「下鴨神社」の清らかな気が流れる雨上がり。ミモロは、静かで、穏やかな時を過ごしています。大木が茂り、雨に濡れた葉や枝から、命の息吹を感じながら歩く「糺の森」。その心地よさに、夏の疲れも癒されます。
大鳥居から、森を出る手前に「河合神社」があります。

「だってー。ここは、女性にとって、すごーくご利益がある神社なんだものー」と。女の子のミモロにとっては、参拝必須の場所なのです。
ご祭神は、玉依姫命(たまよりひめのみこと)。


「上賀茂神社」のご祭神、賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)のお母様にあたられる神様です。また、「下鴨神社」のご祭神、賀茂建角身命(かもたけつのみこと)の娘でもあります。
「じゃ、夫は、だれ?」とミモロ。「上賀茂神社」と「下鴨神社」には、息子と父親の神さまはいらっしゃいますが、夫の神さまが祀られていません。
両神社にまつわる賀茂伝説によると、川から流れてきた丹塗矢(にぬりや)に触れて身ごもり、生まれたのが、賀茂別雷命と伝えられます。その矢は、実は神さまだったそうで、その息子は、神様の子というわけです。
「なんかマリアさまとキリストさまの関係と同じよう…」とミモロ。
神さまの家族関係は、なかなか複雑で、その背景には、古代の部族の結びつきがあるようです。
ともかく、言葉を換えれば、玉依姫は、聖母さまなのです。女性を守護するといわれる神様のおひとりとして、全国の社にお祀りされています。
本殿で、真剣にお詣りしたミモロ。なにをお願いしたの?
「あのねー。ミモロに会った人たちが、みんな笑顔になれるように、ミモロを可愛くしてくださいって…」
お詣りを終えたミモロは、そばのご神鏡で、顔をチェック。

鏡の前には、色白肌になるご利益があるという「御白石」が。

「最近、ちょっと黒くなっちゃったのー。日焼けかなぁ?」と言いながら、これも真剣にさすります。
この石は、肌を白くするという意味と同時に、心を真っ白に、清らかにするという意味が含まれているのです。
「そう、なんだー。お肌は、石鹸で洗おう…」。確かに、その方がミモロには、効果的かも…。
本殿の脇には、絵馬が一面に納められています。

この絵馬は、手鏡の形。

お願い事を書いて、奉納します。


「あ、美人水だってー」

きっとビタミンCがたっぷりで、美人になるかもね。のど越しも爽やか。

神社には、「日本第一美麗神」と描かれたちょっとレトロチックなポスターも。

*「河合神社」は、「下鴨神社」の敷地内の南西部分にあります。参拝時間:6:30~17:00

ブログを見たら、金魚をクリックしてね。雨続き、長靴がはけてうれしいミモロより