ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

遠い道のり-DELF B2

2010年03月31日 21時30分00秒 | フランス語
実はここ3日、仕事をお休みさせて頂いて
仏語のDELF・B2対策集中講義を受けてきました。
これがとんでもなくハードで、大変のなんの。
宿題をこなすだけでも、連日ひーひー。

そもそも要求されるレベルが高くて、
断崖絶壁に、かろうじてぶらさがってる気分。
その上、少人数で密度の濃い授業だったから
集中力もすり切れて、帰るとぐったり、疲労困憊。
その上、自分の足りないところや出来てないところが
次々と明るみに出てきて、ダメ出しに凹む毎日。

でも逆に言えば、自分のレベルが見えて、
何をすればいいかが分かったことは、大きな収穫。
ご一緒した他の2人から頂いた、良い刺激と共に。

(マイ桜もやっと5分咲き-週末のお花見が楽しみ)

B2はフランス留学に必要な資格だから
お2人とも、いずれ留学をめざしているのだとか。
うち1人は、お子さんも全員成人され、
10年間の介護漬けの生活を経て、親御さん全員を見送り
後の人生はやりたかったことをやろう、という主婦の方。

しかしこの大変さは、趣味の域を超えているのでは。
私なんて、仕事の必要がなかったら
ここまでは、到底頑張れなかったと思うのに。
控え目で大人しいこのご婦人が、長年の夢のために
苦労を厭わず努力される姿に、感銘と励みを頂いて。

ようやく辿り着いた仏検準1級も道半ばに過ぎず
先にはまだまだ続く、遠い道のり。
仕事や忙しさや年齢を言い訳にするのは、もうやめよう。
やると決めたからには進もう、この道よろこんで。

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門出の春

2010年03月27日 15時57分00秒 | 友人・仲間
このところ相次いで届いた、かつての仕事仲間3人からの
転職決定の知らせや、転職決意の知らせ。
それぞれに悩み、考えて選んだ道だから
それぞれの門出の春を、祝福し見守ってゆこう。

わたしもこれまでに、2度の転職を経験。
でもいつも、自らの強い意志で勝ちとったのではなく、
自分の人生を信じて、流れに身を任せて来ただけ。

(近所のマイ桜も、まだ3分咲き)

就職の時は、英語が活かせるなら業種も企業も何でも良かった。
その後就職することになる会社の面接の時も、
その会社の事業内容を、ほとんど知らずに行った上、
英語で仕事がしたいなら他の会社もあるのでは?と聞かれ
「はい、だから他社も受けています」とマヌケに答えたのに
なぜかどこよりも最初に内定をくれたから、迷わず就職。

1回目の転職の時も、最初の職場の居心地が良かったため、
転職は、全くと言うほど考えていなかったのに、
先輩の男性がある日、「こんなの合ってそうじゃない?」と
見せてくれた新聞の切り抜きが、面白そうだったのがきっかけ。

2回目の時も、不満はあっても転職は頭になかったのに
ある日回ってきた求人のEメールを見て、これはありかもと。
そして再び、下調べなしに面接に臨み、不名誉な前科2犯に。
採用後何年も、職場内で語り継がれる羽目になったけれど。

(雀が桜の花をついばんでいました)

思えば、私に人の就職や転職の相談に乗る資格はないなぁ。
わたしは自分の辿ってきたキャリアパスのどの行程にも
後悔するどころか、満足でとても幸せだったけれど、
それは、いつも誰かから与えられたもの。
こんな私に就職・転職のきっかけを与えてくれた人々、
こんな私を太っ腹にも採用し、育ててくれた人々、
そして、次の職場へと温かく送り出してくれた人々。

私はこれからも、人生がもたらすものはそれが何であれ
私にとって良きもの、必要なものと信じ、受け入れていこう。
嫌いな人でも苦手な人でも、周囲の人への感謝も忘れずに。
事実、今の職場への転職のきっかけとなる求人メールは
当時の職場で、最も苦手だった人が回してくれたもの。
あの人が回してくれたおかげで、今ここにいるのだから。
今でも会いたくはないけれど、感謝することなら出来る。

「どんな人との出会いからも、人は贈り物をもらっている」
というのは本当だったなあと、改めて気付きつつ、
それぞれの門出の春に、幸多かれと祈るのでした。

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パラリンピック閉幕

2010年03月24日 16時45分00秒 | 趣味
ゆっくり観る時間もないまま、パラリンピックも閉幕。
実はわたしは、以前からパラリンピックの大ファン。
いつだったか、夏のパラリンピックで
両腕のない選手がバタフライで泳いでいるのを見て
感動で涙が止まらなくなったことがあって以来、ずっと。
腕の付け根から両腕がないのに、その選手の泳ぎは
イルカのようにのびやかで、とても美しかった。

わたしは、手も足も目も体も、ぜーんぶあるのに
バタフライどころか、平泳ぎもまともに泳げない。
大人になってスイミングスクールに通ったこともあるけど
あまりに上達しないから、さっさと諦めてしまった。
努力することも、泳ぐことも、泳ぐよろこびも。

(寒の戻りに震える、咲き始めたばかりの桜)

なのにテレビの中の選手たちは
両腕がなくても、泳ぐことを諦めない。
両足がなくても、スキーするのを諦めない。
人生も、人生のよろこびも、諦めない。
想像出来ないような絶望と、
血のにじむような努力を乗り越えて。

その姿に、人間の素晴らしさを見る気がして。
人間の可能性の、無限なまでの大きさを見る気がして。
わたしは、わたしに与えられたものを
もっともっと輝かせなきゃ、と思うのでした。

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3連休ひとまとめ

2010年03月22日 21時04分00秒 | 生活
この3連休はお天気に恵まれたおかげで、
わたしも家にじっとしていることなく、東へ西へ。

初日は、必死に逃げ回るみみにゃんをケージに押し込み、
自転車を飛ばして2.5km先の動物病院へ。
年に一度のワクチン接種と、健康診断に加え、
尿結石症の既往症がある為、穿刺による尿検査も。
6.3kgに成長なさった以外は、異常なし。
やれやれ、よかった。でもこっちはくたくた。

2日目は、昨日書いた香雪美術館に行った後、
スイスから来日した知人に会いに、大阪・難波へ。
本当は予定していた昼食会の後に行く筈だったけれど。
知人といってもFacebookを通じて知り合った、
同じ組織の別部門にいる、面識はないフランス人の女性。
関西に来るというからホテルの手配を手伝ったら
来日中に、一度会いたいということになって。

Facebookは、主に海外や遠くにいる友人限定にしてる中
彼女は、気まぐれで知り合いになった数少ない例外。
それがこうして難波で会って、おしゃべりしたりするのだから
人間のつながりって、意外性があって面白いもの。

(ピンチを迎えてマウンドに集まる広陵ナイン)

そして最終日の今日は、自転車飛ばして甲子園球場へ。
風は少し冷たかったけれど、うららかな陽射しの中、
第3試合の立命館宇治と広陵の試合を観戦。
点の取り合いの試合は、素人目にも面白かったけれど、
立命館宇治はあと一歩及ばなくて、ちょっと残念。

こうして3連休も終わり、春はいよいよ本番。
梅に続き、桜もあちこちで花が開き始め、
うかうかしていられない気分の季節の到来です。

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誇り高き雑草

2010年03月21日 20時02分00秒 | 音楽・アート
今日は朝から黄砂がすごかったけれど、
友人との昼食会が延期になったので、
御影の香雪美術館で今日から開催されている、
敬愛する日本画家・堀文子さんの特別展へ。


(美術館へと続く、風情ある土塀と石畳の道)

「命の画家」とも称される堀文子さんの
身の回りの小さな生命に向けられるまなざしは
どこまでも温かく、慈しみに満ちていて。
特に道端のなずなの絵に添えられていた文章は
作品と共に、心に深く静かな余韻を残しました。

(前庭に植えられた枝垂れ桃)

「雑草と呼ばれるこの草達の目立たぬ地味な姿をさげすみ、
見つけ次第抜き捨てる人は多い。
何百年も人に踏まれ、愛される事のなかった雑草達。

(中略)水やりもされず、肥料も貰わず、
暑い日向も日陰もいとわず、
わずかの土を見つければ根を張った草達。
目立たないが、花も葉も立ち姿も
整然としたリズムを奏でる愛らしい姿を、
しみじみと見詰める事のなかった人間。

花屋で売られず、人の慰み物にならなかった事を誇りとし
踏まれる度に自分を鍛えた雑草の
自立の姿に私はひかれるのだ。(中略)

こんな花達を雑草と呼び、さげすんだ人間のおごりを、
恥ずかしく思わずには居られない」

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