秋の気配が、始まった10月初旬に、ミモロは、再び比叡山に登りました。東塔(とうとう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)の3つのエリアからなる延暦寺。前回は、その中心となる根本中堂のある東塔を訪れました。そして今回は、そこから約1キロほど離れた、いっそう山深い場所にある西塔を訪れることに…。


到着したとき、すでに陽は西に傾きかけた頃…団体バスが多い東塔と違い、ここ西塔は、ひっそりと静寂に包まれています。
メインの建物となる「釈迦堂」へ向かう道の傍らに、看板が…。

そう西塔は、修行の場…釈迦堂に向かう途中の「にない堂」(重文)から、お経を読む声が聞こえてきます。

「シーィ…静かにそばを通らなくちゃ…」一心に読経する僧侶の姿を想像しながら、ミモロは、いつもより、もっと音を立てないように歩きます。
階段を下ると、西塔の中心的建物「釈迦堂」(重文)へと至ります。

あまりに厳かな雰囲気で、つい建物の写真を撮影するのを忘れ、しばし釈迦堂の階段に座って、時を過ごしました。

西塔には、一般の人でも修行体験ができる場所(居士林研修道場)もあります。(要予約)
坐禅、写経体験から、1泊、2泊の本格的修行体験コースまであり、一人でも申し込みが可能。
詳しくは、「比叡山 延暦寺」のホームページで。
さて、次ぎにミモロは、そこから徒歩10分ほどの場所にある「浄土院」をめざし、足早にトコトコ山道を進みます。

「ここだー」


美しく掃き清められたお庭の奥に、建物が…。

この「浄土院」は、最澄さまの御廟所で、比叡山の中でも、特に清浄な場所と崇められている所。ここでは、12年間山に籠る誓を立てられた僧侶が、毎日、最澄さまが生きていらっしゃるようにご奉仕をなさっているそう。

「えーそんなに長い間、お仕えしている方がいらっしゃるんだー」と、ただただ驚くミモロです。
外から、参拝して、再び、もとの道を帰ります。駐車場に戻る途中、ふと気になって立ち寄ったのは、杉木立の中にひっそりと鎮まる小さな社です。


「でも、なんかすごいパワーを感じる…」と、パワースポット好きのミモロは、何かを感じたよう…。

「今年は、ヘビ年でしょ!だから弁財天さまにお詣りするといいんだってー」と、どこから仕入れて来たか不明の情報。でも、確かに、弁財天さまは、白蛇の化身だったり、ヘビがお使いだったりする話は聞きます。
「なんか、ぜったいいいことあるよー!」と、ミモロは、社に近づくと、熱心にお参りを…。
その社の近くには、親鸞聖人が修行をなさった場所も。

「空也さまも、栄西様も、親鸞さまも、日蓮さまも、法然さまも…みんな延暦寺で修行なさった同窓生でしょ…。やっぱり延暦寺ってすごいねー」と。
一度は訪れたい日本仏教の源の地、それが比叡山 延暦寺です。
「次は、横川にもお詣りに行こうね…」はい、そのうちに…。

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