西陣の織物の工房などが集まる浄福寺通。ミモロは、今年2月に行われた「大黒町フェスタ」で訪れました。
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「ここ、前から来たかったんだ~」というのが、「天鵞絨美術館」です。
「どうぞ~中へ。いろいろ見て行ってくださいね~」と美術館の館長さんとスタッフの方、そして天鵞絨の製造をなさる「杣長(そまちょう)」の杣栄二社長が迎えてくださいました。
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「こんにちは~」と言いながら、ミモロは、中へ進みます。
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和室の館内。中央部には、明治末期から大正初期に織られた輪奈天鵞絨の標本帳が。そして周囲の壁には、天鵞絨の作品が展示されています。
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ミモロは、天鵞絨に興味津々。
さて、天鵞絨は、種子島に鉄砲が伝来したとき、それを包んでいた布として日本に持ち込まれたといわれます。
「あ、織田信長って天鵞絨のマント着てる姿、時代劇で見たことある!」とミモロ。
そう、まさにその時代で、艶やかで、ソフトな触り心地の天鵞絨は、日本の人々の心をとらえます。
その技術は、大変複雑。簡単にいえば、経糸の上に、ステンレス製の細い針がねを置きながら織ってゆき、最後に針金の上に渡る糸をカットし、針金を抜きます。つまりパイル状の織物を作り、上の部分を切りそろえます。
タオルのような構造をまずは思い浮かべて、その表面を切りそろえた感じ…
「もっと複雑なんじゃないの~」とミモロ。はい、なかなか説明するのがむずかしいんです。
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日本における天鵞絨は、西陣や長浜に職人が工房を構え、製造されるようになります。
「え~長浜で作られたって、信長さん、すごく天鵞絨気にいっていたんじゃない?」と想像するミモロです。
江戸時代の慶安年間(1648~1651)には、京都の西陣で織り始め、天保10年ころには、なんと300軒ほどの天鵞絨屋さんがあったそう。高級な帯や鼻緒など、女性たちの憧れの品に。
明治時代以降は、和装のコートやショールなどで大人気に。さらにカーテンや椅子生地など、洋風建築のインテリアにも使われました。
戦後は、海外製品の輸入増加、また和服離れから需要は減少し、現在は、工房の数は、全国でも数えるほどに。
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「複雑な織物だよね~。模様もいろいろできるんだって~すごいね~」とミモロ。
エントランスホールには、天鵞絨の作品がいろいろ。
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「すてきなものがいっぱい…」と次々に見てゆくミモロです。
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高級服地として人気の天鵞絨。特にパーティなどの服装に相応しい光沢を放ちます。
「あ、シュシュもある~」
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服飾関係だけでなく、化粧グッズのパフにも、天鵞絨の技術が使われているのだそう。
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「わ~フワフワ、気持ちいい~」オリジナルの化粧パフの感触は夢に心地。
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さて、天鵞絨の製造メーカである「杣長」のホームページを見ると、その技術は、医療機器やスマートフォンなどの液晶画面の製造に用いられているそう。技術的な詳しいことは理解の域を超えますが、ともかく現代にも活用されていることを知りました。
さらに化粧用パフの国内シェアの約70%を供給しているそう。「よく使っている化粧用パフ、ここの製品かもね~」と想像するミモロ。
伝統の技の中でも、見事に現代に活用されているのが、天鵞絨の技術。もちろん、昔のような手織りの天鵞絨づくりの品は、今や最高級品で、めったにお目にかかれません。その技術を上手に機械化し、その布の持つ特性を現代に適応させることができたのは、すごい!
「天鵞絨の技術って、今の生活の中にあったんだ~」と驚くミモロなのでした。
3月31日まで京都各所で開催されている「伝統産業の日」の関連イベントとして、「天鵞絨美術館」では、「機織りと笛の音にのせて~中国雲南タイ族の音文化」というイベントが、3月24日14:00~16:00 参加費1500円で開催されます。詳しくはホームぺージで
通常の見学などに関しても、ホームページでご確認ください。
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