ミモロの住む東山岡崎エリアの氏神様の「粟田神社」。平安時代初期に創建された由緒ある神社です。ご祭神は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)と大己貴命(オオナムチノミコト)をお祀りします。
10月12日から15日に行われる秋の「粟田祭」が、近づき、地元では、その準備が進みます。
ミモロも自分の写真展イベントの準備の合間を縫って、28日の土曜日には、「大燈呂」の修復作業のお手伝いに、三条通にある白川小学校へ出かけました。
大燈呂は、針金の枠に、紙を貼り、中に光を灯すもの。青森のねぶたのルーツとも言われます。
1階のスペースには、祭りの「夜渡り神事」の「大燈呂巡行」に登場する昨年使った大燈呂が並んでいます。
「あれー穴が開いてる…」。祭り以外にもイベントに参加した大燈呂には、紙が剥がれ、穴が開いた、ちょっとか可哀想な姿。
この大燈呂も歴史が古く、祭りには、すでに江戸時代に登場。当時、3.6メートル四方の大燈呂が20基あり、その迫力に人々が驚く様子が、記録に残されています。平成20年に180年ぶりに復活。京都造形芸術大学の関本徹生教授や学生たち、そして地元の方々がその歴史ある大燈呂の復活と、祭りのでの巡行を担っています。
「あのー何をお手伝いしたらいいですか?」とミモロは、学生さんに尋ねます。
「じゃ、紙が剥がれかけた部分は、裏から小さな紙で補修して、それでも無理なところは、紙を貼りなおしてください」と。
補修は、短冊に切った紙を後ろ側からノリで貼り、紙が浮かないようにする作業です。
「どこに貼ればいいのかな?」
まずは、貼る部分を確認。
でも、小さなミモロには、手が届きませんでした。そこで、恵比寿様の紙貼り作業へ。
「ノリは、針金の上に塗って、あまりはみ出さないように…。そして、穴の大きさより少し大きめの紙をそう、上からやさしく押さえてねー。乾いたら、はみ出した部分をカッターでカットします」作業する方のそばで見ながらやり方を学びます。これが、なかなかむずかしい…。針金に指でノリをグルリと置いて、「わー手がベトベトになっちゃったー」。紙を貼る部分は、湾曲しているので、平らな紙は浮いてしまったり…。「少し押さえておかなくちゃ…」
重なり部分は、できるだけ細くするのが、ポイント。中に光を入れた時、重なり部分が影となるため、細い方が、美しいのです。
ミモロの作業をするそばでは、学生さんたちが、手慣れた様子で、次々に作業を…。
京都造形芸術大学では、「大燈呂プロジェクト」があり、学年、学部を越えて学生さんが参加しています。
「みなさん、お昼ですよー」と、地元の世話役の方の声で、ミモロたちは、ランチタイムへ。
「お弁当食べるから、午後は、もっと働かなくちゃ!」
さて、午後は、より細かい、複雑な部分の補修を…。
「台座に乗せるので、下の部分目立つんですよ」と横になりながらの作業です。
朝10時から始まった作業も14時過ぎには、ほぼ紙貼りの作業は終わりました。
(修復前)(修復後)
穴がなくなり、「でも、顔に絆創膏貼ってるみたい…」ご心配なく…上から、色をスプレーします。
この日、ミモロは、恵比寿様の大燈呂を主にお手伝い…。
ネコが鯛を修復です。
「13日の夜渡り神事に来るでしょ?いっしょに曳こうねー」と、学生さん。「ハーイ、よろしくお願いしまーす」とミモロ。
ミモロがお手伝いできる部分の作業を終えて、三条通を歩き帰路へ。
「なかなかむずかしい作業だった…。でも、年末の障子貼り、上手にできそう…。早く大燈呂に光が灯ったところが見たいなぁー。すごく幻想的なんだー」と、ミモロが作業した恵比寿様の姿を想像するミモロでした。
*今年、大燈呂が町を巡るのは、13日の17:30頃から始まる「夜渡り神事」の時だけに。昨年までは、14日の昼間も剣鉾、神輿と共に巡行していましたが、交通規制の時間が長くなりすぎるとの理由から、警察からお達しがあり、縮小することに。「昼間もすごくきれいだったのに…見られなくなって残念…」
祭りの中で、「大燈呂」は、剣鉾や神輿と異なり、職人さんの手によるものではなく、学生や地元の人たちの手づくり。京都造形芸術大学の協力が不可欠です。地元の人たちだけでは、とても作ることはできません。
「大燈呂」の寿命は、2年。昨年登場したキツネの親子は、今年は見ることができませんが、、新たに作られたものも加わり、行列は、いっそう華やかなものになるとか…。
ぜひ、13日に東山エリアに・・・・
「あのねーこの夜渡り神事が始まる前に、ぜひミモロの写真展イベントに寄ってね…だって、すぐ近くなんだもの…」と、またしてもミモロはPR.
この13日は、平安神宮の前の神宮道では、「京都学生祭典」も開催。ミモロの写真展イベントは、まさに「京都学生祭典」と「粟田神社」の中間、通り道沿いでやっています。どうぞお立ち寄りくださいませ。
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