ミモロの写真展イベントと同時期に、地元東山の「粟田神社」では、恒例の「粟田祭」が、10月12日~15日に行われます。
「わーお祭りももうすぐ…」写真展イベントの準備をしながらも、ミモロの心は、地元「粟田神社」のお祭りにどこかウキウキした様子。
京都は、祭りの多さでは、おそらく日本イチ。そのため、ミモロもすっかり祭り好きになりました。
「粟田祭」は、長保3年(1001)に始まったとされる歴史ある祭り。室町時代、祇園祭ができなかった時には、この「粟田祭」がその代わりを務めたと言われる由緒ある祭りです。
この祭りは、とても見所が多く、立派な神輿、夜渡り神事に登場する迫力ある大燈呂、そして剣鉾祇園祭の山鉾のルーツとも言われる剣鉾など、12日の出御祭(おいでまつり)、13日の夜渡り神事、14日の神幸祭、15日の例大祭へと、連日、町は、祭りの熱気に包まれます。
「あ、リンの音がする…」祭りが近づく9月下旬、ミモロは、耳をピクピク…夜、20時を過ぎるころになると、風にのって、カーン、、カーンと、涼やな鐘(リン)の音が、近くの山の方から響いて来ます。
「いよいよ始まったんだー」というと、ミモロは、写真展イベントの準備もそのままに、夜の粟田神社へと走って行きます。
「わーやってるー」。昨年の訪れた剣鉾のさし上げの練習が、いよいよ本格的に始まりました。
境内では、さし上げる剣鉾のセッティングが…。「こんばんはー」と、すでに顔なじみの剣鉾保存会のみなさんにご挨拶。「あ、ミモロちゃん、今年も見に来たんだー」「もちろん、だって大好きなんだもの…」。そこで、ミモロもちょっとお手伝い…小さいので、全身でおさえます。
「毎年見ても、飽きないねー」
粟田神社の氏子町内には、剣鉾が18基あり、その数は、京都最多と言われます。それぞれの剣鉾の細工の見事さにも目を見張るものが。ミモロは、剣鉾の魅力にはまっています。
古いもので、江戸期のものが残る粟田神社の剣鉾。なんども修復を繰り返し、今に伝えられています。
さて、剣鉾は、神輿行列の前に、邪気を払うお役目が。祇園祭の山鉾と同じですね。
長さ約7~8メートル、重さ約数十キロといわれる剣鉾を、垂直に立てて、剣鉾の下についた鐘(リン)を揺らし、差し棒にぶつけて音を出しながら、歩きます。
これが、なかなか技術がいること。何年も練習しなければ、できない技。
後継者を育てるためにも、毎年、特に祭りが始まる前には、夜の特訓が行われます。
「リンって、結構重いんだよー」ずっしりと重さを感じるリン。これが、剣鉾の先端近くに。「すごくバランスとるのむずかしいんだから…」
「剣鉾には、それぞれ個性があって、棹や先端の剣のしなり具合が違うんです。その剣鉾の個性を察知して、それに合う動きをしないとリンは、うまく鳴りません」と、剣鉾保存会の廉屋さん(ミモロのブログでご紹介したツナギのお店のご主人です)。確かに、まだ初心者の差し手が鳴らす音は、響きも大きくなくて、とぎれとぎれに…。ちゃんと鳴らせるようになるには、数年はかかるそう。
「あれーリンによって、音が違う…この音いいねぇー、深く響く感じ…」とミモロは、耳をピクピクと。「そう、リンの音の違いもミモロちゃんよくわかるようになったんですねー」。「はい、お祭り見るの、もう今後で3回目ですから・・・エヘン!」とちょっと鼻を膨らまえながら、胸を張るミモロです。
14日の剣鉾の巡行は、正午ごろから、粟田神社をスタートして、東山三条通を中心に、沿道の氏子町を巡ります。ぜひ、勇壮な剣鉾巡行をお見逃しなく…。それにつづく、神輿も見応え十分です!
「ミモロの写真展イベントも、すぐ近くだから、こっちにも来てねー!」と、PRも忘れずに…。
*「粟田神社」の詳しい情報は、ホームページで。
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