ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの振袖づくりプロジェクト。図案決定後、いよいよ色をパソコンで決定

2019-03-19 | ものづくり

昨年の秋から始まった京都の伝統工芸の技による「ミモロの振袖づくりプロジェクト」。
図案や染めなどは、友禅作家の黒田庄七郎先生がいっしょに取り組んでくださいます。
「ミモロちゃん、ご希望の模様で図案できましたから、それぞれの部分の色を決めてください~」と、昨年の暮れに黒田庄七郎先生からご連絡をいただき、ミモロは、「どんなお着物になるか、今日、色決めるんだよ~」と意気揚々と出かけます。

工房のテーブルには、黒田先生が描いてくださった図面が…。
「ミモロちゃんの希望通りになってますか?気に入ってくれたかなぁ~」

「わ~すごい~素敵~!」そこには、ミモロの希望がいっぱい入った小判がたくさん散りばめられた「宝づくし」の振袖と魚と食べた骨がデザインされた「豊饒の海」の訪問着の図案が…。


「宝づくし」の振袖は、こんな感じ…
 

小さなミモロの場合、振袖と訪問着の模様が見えるのは、裾の部分の約5センチほどのスペースと、袖の部分だけ。
つまり、そこに小さな模様を描かなくてはなりません。小判の大きさは、約5ミリ。打ち出の小槌も俵もみんな1センチ以下の大きさです。そんな細かい文様で表現する難しさ。さらに、その細かい部分を避けて、着物全体の色を染める必要があります。

小さな模様が多いだけに、わかりやすい色にしないと、見えなくなる恐れが…。


いよいよ色の決定します。工房の2階にあるお部屋には、パソコンが。そこに図案を映し出し、色を入れて、全体の雰囲気をまず決めてゆくことに。人間の訪問着や振袖のように仮仕立ての状態。裾の模様が繋がっている図案です。
人間の着物は、それで下絵を描き、ほどいて再び反物の状態にして染めてゆきます。でも、ミモロの場合は、ミニ着物を縫ってくださる赤塚先生が描いてくださった型紙に、この模様を写し、その状態で染めてゆくことになります。
「人間の着物より、模様をつなげるのむずかしいんだって~」と、このプロジェクトのむずかしさを改めて感じるミモロなのでした。

さて、色を決めるために、パソコンに映し出された着物を前にミモロを緊張しながら座りました。

ミモロは、黒田先生に教わりながら、パソコンの前でマウスを動かします。
「この色にしようかな?」クリック

いろいろな色を画面に映すシュミレーション・・・。「う~この色もいいかな~」
「やっぱり明るいのがいいよね~」と次々に色を当てはめてゆきます。

「ここの部分は、こんな色にしようかな?」クリック
 
あまりに悩むミモロ。先生もお手伝いしてくださいました。

「訪問着は、海だから青にしてみよう~」クリック

「う~海が青って平凡かな~?」
「そうね~」
先生も一緒にいろんな色を当てはめてくださいます。

「なかなか決めるの迷っちゃう~」と、画面に向かい真剣にあれこれ悩むミモロなのでした。


「黒もいいなぁ~」と・・・
「う~黒は、ミモロちゃんの着物は小さすぎるので難しいかもしれませんね~」と黒田先生。

1時間ほど、いろいろシュミレーションしたミモロ。ときどきプリントアウトして、チェックします。

さて、どんな色になったのかは、後のお楽しみ・・・。

次は、いよいよ染めの作業に入ります。


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