久しぶりに京都、嵐山にやってきたミモロ。その目的は、「時雨殿」という小倉百人一首のことをいろいろ展示しているところを訪ねるため。
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渡月橋から料亭吉兆の方向へ川沿いに歩き、現在閉鎖中のホテル嵐亭の隣りに、その建物はあります。
「えーここ何度も通ってるのに、気づかなかったー」と。とてもシックでりっぱな建物。「なんかの研修施設かと思ってたんだー」と。この記念館は、実は、京都商工会議所の創立120周年記念事業の一環として設立されたそうで、すでにオープンして7年ほど経っているとか。まぁ、嵐山の有名な記念館と言えば、最近閉鎖された「美空ひばり記念館」…。「ここのこと、全然知らなかったー」とミモロ。
さて、嵐山エリアは、風光明媚な場所として、昔から多くの文化人が暮らしたエリアです。
小倉百人一首は、平安から鎌倉初期に活躍した歌人、藤原定家が、息子為家の奥さんの父親で、歌仲間としても親交があった宇都宮頼綱の依頼で、彼の小倉山(嵐山エリアにある山)の別荘に貼る色紙に描く和歌を選んだもの。
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そこには、飛鳥時代から彼が活躍した鎌倉時代までに活躍した100人の歌人の歌が登場します。
つまり、「定家セレクション、和歌ベスト100」ということです。
1番は、天智天皇
「秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」で、
ほぼ古い年代から、その当時新しかった順徳院100番
「百敷や ふるき軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり」まで、ずらりと。
その選考元は、「古今和歌集」「新古今和歌集」などの勅撰和歌集から…。
さまざまな季節の情景をバランスよく散りばめ、また、男女の恋心などを歌った美しく、艶っぽいものも多く、内容的にわかりやすく、ビジュアルが浮かびやすいセレクションです。
また、紫式部、清少納言、小野小町、菅原道真、西行、在原業平、崇徳院などなど、その時代の有名人や話題の人をピックアップしてるのも、後に人気が出る源に。
「知ってる、坊主めくりするカルタでしょ!?坊主が出ると持ってるもの没収されちゃうんだよねー。ハラハラしちゃう…姫が出ると、没収された札がもらえるんだよねーワクワク」とミモロ。
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絵札で遊ぶ坊主めくり…これを考えた人ってなかなかですねー。
この遊びができるのも、100名の内、男性79名、女性21名。男性の内、坊主は、12名で、ちょうどゲームをするには、都合がいい割合になっているからです。
数ある歌のセレクションものでも、この小倉百人一首は、抜群の知名度を誇るわけですが、そこには、藤原定家のディレクター、編集者としての高い能力を感じます。
さて、話を「時雨殿」に…
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大きなガラス張りの廊下…。そこからは、向かい側の山が目の前に広がり、開放的な雰囲気です。
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さぁ、展示を鑑賞しましょう。
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ここに展示されているものは、歴史的なものではなく、小倉百人一首からイメージした世界が展開されています。
そのひとつが、「歌仙人形」。紫式部、小野小町など歌人たちを歌仙絵をもとに再現したもの。
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ずらりを並んだ歌人たち。それぞれに表情があって、よく見ると面白い…。
また、歌が詠まれた宮中の様子を再現した「夢舞台」。
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まるでミモロも歌人のひとりとして加わっているよう。「奥にいらっしゃるのが帝で、お顔を直接拝見できないのー。その間にあるのが、前に見学した御簾でーす」
「こっちは、女性たちのお部屋。みんな髪の毛すごく長い…」
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さぁ、記念品もらえるかな?チタンパネルに刻まれた歌100首「百歌繚乱」の常設展示です。
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その一首に「今日の一首」の札が。「あー歌が違う・・・外れちゃったー」と、ミモロは、がっかり。なかなかくじ運薄いミモロです。「いいの、もっと大きなもの当てるのに、運ためてるから…」と、なかなか負けず嫌いです。
「あ、古いカルタ…」
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「そろそろ2階で文化講演会が始まります。ご参加の方は、お席に…」と、促されて、ミモロも2階に進みます。
そう、実は、ミモロがここを訪れたのは、参加費無料の文化講習会に参加するため。
さぁ、ミモロ2階に行きますよ…。
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*小倉百人一首殿堂「時雨殿」詳しい情報は、ホームページで。
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ブログを見たら、金魚をクリックしてね。涼しい京都…あの暑さがちょっと懐かしいミモロより