「ミモロちゃんって、剣鉾好きだよね~剣鉾女子なんだ~」と粟田神社の剣鉾奉賛会の方に言われるほど、ミモロは、京都に暮らし始めて以来、祭りに登場する剣鉾が大好きで、祭りがあると、奉賛会のみなさんについて歩いています。
剣鉾というのは、祭りで神輿が渡御する前の町をお清めする祭具です。太い竿の上に金色の剣があり、その下に鈴が付いていて、それを鳴らしてお清めします。その重さは、十数キロ以上。腰についたベルトに差し、バランスを保ちながら移動し、鈴を鳴らすのです。「すごくむずかしいんだよね~」とミモロ。
「粟田神社」の剣鉾だけでなく、「八大神社」「岩倉神社」「大豊神社」など、京都には、剣鉾のさし上げをする神社が複数あり、その多くが、戦後、さし手がいなくなって途絶えていたのです。それを近年、復活させる動きが拡大…さし手として祭りで活躍する人が増えてきました。
それでもひとつの神社の氏子さんだけでは、剣鉾を何基もさし上げることはできません。ひとつの剣鉾をさし上げるには、5人ほどがワンチームとなるのです。そのため、剣鉾を練習し1人前のさし手になった人が、いろいろな神社の祭りに参加し、互いに助け合い祭りを行います。
写真をよく見てください…ほら、ミモロがいつも真ん中にいるでしょ!すでにミモロは、剣鉾のさし手のみなさんとすっかり顔なじみ。
「だって、毎年夜の練習見学したり、剣鉾が出るお祭りはよく見に行ってるの…」と。
でも、ミモロが、このようにみなさんに可愛がっていただけるのは、剣鉾の復興やさし手の育成に尽力なさる大西先生との出会いがあったからこそ。
「あ、ミモロちゃん、いらっしゃい~」と、いつも可愛がってくださいました。大西先生がいらしたので、ミモロは、みなさんのお仲間にいれていただけ、また、ある時は、剣鉾の竿に縛られて、さし上げを体験したこともあったのです。
いつも満面の笑顔で迎えてくださって、ミモロを抱っこしてもらうのが、本当にうれしいミモロです。
大西先生のご指導を受けた大勢の人たち…剣鉾の1人前のさし手になるには、数年かかると言われるほど、鈴を涼やかに鳴らすには技術がいるのです。ご指導により一人前のさし手となった人たちは、またその技術を若い人へと伝えます。
「ミモロ、先生大好きなんだ~」と。本当に剣鉾がこれほど好きになったのは、大西先生に会えたから…ありがとうございます。
後進の育成にご尽力なさった大西先生の教えを受けた人たちが、今、それぞれの神社の剣鉾の発展に力を注ぎます。
この日は、節分で有名な「吉田神社」で、剣鉾の練習が行われていました。
「わ~やってる~」
「ここでは女性もさし手になれるんですよ~」と、長年さし手として活躍し、今も、若い人の指導をなさっている方。
「え~そうなんだ~」境内には、確かに大勢女子の姿が…。通常、剣鉾のさし上げは、男性しかできないこと。女子禁制の決まり事が多い祭り。でも、ここには、女性向けの幾分小型で軽量化された剣鉾があるのだそう。
次々に、女性たちが、交代しながら、剣鉾を差し上げます。「ミモロもやりた~い」と、竿をもつミモロ…う~持つというより、しがみついている感じですが…
大学生をはじめ、すでに社会人になっても、剣鉾のさし上げをやりたい…と熱く語る剣鉾女子。
そんな剣鉾女子のおひとりともいえるのが、画家として活躍なさる島内梨佐さん。
「吉田神社」から徒歩2分ほどにある「カルチャーガーデン吉田の森」で、剣鉾をテーマにした作品展を10月17日まで開催しています。
「わ~ホント、剣鉾愛を感じる~」と、光を散りばめたような点描画で描かれた作品が、展示されています。
京都新聞にもその活躍を紹介された島内さん。この日も、吉田神社でさし上げの練習をなさって、こちらへ。
まだまだ全国的には、知られていない京都の剣鉾。神輿の渡御のコースをお清めするのが役割で、祇園祭の山鉾巡行も、まぁ言ってみれば、剣鉾の拡大豪華バージョンと言えるのです。関東では、あまり見ることがないのですが、京都の春や秋の祭りには、登場するケースが増えています。
今年は、京都の神社の祭りは、コロナの影響で中止が続いています。でも来年は、きっと…。
「島内梨佐展」は、10月17日まで「ギャラリー吉田の森」京都市左京区吉田中大路町17の1 ☎075-761-5537 11:00~18:00
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