ミモロの東京旅の続きは、また近日…ということで、今日は、仲秋の名月の宴のお話を…。
台風が過ぎ、秋晴れの日が続く19日。昨年は、台風の影響で見られなかった満月が、今年は、キレイに…。
「やっぱりお月見は、京都でしたい…」と、急いで東京から戻ったミモロ。仲秋の名月を愛でる催しが、八坂神社、下鴨神社、城南宮など京都各所で行われました。「どこに行こうかなぁー。体は一つしかないから、1か所しか行けない…」と、朝から悩むミモロです。「あ、ここは、亀屋良長のお月見団子が頂けるんだって…」という理由で、上賀茂神社の「賀茂観月祭」に行くことに…。ミモロのお目当ては、お団子にあるようです。
お団子の授与引換券は、17時30分から先着300名に配られるとか。しかし、上賀茂神社に到着したのは、17時40分。
お団子引換券が頂けるテントに行くと、すでに全部配られた後。「えーもうおしまい…お月見団子食べられないのー」と、楽しみにしていただけに、ショックが大きく、泣きべそをかくミモロです。もっと早く来るべきだった…ゴメン…
力なくトボトボと、神事が行われる橋殿のそばへ。あまりにがっかりしているミモロの姿に、台湾からの観光客のおにいさんとおねえさんが、「私たち4枚もってるから、1枚あげるね」と、なんとミモロにお月見団子の引換券をプレゼントしてくれました。「わーいいんですかーもらっちゃって…」とみるみる笑顔になるミモロ。
「うれしい!お月見団子食べられるーどうもありがとう…」と、目を潤ませて大喜び。そんなにお団子食べたかったの?
お団子をきっかけにお友達になった台湾からの観光客のみなさんといっしょに、観月祭に参列することに。
頂いた「賀茂観月祭」の資料によると…
「月を鑑賞する風習の起源は、古く中国の漢の時代から…。日本では、平安時代前期の宇多天皇の御代に、盛大な月見の宴が行われたという記録が残っているそう。江戸時代には、民間にその風習が伝わり、今日へ…」
午後18時、いよいよ観月祭が始まりました。
宮司様や巫女さんなど神職の方々を先頭に、この日、献花をなさる未生流笹岡の御家元 笹岡隆甫さんや、献能をなさる観世流シテ方橋本忠樹さんなどが橋殿へと入ります。
神事は、厳かに…祓いの後、ご祭神の賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)と、摂社の大田神社のご祭神、天鈿女命(あめのうずめのみこと)をお招きします。
夜の闇に響くお祝詞。厳粛な気持ちで、頭を垂れて、お詣りします。
神事の後は、献花と献能が…。
鼓の音が、月夜の趣をいっそう…。
また、境内の建物には、今流行りのマッピングが彩りを…。
「わー立砂も、オブジェみたい…」。あれ?ミモロの顔も色とりどりに…
「賀茂観月祭」が、滞りなく進行し、いよいよ19時過ぎから、待望の「お月見団子」の授与が…。ミモロも列に並びます。
頂いた引換券を渡し、懐紙と黒文字を頂戴し、その上に小さなお団子をのせてもらいました。
「うれしい、お団子、お団子…」と身を乗り出して…。「美味しいお団子だねー」と言いながらパクリ。よかったね…食べられて…親切な台湾の観光客のみなさんに感謝…。謝謝!!!
テントでは、にごり酒の接待も。
空には、煌々と輝く満月。
「あのーよかったら、町まで送ります…」と、車で来たミモロは、お月見団子のお礼に、台湾からのお友達を、町中まで送ることに…。「え・ホントですか?ありがとう…」
上賀茂神社から、月をながめながら、みんなで鴨川沿いに車で進みます。乗車定員いっぱいのギュウギュウ詰めの車内では、音声翻訳機が大活躍!「なんか通訳の人がいるみたい…」。言いたいことを、文字入力すると、音声で、伝えたい人の言語にしてくれるもの。「へー割とよくできてる…」日常的な会話は、そのソフトで十分に通じます。「きゃー面白いね…」と、みんな笑顔で大盛り上がりの車内です。
お月さまとお月見団子が結んだ、すてきなご縁…。温かな気持ちに包まれた楽しいお月見の夜でした。
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ブログを見たら、金魚をクリックしてね。お月見団子を食べられて幸せなミモロより