京都の西陣は、古くから織物の町として知られます。その一角、元誓願寺通と大宮通が交差する「千両ヶ辻」は、江戸時代中期より、軒を連ねる糸屋や織物の大店が、毎日千両を商ったと言われる西陣でも最も繁栄した場所です。
間口の狭く奥行の深い店が多い京都の中でも、大きな店構えの町家が連なり、その当時の勢いを思い起こさせます。観光客には、まだ馴染みの薄い地域ですが、歴史あるりっぱな町家が多く、中を見せてくださるところもあり、京都を知る上で、見逃せないエリアです。
さて、ここ「千両ヶ辻」では、春と秋に、周辺の町家が参加する「西陣・美の辻」というイベントが開催されています。この春には、8軒が参加。各町家には、家に伝わるお雛様などが訪れる人を迎えます。
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このイベント開催に力を注ぐのは、この西陣で生まれ育った写真家の水野克比古先生。
以前、ミモロのブログでもご紹介した「町家写真館」。その時、りっぱなお雛飾りがされると聞いたミモロは、お雛祭りの時期を楽しみに、さっそく出かけることに。
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「やぁミモロちゃん、いらっしゃい。今日はゆっくりお雛様を見て行ってくださいね」と迎えてくださった水野克比古先生。
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「ハイ、お雛様に会いたくて、伺いました」と、先生とすっかり顔なじみになったミモロは、さっそくお座敷に。
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「写真家 水野克比古」と言えば、日本を代表する風景写真家として有名ですが、実は、人形の写真も数多く手がけていらっしゃることは、あまり知られていないことかも(失礼、私の知識不足…)。人形の写真集も何冊も出版なさり、撮影のため、雛人形を数多く所蔵する京都の尼寺を数多くまわられたそう。
「いろいろな人形を見て、すっかり日本人形が大好きになったんです」と、先生。
ここにズラリと並ぶ雛人形は、家に伝わるものだけでなく、先生が長年かけて収集されたり、譲り受けたもの。人形の収集のきっかけは、1体の享保雛との出会いから。
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「骨董屋にポツンと女雛だけがあって、なんか寂しそうで、家に連れてくることに。享保雛は、徳川吉宗の時代に、贅沢禁止令により、それまでの大振りのものが禁止され、大きさが決められたそう。この雛は、サイズが小さくなった当時のもの…」面長のお顔を特徴の享保雛。誰に愛でられていたのでしょう…。
男雛と離れた享保雛は、今は、別の内裏雛の横に。
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「人形の撮影は、ただ物を撮るという感覚ならだれでもできます。その人形にほれ込んで、そこに命を感じるような写真が私の作品です」と先生。
さて、壇には、お雛様のほかに、りっぱな御殿飾り。
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いろいろな小さなお道具もいろいろ。
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「オママゴトしたくなっちゃう…」と、お道具にも興味津々。
「なあに…フンフン」
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「お座敷で見るお雛様って、すごく京都らしい…。しかも気軽に見せてもらえるよー。この時期、京都に来たら、ぜひ…お友達にも教えてあげようー」とミモロ。
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「向かい側の『町家写真館分室』では、すごくキレイな日本の天鵞絨(ビロード)ドレス展をやってますよ。きっとミモロちゃんにぴったりだと思いますよ」と教えて頂き、さっそく向かい側へ移動するミモロです。
さて、そこには・・・・。
*「町家写真館」の雛飾りは、3月5日まで。10:00~17:00 予約なしで無料で見学できます。(通常の来館は、要予約)電話075-431-5500 京都市上京区大宮通元誓願寺下ル 地下鉄「今出川駅」徒歩15分
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