ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

原子の火を消すために

2012年06月28日 21時59分00秒 | 社会
電力各社の株主総会が昨日終わり、
脱原発の株主提案はことごとく否決。
これは、現状維持という名の無策、
経済の論理に呑み込まれた、安全の原理。
3.11から何も学ぶことなく、
3.11以前に戻してもいいのかしら。

大飯原発再稼動決定もそうだけれど
経済絶対主義のひずみから抜け出す、
最大のチャンスを逃しつつある気がして。
出来ない言い訳ばかり考えるのはやめて
どうすれば出来るかを話し合えないかしら。



将来万一、第二の福島が起こってしまったら
その責任は3.11を経験しながら再稼動を許した、
今を生きるわたしたち全員にあるのだから。
被害を受けるのがわたしたちなら
自業自得で片付けることも出来るけれど、
子や孫の世代だったら、どうやって償うのだろう。

希望は初めて、大株主の大阪の橋本市長や、
京都市、神戸市の市長自らが株主総会に出て
脱原発の株主提案を提出したということと、
否決されたとはいえ、2-3割近い賛成があったこと。
通常5%程度の賛成しかない株主提案としては
それなりに快挙だったと言えるのかもしれない。
経済至上主義の壁は厚く、手ごわいけれど
少しずつ崩れつつあるのだと、信じたい。

わたしはまだこの国をあきらめたくないし
あきらめてはいけないのだと思うから。
いやになっちゃうくらい無力だけれど
何ができるか、ちゃんと考えなくちゃ。
no-man's land(立入禁止区域)を抱えながら
再び原子の火をともす愚かさを悔やみつつも
その火を今度は人間の意志の力で消すために。
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眠りの不思議

2012年06月24日 18時04分00秒 | 生活
電車に乗ると、ウトウトと眠くなるのは
ごとんごとん心地良い揺れのせいと思ったら
どうも私の場合、加速時のGも関係するみたい。
電車が発車して加速する時に体に感じる、
ぐっと押されるようなGの感覚は
眠りに引き込まれる感覚に似ていて
その瞬間にぐっと眠ってしまったことに
先日電車に乗っている時に気づいて。

それなら飛行機の離陸時にほとんど毎回
眠ってしまうことも、納得がいくかも。
わたしは、離陸と着陸が大嫌いで
起きていると冷汗が出るくらいなのに
離陸時にはなぜか大抵ウトウト寝てしまう。
自分の中では結構な大発見だったんだけど、
これって、わたしだけなのかしら。



眠りの不思議といえば、先日の新聞記事で
不安や悲しみで眠れない時には
眠れない方がいいというのを読みました。
眠れないでいた方が、無理に眠った場合よりも
その後の精神的回復が早いことが分かったらしい。
眠ることで不安や悲しみを固着させることを
体が自然に防いでくれていたということのよう。

眠ることも、眠れないことにも
ちゃんと意味があるなんて、不思議。
眠りとGの関係も誰か解明してくれないかしら。
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大胆でお茶目

2012年06月21日 19時02分00秒 | フランス語
先日アマゾン・フランスで注文した、
中古のDVDが昨日届いたのだけれど
その梱包が、なんとも大胆でお茶目。
右側半分の鳥の絵が、実は全部切手。

(宛名だけ画像処理しました)

Ligue pour la Protection des Oiseauxという
野鳥保護団体が販売している、
野鳥のイラストの記念切手シートが
シートごと、べたーっと貼ってあって。
はがせば4種類の違う鳥の切手になるけど
確かにこの方が、背景もあってきれい。

日本人じゃなかなかやらないことだけど
"C'est mieux comme ça, n'es-ce pas?"
(だってこの方がいいでしょ、違う?)
というフランス人の声が聞こえてきそうで。
あまりに楽しいパッケージのおかげで
仕事の疲れもふっとんじゃったかも。
私も切り離すのが惜しい切手シート持ってるから
いつか同じことをしてびっくりさせようっと。
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デトックスは必要?

2012年06月16日 16時45分00秒 | 健康・癒し
フランス語のクラスで読んだ記事によると
ヨーロッパでは最近海辺のリゾートでの
プチ断食やヨガ、スパ、アーユルベーダ、
タラソテラピーやマッサージ等を組み合わせた
デトックスとリラクゼーション目的の旅が
ここ数年、増えつつあるのだとか。

(梅雨には紫陽花がきれい)

でも何事もややこしく考えるのがフランス人。
その記事いわく、そもそも人間の体の中の
取り除くべき有害物質とは一体何なのか、と。
あるとしても、毎日食事し、呼吸し続けていて
たかが一週間ほどでリセット出来るものなのか。
そもそも「デトックス」という概念自体、
日々のいい加減な食生活・生活習慣は棚に上げ
体の不調の原因は有害物質がたまったせい、と
片付けた方が簡単だから作られたのでは、と。

確かに美や健康を本気で考えるなら
高価で贅沢な短期のリラクゼーションより
日々の生活を少しずつ改めた方が現実的。
そう思うと、人は無茶な生活の免罪符として
高いお金で豪華な気休めを買っているのかも。

ただ、一週間でもやらないよりはましでは?
それに気休めでもリフレッシュ出来るのなら
精神的には良い効果があるのではなかしら。
私なら自分のお金を払ってまではやらないけど
タダで行かせてくれるのだったら、喜んで。
デトックスしようがしまいが、心地良さそうで。
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優しいライオン

2012年06月09日 17時36分00秒 | 花・自然
先日何気なく見た動物ドキュメンタリーが
あまりに感動的で、泣いてしまって。

カメラが捕らえたのは、ケニアの草原地帯。
オリックス群れの前にメスライオンが突如現れ
逃げ惑って幼い赤ちゃんが母親からはぐれ
果ては疲れて座り込んでしまって、絶体絶命。
なのにライオンはその赤ちゃんを襲うどころか
何とそこから3日の間、自らは飲まず食わずで
赤ちゃんに乳を与え、他の動物を追い払い、
我が子のように育て始めたのだから、びっくり。

(オリックス-画像はお借りしました)

そして3日後、空腹のあまり狩りに出ている間に
偶然にも母親オリックスの群れ通りかかって
赤ちゃんは何事もなかったかのように
母親の元に戻って、めでたしめでたし。
でも可哀相だったのは、メスライオンの方。
いなくなった赤ちゃんを探して何日も歩き回り
最後は足元がフラフラになっていた。
失くした子を探す、気がふれた母親のように。

群れを作る動物なのに、孤独だったから
こんな行動を取ったのだろうということらしい。
この性格ゆえに群れに入れなかったのかも、と。
一頭では、獲物にありつく可能性も低いから、
あまり生きてはいられないだろう、と。
事実そのメスライオンは痩せこけていました。

肉食獣の本能を超えた母性愛には
理屈抜きに、胸を打つものがあって。
このメスは、ライオンとしては劣等生で
じきに淘汰されてしまうのだろうけれど
生涯、少なくとも1つの生命を守ったことで
充分に尊い生だったように思えるのです。
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