ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

One of those days

2017年10月28日 21時15分00秒 | 仕事・職場
何をやっても上手く行かない日を
英語では"one of those days"というけど
先日は、まさにそんな日。
たまにあるんだな、こんな日が。

朝出勤しようというその間際になって
みいみが「お水ちょうだい」とせがみ、
台所の蛇口から飲ませ終えて家を出ると
目の前の信号がタイミング悪く、赤に。

最大限の急ぎ足で駅に駆け込むと
目の前で電車の扉が閉まって、ああー。
次の電車は病人が出たとかで遅れ、
もちろん職場には、きっちり遅刻。

急いで仕事に取り掛かろうとすると
なぜかメールソフトが立ち上がらない。
これまでなら使えた解決方法が
この日に限って、何をしてもダメ。

(雨に濡れるチロリアンランプの花)

諦めてインストールし直すことにし、
既存のOfficeをアンインストールすると
それもトラブルが起こってフリーズ。
やっとのことでアンインストールし、
再インストールの途中でまたトラブル。
どうにかこうにかインストールを終えたら、
今度はアカウントが設定できず・・・
お昼ごはんを食べなから作業を続け、
メールチェック出来たのはお昼過ぎ。

そんな日に限って急ぎの仕事が飛び込み、
コピー機の調子まで悪くなるに至っては
まさにパーフェクトな"one of those days"。
もう「次は何?」と開き直るしかなく、
どうにか一日が終わったのが奇跡のよう。

生きていればこういう日もあるから、
こればかりはどうしようもない。
こんな時は、それ以上心を煩わせず
ただただ、ちんまりと耐え忍びました。
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地獄ワンダーランド

2017年10月23日 20時21分00秒 | 寺社めぐり
先日の禍々しい「怖い絵展」に続いて
京都の龍谷ミュージアムで開催中の
「地獄絵ワンダーランド展」に行きました。
禍々しいのはおまえの趣味だろう、と
ツッコまれるかもしれないけれど
実はどちらのチケットも頂きもの。



どれもコワイというよりはユルイ感じで
怖い表情なのに、どこかユーモラス。
もともとはインドの死者の国の王が
日本では地蔵菩薩の化身となったあたり、
キリスト教の父性的な裁きの厳しさに比して
どこか母性的な慈愛も感じられるかも。



折角なので西本願寺にも行きました。
両本願寺は何もかもが壮大で、荘厳。
この巨大な銀杏の木は樹齢400年。
17世紀の火災をも生き延びたのだそう。
湧き上がる生命力に圧倒されました。



雨の中をテクテク歩いて東本願寺へも。
うちの実家はこちらの門徒だから、
父の冥福を祈願すると同時に
これを機に経本を買い求めました。
お経読めるようになるかしら。



「地獄絵ワンダーランド」のおかげで
ダブル本願寺めぐりもすることも出来、
禍々しいどころか結構福々しい一日でした。
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納骨が終わって

2017年10月20日 21時16分00秒 | 家族
四十九日法要が夕方だったから
先日改めて父の納骨をするために
再び実家に帰省してきました。
四十九日に続いて、今回も雨。
父は雨男だったのかなあ。

知らない間に母がお墓を改装して、
地面にも石を敷き詰めてくれたので
お墓は建て直したかのようにぴかぴか。
父もさぞ喜んでることでしょう。
もう草むしりに悩まされないのが
生きている私たちにもありがたい。

(自慢の菊と映る在りし日の父)

父のおかげで、今年は大幅に
家族が集まる機会が増えました。
そのたびに一緒に食べて、笑って。
たぶん、お通夜・葬儀から始まる、
一連の葬礼行事の最大の意義は
「残された者が集う」ことかも。
それは同時に、故人からの贈り物。

七日、七日の忌日法要があるから
哀しみは放っておかれることもない。
次々と訪れる行事をこなす中で
確かめられる、心の中の温かなもの。
そして哀しみはゆっくり一人ひとりの
何気ない日常に溶けていく。

本当の哀しみは「乗り越える」ものでも
時とともに「薄まる」ものでもなく、
心にぎゅっと抱きしめているうちに
自分の一部になっていくものの気がする。
そして哀しみを抱えて生きるということは
それだけかけがえのないものが
自分の人生にあったという幸福な証を
抱えて生きることだとも思うのです。
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「怖い絵」展

2017年10月14日 21時25分00秒 | 音楽・アート
書きそびれて遅くなったけど、
先日「怖い絵」展にも行きました。
最終日間際、仕事帰りに行ったら
いつもはガラガラなのに、大混雑。
どの絵の前でも長蛇の列で
「恐怖」って「娯楽」なのかしら。

メインは「どうして・・・」のコピーが付いた
「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。
16歳で9日間だけ女王にまつりあげられ、
謂れのない罪で斬首された悲劇の少女。



会場にはこうした悲劇や伝説、
この世ならざるものの絵画でいっぱい。
確かに怖いと言えば、怖い絵ばかり。
でもある意味、もっと怖かったのは
会場外にあったスーベニアショップ。
黒い「夢魔」Tシャツ(写真左)に
「白い」ならぬ「黒い恋人」チョコレート。



「美声を守る、セイレーンハーブティー」、
「元気と美しさに、キルケーハーブティー」、
「心地よい夢に誘う、夢魔ハーブティー」。



甘い歌声で船乗りを惑わすセイレーンや
差し出す食物で男たちを豚に変えるキルケーや
悪夢を見せて、人々を苦しめる夢魔を
ハーブティーにしてしまう、悪ノリぶり。
こういうセンス、決して嫌いじゃないけれど。



この中では、最も「普通」の部類がこちら。
でも、斬首直前のジェーンのクリアファイルに
どんな書類をはさめと言うのやら・・・。
心の中で「禍々しすぎるやろー」と叫びながら
表向きは静かに美術館を後にしたのでした。
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冬に聴きたい一曲

2017年10月09日 21時28分00秒 | 健康・癒し
中秋の名月も過ぎ、深まる秋。
街にはハロウィーンの飾りに混じって
X'masケーキやおせちの予約も始まり
今年もいよいよラストクォーター。

寒くなると聴きたくなるのがDream Academyの
Life in a Northern Town(1985年リリース)。
当時、私は凍てつくミシガンにいて
窓から白い雪景色を眺めながら
ラジオから流れるこの曲をよく聴いてた。



霧に包まれた冬の森の木立ちの中を
こだまするような柔らかな歌声。
雪の中から生命の息吹が湧きあがる、
鼓動のようなパーカッション。
どこか懐かしくて、切ない旋律。

しかもこの曲にはこんなフレーズもあって。
“He said, ‘In Winter 1963,
It felt like the world would freeze
With John F. Kennedy and the Beatles.’”
(彼は言った。「1963年の冬、
世界は凍りつくかと思ったさ。
ジョン・F・ケネディの暗殺と
ビートルズの登場で。」)

1963年は、わたしが生まれた年。
だからとりわけ印象深いのかも。
今もこの曲が流れてくると
あの冬の雪に埋もれた針葉樹の木立や
凍てつくような空の色を思い出す。
お墓まで持っていきたい曲を5つ選ぶなら
この曲はその中の1つになりそうです。
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