西陣の千両ヶ辻で3月1日から5日まで開催される「西陣・美の辻」。町家では、お雛飾りと共に、さまざまな展示が行われています。
写真家・水野克比古さんの「町家写真館」で歴史あるお雛様を拝見した後、ミモロは、向かい側の分室へ。ここは、息子さんの水野秀比古さんの作品と共に、この日は、「日本天鵞絨工業株式会社」製作のドールのための「天鵞絨ドレス展」が開催されています。

「ミモロちゃんが、きっと気に入りるものがたくさんあるから、ぜひ来てくださいね」と水野秀比古さん。

さっそくミモロは、「町家写真館・分室」へ。「おじゃましまーす」

「わースゴーイ…」
町家の分室には、豪華なドレスがいろいろ陳列されています。

可愛らしい西洋人形が、エレガントなドレスを着こなしてステキ!ミモロもすまし顔で一緒に。

このドレスを製作したのは、西陣のビロードメーカーの「日本天鵞絨工業」という会社。
「西陣って、ビロードも作っているの?」とミモロは意外という顔を。
確かに、ビロードって洋服のイメージですよね。でも、ビロードが日本に伝えられたのは、室町時代末期に南蛮貿易でもたらされたそう。そういえば、信長がマントを着ている姿は、よく映画やテレビに登場しています。あのマントはビロード製です。江戸時代には、日本でもビロードが作られるようになりました。それが上質の絹100%の西陣のビロードです。
「日本天鵞絨工業」は、明治20年創業で、現在、京都府の南丹市にある工場で、昔ながらの伝統織法を守り、最高級のビロードを作り続けています。

ビロードの製法はとても複雑で、その概要は、直径1ミリの針金を3センチの幅に50本横に渡し、織り込み、その部分の縦糸を切って起毛させたり、針金を引き抜きループ状にするという手間と技術を要するもの。

製作工程を示す写真を見ながら、「スゴイねぇー」と、その高い技術に驚き、感心するミモロです。
「実際に作っているところ見てみたいー」とミモロ。いつか工場見学ができたらいいですね。
西陣のビロードは、とても繊細な雰囲気。上質の絹で作られたものだけに、独特の上品な輝きとなめらかな手触りを備えています。大量生産が可能なレーヨン糸のベルベットや綿糸の別珍とは異なり、とても価格は高価なものに。高級な鼻緒やショールをはじめ、高級服地に使われています。
「町家写真館・分室」に並ぶ、高価なビロードを使ったドールのドレス。ミモロは憧れの眼差しで見つめます。

「いいなぁー素敵なお洋服が着られてー」
ミモロは、ステキなドレスの前で、「着てみたいなぁー」とポツリ。

「あら、そんなに気に入ったんですか。だったら特別にちょっとだけ…」と、展示をなさる『日本天鵞絨工業」のスタッフの方が…。

ドレスとお揃いのビロードで作られたヘッドアクセサリーをミモロに付けてくださいました。

「あら、ピッタリ…」

ネコ耳を付けて、すまし顔で西洋人形気分のミモロです。ネコにネコ耳?
もしドレスを着たら、こんな感じに。

さらに、「ワー赤ずきんみたい…」ウサギ耳の頭巾をかぶらせてもらいました。

ピンクのエレガントなドレスと組み合わせるとこんな感じに。

「なんかお姫様になった気分…」と、ちょっと緊張気味のミモロです。
京都に来て以来、最高級のものばかり、目にするので、ミモロの目は肥える一方です。
*「町家写真館分室」10:00~17:00 3月5日まで展示。詳しい場所は、昨日のブログをご覧ください。また、「日本天鵞絨工業株式会社」の詳しい情報は、ホームページで。ビロードを使ったドレスのオーダーも可能です。

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