お正月、東京からお友達が京都にやってきました。「ミモロちゃん、京都らしい雰囲気が楽しめて、リーズナブルなお値段で美味しい料理が食べられるところに行きた～い」というお友達のリクエスト。
「う～それなら、『がんこ 高瀬川 二条苑』はどう？」と、ミモロは提案しました。
「がんこ？あの、お寿司の？」とお友達。「そう、でもお寿司だけじゃなくて、いろいろお料理あるし、リーズナブルなお値段だよ～」と。
「それに、歴史的建造物がお店でね、角倉了以が作って、山形有朋も所有して、日銀総裁の別邸にもなってたんだよ～」と、かなり掻い摘んだ説明をしたミモロ。
それでも「へぇ～そんなりっぱなところが「がんこ」なの？」とお友達。「あのね～「がんこ」は、全国の歴史的建造物を守るために、お店にして、維持してるの。町のお店とは違って「お屋敷 がんこ」っていうんだよ～」と、ミモロ。
「そうなんだ～。行きた～い」とやっと興味を示したお友達です。
お屋敷がんこの「高瀬川 二条苑」は、あまり京都に来たことがない人や外国人におすすめの場所。小堀遠州が作庭したといわれる部分も残るりっぱな日本庭園があるのです。
さて、お正月は、お店も華やかな雰囲気に・・・
「ここだよ～」
予約したミモロは、お店の中へ進みます。店内には、鏡餅や正月限定の鯖寿司なども
さらに。甘酒の接待もお正月ならでは・・・
お席に案内される前に、ミモロは、庭を眺めながら甘酒を味わいます。「なんか前と雰囲気違う～冬だから？」
以前、訪れたのは、昨年の6月でした。また新緑がまぶしい季節です。今は、冬枯れの時期なのでお庭の雰囲気も、そのときとは異なりますが、ミモロが感じたのは、それだけではないようです・・・。
「お席のご用意ができました。どうぞこちらへ～」と係の方に案内され、洋間のテーブル席に。
「わ～豪華な雰囲気ね～」と、キョロキョロするお友達。「まぁね～どうぞ寛いで～」と、まるで自分の家のようにいうミモロです。
「さて、なににしようかな～」とメニューをチェック。
いつものように悩んだ末、お寿司と天ぷら、茶碗蒸しなどのセットのお膳を注文。2000円以内の予算にピッタリでした。
もうひとりのお友達は、うなぎが食べたいというのでひつまぶしをいただきました。
「わ～おいしそう～」とミモロ。「この値段で、これだけ食べれるなんて、満足～」とお友達も喜んでいます。
「さぁ、お庭お散歩しましょう～」とミモロは、お友達を誘ってお庭へ。
「あれ～お散歩できないの？」と。回遊式のお庭は、池のまわりを散策できるのですが、どこも通行止めになっています。
ミモロの目の前には、倒れた木や折れた枝の姿が…。
グルリと周囲を見回すと、建物の屋根などに覆いがかかっています。
「これ、もしかして台風21号の被害？」と、お庭にいた店の方に伺うと、「そうなんです。すごいことになって、大きな木が倒れたんです」確かに、以前は、もっとうっそうと木々が茂って、大きな木が目立っていたのに…。
灯篭も倒れたそう。「そんな～」と、
いまだ、京都のいろいろな場所で、昨年の台風21号の被害を目にします。「修理もお願いしているんですが、なかなか順番が回って来なくて～」と、修理する人手がないのだそう。
「あっという間に、また夏になっちゃうかも～。今年もまた台風来るのかなぁ～」と、被害を見るたびに心配になるミモロです。
お庭は、散策こそできませんが、眺めることはできます。もちろんお店の営業には、支障はありません。
「早く修理が終わるといいですね」とお店の方に伝えるミモロでした。
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