本日10月22日に行われる京都三大祭のひとつ「時代祭」。平安遷都1100年を祝う行事として、明治26年(1895)に始まった市民によるお祭りです。
「今年は、ミモロの住むご近所の方たちが参加するんだってー」と、いっそう楽しみにするミモロです。
現在20列、約2000人の人が参加する行列。正午に京都御所を出発し、烏丸、御池、河原町、三条の通りをへて、神宮道から平安神宮へ向います。
明治維新から平安時代へと、時代を逆戻りしながら、繰り広げられる時代絵巻。それぞれの時代を代表する人物が、時代考証にそった装束で次々に登場します。
それぞれの列は、毎年、決まった団体や地域が担当。例えば、「維新志士列」は京都青年会議所のメンバーが、毎年、坂本竜馬や桂小五郎などに扮します。
戦国武将が登場する安土桃山時代の「織田公上洛列」は、平安神宮周辺の地域が担当。今年、ミモロが住むエリアが、17年ぶりにその任を務めることになりました。




「この兜、秀吉さんのだってーこんなに近くで見られて感激…」とミモロ。
列に参加する人は、事前に、平安神宮と織田信長ゆかりの建勲神社への参拝を済ませ、身を浄め、行列の無事を祈願してます。この日の衣装合わせするのは、馬に騎乗する織田信長、立入宗継、羽柴秀吉、丹羽長秀、柴田勝家、滝川一益の6人です。
まず初めに衣装合わせにやってきたのは、織田信長役の前田嘉右衛門さん。江戸時代から創業の紙の老舗「紙嘉」の11代店主です。実は、9代店主は、第1回「時代祭」で、やはり信長役をなさったそう。「ご縁があって、今回務めさせていただきます」と、感慨深げに…。





次々に着付け士さんが、手際よく衣装を着けて行きます。「はい、お腹膨らませて…」鎧を装着する場合、腹部に余裕が必要だとか。「なかなか鎧は、重いもんですねー。腰回りにずっしり来ます」と前田さん。

最後に兜をかぶって、はい、完成!

「結構、兜が重くて、首が凝りそう…。うーあまり首が回らない…」と前田さん。「武将は堂々とあまり動かないように…」と。

次に、公家の立入宗継役の中村博司さんが、狩衣を装着。



そして、羽柴秀吉役の藤井登さんも、初の甲冑に挑みます。




次々に到着する武将役の方の衣装合わせが進みます。
着付けは、ひとり30分ほど掛ります。仕上げに、鞭や采配などを手に…。
「どこかきつい所や、当たる所は、ありませんか?馬に乗る時、つかまるのは、鞍の前の部分だけ。決して、刀や鞭が馬に触れないようにしてください…触ると馬が暴走する危険があります」との注意も。
「トイレは、袴に穴があいた部分がありますから、全部脱がなくても大丈夫ですよ。ただし、行列中は、馬から降りられませんから、水分は控えめに…」と。
朝から、夕方まで、この衣装で過ごす一日。行列は、約3時間ですが、待機時間の多さが、参加者にはなかなかキツイよう。
では、ここで改めて「織田公上洛列」の主な登場人物をご紹介します。
この列は、織田信長が、永禄11年(1568)に正親天皇のお召しに応じ、兵を率いて上洛し、京の町の復興に尽力したことを示すもの。
列の先頭は、天皇の命を受け、粟田口に信長一行を迎えに行った公家の立入宗継(たちいりむねつぐ)です。



公家らしい狩衣すがた。太刀は、サメ革で、飾りも細かく。足元は、ブーツのような履物を。
次は、羽柴秀吉(はしばひでよし)。まだ羽柴の姓を名乗っている時代。


3番目は、丹羽長秀(にわながひで)。信長の重臣のひとり。



4番目は、織田信長。


5番目は、滝川一益(たきがわかずます)。



最後は、柴田勝家(しばたかついえ)。




「刀ぬけないんだー残念…」チャンバラでもしたいよう…。武将装束で、子供に戻ったように楽しそうなおじ様達。


「時代祭」は、正午に京都御所をスタートします。「織田公上洛列」が見えたら、声援を…。

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