ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

豊臣秀吉が献木した五色八重散椿で知られる「椿寺地蔵院」。まだ蕾もある満開の椿

2019-03-29 | 寺社仏閣

「ミモロちゃん、桜はまだあんまり咲いてないけど、椿は盛りみたいよ~平野神社から近いから行ってみましょう」とお友達。
「うん、いいよ~」とミモロは、自転車へ。向かったのは、西大路通から今出川通を南へ少し進んだところある「椿寺地蔵院」です。


このお寺は、神亀3年(726)に聖武天皇の勅願により、行基が摂津に建立した「地蔵院」がその始まりだそう。平安時代に、衣笠山の南に移され、室町時代に焼失。足利義満が、その荒廃を惜しみ、金閣寺を作ったとき、その余材で仮堂を建てたとか。それから秀吉の命により、現在の場所に移転し、現在に至ります。

門を通って本堂へ。その前に、大きな椿の木があります。

「あれ~なんかもう終わっちゃったのかな~」と、花はたくさんあるものの、ちょっと茶色になった花びらも目立ちます。
「でも、蕾もまだたくさんついてるみたい~」桜は今年、昨年より開花が遅いものの、椿は、結構早目に咲き始めました。

さて、この椿は、「五色八重散椿」とよばれ、なんでも加藤清正が、豊臣秀吉に献上したものを、北野大茶会の時に、このお寺に秀吉から献木されたものだとか。残念ながら、その椿は、枯れてしまいましたが、その二世の椿が現在のもの。

一本の木に、白、赤、ピンク、しぼりなどいろいろな花が咲き、さらに花びらが一枚一枚バラバラに散るのが特徴。
「椿って、花が丸ごとポトンって落ちるんじゃないの?だから武士は、首が落ちるって敬遠したって聞いたことある~」とミモロの知識。ここのは、花びらがいっぱいある八重椿。「豪華な椿だよね~」


お寺の中庭にも椿の木々が…。


ミモロの顔より大きな花…
の「重い~うそ~」

境内にある「地蔵堂」には、高さ6尺の乾漆の立像の地蔵菩薩が祀られています。
 
安産の守護としての霊験あらたかで、今も多くの参拝者が、小さなよだれかけを奉納しています。

また墓所には、忠臣蔵のお話に登場する堺の商人、天野屋利兵衛のお墓があります。
赤穂浪士の吉良邸討ち入りに関し、その志に感動し、さまざなま支援を行ったといわれます。討ち入りに使う槍を数十本用意し、町奉行所に捕縛され、その使用目的を問われ、拷問を受けたにもかかわらず、決して口を割らなかったという話が有名。
「あ、知ってる~『天野屋利兵衛は男でござる~!』って言ったんでしょ?カッコイイね~」と、「仮名手本忠臣蔵」のセリフをいうミモロ。
またどこで覚えたの?
墓所にお詣りしたミモロです。

ちょっと盛りは過ぎたような気もしますが、まだまだ蕾があるので、今からも楽しめる椿です。


*「椿寺地蔵院」京都市北区大将軍川端町2 075‐461‐1263 9:00~16:00 境内参拝自由 嵐電「北野白梅町駅」から徒歩5分

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