「みやこめっせ」で3月23,24日に開催された「華道 遠州 いけばな展」。


ミモロも拝見に伺いました。
会場には、お教室などで学ばれた生徒さんをはじめ、その指導に当たられる教授のみなさんの作品がずらり~


「華道 遠州」は、茶人また作庭家としても知られる小堀遠州を流祖とし、彼の美意識である「綺麗さび」を継承した生け花の流派です。
現在の宗家の芦田一寿先生は「姿をつくりて、花となす」という先人の言葉を受け継ぎ、自然の美と芸術性を融合させた作品表現を継承していらっしゃいます。

「は~い」すでに何度かお目にかかっているミモロは、久しぶりの再会に笑顔です。
会場の中央に飾られた大きな作品は、宗家 芦田一寿先生の作品。


「春爛漫って感じ~」とミモロ。訪れる人を魅了する作品です。
華道 遠州の特徴は、その姿にあります。投入花、立花のスタイルをベースに、活ける人の芸術性や美意識を、枝などを曲げる「くさびだめ」などの独特の技法を用い、流麗な姿を表現。それは自然の美しさだけでなく、仏教や神道、和歌など日本の思想にも通じる美意識の表現ともいわれます。
明治期、日本文化が西洋人々と魅了したとき、「華道 遠州」の花も、西洋人に日本の美意識を強烈に伝えました。西洋のフラワーアレンジメントにも影響を与えたといわれます。
葉っぱ一枚、花一輪、そして枝の流れ、そのすべてを極限に絞りこみ、まさに究極の美を表現するスタイルは、見るものに凛とした空気を感じさせます。さらに自然の厳しさの中でも、たくましく成長する姿でもあります。

端正な花器の中で、花や木の茎を枯らすことなく曲げた技を支えるのが、江戸時代に生まれたという「薬研配り」という独特の花留。

「わ~江戸時代に使われたんだ~女性たちが生け花してる~」と浮世絵を見て。当時は、剣山はなく、木片や枝などを組み合わせたもので花を留めていたのです。その技術は、今も「華道 遠州」に受け継がれています。


「あの~ちょっと質問があるんですけど~」とミモロは、宗家の芦田先生に伺います。「はい、なんですか?」

「あのね~どうして、花器の下やそばに袱紗があるんですか?」と会場内の作品を見て歩いたミモロ。
「小堀遠州は茶人として知られる人。お茶をおもてなしするとき、袱紗を使うでしょ。ですから生け花もおもてなしの心お伝えするために袱紗を添えるんです」と。


大きな花器は、下に袱紗が置けないので、そばに。それ以外は、花器の下にまるで茶道で、茶碗をお客様にお出しするときのように袱紗が使われています。
「なるほど~」と、納得のミモロ。
壮大な世界観を表現する「華道 遠州」のいけばな。その美しく、そして凛とした品格を漂わす姿に圧倒されたミモロでした。

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