ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

日本画家「木島櫻谷旧宅」の特別公開。4月7日までの土日、祝日のみ

2019-03-06 | 歴史・史跡

「前から行ってみたかったの~」とミモロが出かけたのは、衣笠にある「櫻谷文庫」の特別公開です。
 
明治から大正昭和にかけて活躍した日本画家、木島櫻谷の住まい、展示室、画室などが、衣笠の広い敷地内にあり、現在、住まいだった「和館」、展示室、収蔵庫である「洋館」、そして絵画の制作や弟子たちの指導を行った「画室」の3つの建物は、すべて「国登録有形無形」になっています。
 
「あと11日しか、この春は公開されないんだよ~」とカレンダーで計算したミモロ。受付時間は、10時~16時です。

まずは、受付のある「和館」を訪れます。拝観料600円を納めて中へ。
 
各見学場所には、ガイドの方がいて、公開されているものを解説してくださいます。

「和館」は、木島櫻谷の住まいだったところ。
そこには、愛用の品などが展示されています。
 

「これで遊んだのかなぁ~」とミモロが興味を示してのは電車の模型。

生活感がある品々も残っています。

立派な木造2階建ての建物の2階は、広いお座敷。
そこには、木島櫻谷が描いた打ち掛けが・・・「キレイ~」と見惚れるミモロです。


雛祭の時期らしく、雛人形や家族の愛したものでしょうか、羽子板やままごとの家具なども展示されて、当時の暮らしを物語ります。
  

また、ここには、日本画家として優れた腕前を表す写生作品が展示。
 
題材は、狩猟でもたらされた鳥。羽の状態などが、精密に描かれています。

明治10年に京都三条室町の商家に生まれた木島櫻谷は、画家を志し、京都画壇の大家、今尾景年の門下などを経て、その腕を磨きます。大正期には、竹内栖鳳と京都画壇の人気を博す存在に。昭和13年に、列車との事故で急逝。享年62歳。

木島櫻谷が、京都の町中から衣笠に転居して以来、このエリアには、堂本印象をはじめ多くの日本画家などが移り住み、「衣笠絵描き村」と呼ばれるように。

さて、次にミモロが向かったのは、「洋館」です。
「なんかモダンな感じ…」和洋折衷の設えがある上質感漂う建物で、ここでは、作品の展示や商談などが行われた、いわば迎賓館的な建物です。
 
そこには、代表作のひとつ「画三昧」や歴史をテーマにした大きな作品が鑑賞できます。
 

「ホント、ここ広いね~」畑などもある敷地には、今は、近くの高校のテニスコートが真ん中に。


自然豊かな衣笠の自宅からは、周囲の山々が見渡せたそう。
「今は、見えないけど…」と周囲を見回すミモロ。

敷地の奥には、大きな木造建築が。「なんか学校みたい~」とミモロがいうように、そこは弟子の指導などをした場所。
 
「ここで、いろいろな人が日本画を学んだんだね~」とミモロも机に・・・
 
その机には、絵具があちこちに・・・。日本画を学ぶ情熱がきっとこの場所にはあふれていたことでしょう。

「なんか見ごたえあったね~すごい日本画家だったんだ~」とミモロ。

この春、ぜひ、訪れたい場所のひとつです。

*「櫻谷文庫」の詳しい情報はホームページで


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