ミモロが住む岡崎は、平安神宮や美術館、ギャラリー、そしてオシャレなレストランなどがあるエリア。
春は、疎水や白川沿いの桜並木が見事に花を咲かせます。
さて、ミモロのお散歩コースに、『好日居』と書かれた小さな表示が、道にチョコンと出ているところが。
「喫茶店かな?」と前を通るたびに…。
古い町家の門の奥に、一体何があるのか気になってしかたない様子。
それで、ある日、思い切って中に入ってみることに…。
「ごめんくださいー」とミモロ。
「どうぞお上がり下さい…」と中から優しい声が聞こえます。
町家のつくりで、お玄関で靴を脱いで上がります。
ちゃんとお行儀よくブーツを揃えて…
玄関を上がると、まず目の前に古いオルガン。
通り側のお部屋は、クラシックな感じの洋室になっています。
「どうぞこちらにお座りください…」とお店の方にいざなわれたのは、庭からおだやかな光が注ぐお部屋の大きなテーブルです。
「なんかすごーく静かで、落ち着くスペース…」土壁や木のテーブル、置かれた調度品もとても落ち着いた雰囲気のものばかり。
ここは大正時代の古い家を改装した「好日居」というティールーム。オーナーの趣味のよさが感じられるお店です。
まずはメニューを拝見。中国茶や煎茶、抹茶などいろいろな種類のお茶が…。
「何にしようかなぁー」
ミモロが、選んだのは「気まぐれスパイスチャイ(1000円)」です。
しばらくすると、店内には、シナモンなどの香料の香りが漂ってきました。
「わーすごくいい香り…」クンクンとミモロの鼻が動きます。
なんと、注文ごとに、お店の方が、すり鉢でチャイに入れる香料をすりつぶしてくれるのです。
やがて、ミモロの前には、大きな器にたっぷりとチャイが。
「熱いから気を付けてくださいねぇ」と。
「わーなんてステキなチャイだろ…」とミモロは、立ち上る湯気を眺めながら、鼻をくすぐるスパイスの香りにうっとり。
香ばしいチャイは、ちょっぴりピリッと舌を刺激するスパイスがいっそう美味しさを誘います。
外の景色をぼんやりと眺め、静かな時を過ごすひととき…。まさにここは隠れ家的な雰囲気…。
「うちの近所にこんなに素敵なティールームがあったんだぁー」
「ごちそうさまでした…また、来まーす」とミモロ。
「誰にも教えたくないなぁー」そんな思いがきっとここを訪れた人は抱くはず…。
静かな時を愛する大人の憩いの場所です。
*「好日居」京都市左京区岡崎円勝寺町91 電話075-761-5511 13:00~18:00 月・火曜休み
地下鉄東山駅徒歩5分 神宮道を平安神宮方向に進み、博宝堂というフレームショップの角を入りすぐ。
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