ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

東山岡崎おすすめスポット(3)うどん「京菜家」、喫茶「好日居」、おばんさいランチ「卯サギの一歩」

2013-04-25 | グルメ


ミモロが写真展を開催する東山の岡崎エリアは、美術館や動物園、「平安神宮」「南禅寺」などがある文化と歴史を散歩しながら楽しめるところです。

4月29日~5月5日まで、「ぎゃらりーあーとぺーじ唯心で開催されるミモロの初の写真展。それを見た後に、ランチやお茶が味わえるスポットをシリーズでご紹介しています。
さて、今日は、再び、ミモロのギャラリーのごくご近所をご案内。

神宮道と三条通の交差点近くの丸い大きな窓のあるギャラリーが、ミモロの写真展の会場です。神宮道を挟んで、ほぼ向かい側にあるのが京料亭がつくる「京うどん 京菜家」です。



昨年暮れにリニューアルして、いっそう広く心地よくなった店内。

そこで味わえるのは、深い味わいがありながらも、あっさりしたお味の京うどん。


一筋、ピンク色のうどんが入っているのが特徴で、これを結んでいただくと、福招きになるそう。
いろいろな具とほどよいコシのうどん。そしてだしの風味が存分に味わえるお汁が、美味しさを作ります。

店の一角には、ちりめん山椒などの「梅いちえ」のコーナーも。お土産を買うだけでも、もちろんOKです。


*「京うどん 京菜家」東山区三条通神宮道上ル 電話075-751-9401 11:00~20:00 月曜休み GW中の営業など情報は、ホームページで。ミモロの写真展会場から徒歩30秒

さて、ミモロの写真展会場から、神宮道を平安神宮方向に進み、3筋目を東(右)へ。

大きなマンションの脇を東に入ると、古い町家の木戸に、奥ゆかしい小さな表示が。ここは、京都の人が、遠くからも訪れる、喫茶の「好日居」。

木戸をあけて、中に入り、靴を脱いで、上がります。

ここは、大正時代の家を改装した喫茶店。静けさを愛する常連が多い、隠れ家的な場所。


一杯ずつ丁寧に作ってくれる飲み物の味は、まさにホッと寛ぎを感じさせる、ふくよかな味わい。
観光客が多い神宮道の賑わいから、ちょっと離れた、おだやかな時間が過ごせる喫茶です。


ミモロが好きなのは、スパイスの効いたミルクティー。


「こういう静けさ、久しぶり…」。写真展の後、のんびりと時を過ごせる落ち着いた喫茶です。


*「好日居」左京区岡崎円勝寺町91-82 電話075-761-5511 月・火曜休み 13:00~18:00 ミモロの写真展会場から徒歩2分

同じ通りにもう一軒。ミモロのおすすめの場所が。
こちらも古い趣ある家を改装した食事と喫茶が楽しめる「卯サギの一歩」。

やはり靴を脱いで、お座敷へと上ります。

お食事や喫茶が楽しめるのは、お庭に面したお座敷。

「すごく気持ちがいいお店なのー」と。
「あ、ミモロちゃんいらっしゃいー」と、いつも笑顔で迎えてくれるお店の方。


ミモロのおすすめは、日替わりのランチメニュー。野菜や豆腐などヘルシーな素材が、やさしいお味のおばんざい料理に。


京都らしい風情の中で味わう料理の品々。「ほんとのんびりしちゃうー。ここでお昼寝したくなっちゃうのー」と。
それほど心地よい食事処です。

*「卯サギの一歩」左京区岡崎円勝寺町91-23 電話075-201-6497 12:00~20:00 水曜休 ミモロの写真展から徒歩2分30秒

ゴールデンウィークは、ぜひ、ミモロに会いに来てください。
待ってマース!


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岡崎おすすめスポット カフェとショップ「ノマ」、メキシコ料理「レイナ デ レイナ」、京漆の「象彦」

2013-04-24 | グルメ

4月29日から5月5日、岡崎の神宮道と三条通の交差点のそば「ぎゃらりーあーとぺーじ唯心」で開催する「ネコのミモロの京都案内写真展」。
「写真展の後に、どこか行きたい・・・」という方のリクエストにお応えして、足をのばしたい、おすすめのショップ、食事処を今週は、お伝えします。

岡崎は、疎水の町。ちょっと前まで桜並木がとても美しかった京都屈指の桜の名所でもあります。

さて、その疎水までは、ミモロの写真展会場から徒歩3分ほど。ギャラリーの前の神宮道を平安神宮の大きな赤い鳥居を目指して歩けば、すぐ…。

さて、疎水に掛る橋を渡らないで、西方向(鳥居に向かって左へ)昨日、ご紹介した「オ タン ペルジュ」の横を通り、さらに西へ。疎水に沿って歩きます。

「ここって、すごくオシャレなんだー」とミモロがいうのは、「noma」。
白い建物の1階の向かって右側は、「&noma CAFE(エンド ノマ カフェ)」カフェ。左側は、50年代の北欧の雑貨やロンドンのアーティスの作品、おしゃれな雑貨などの「ギャラリー&セレクト ショップ ノマ」になっています。



「&noma CAFE」は、店内の雰囲気もメニューもおしゃれ!


「これパニーニっていう、サンドイッチみたいなもの…中身がたっぷり入っていて、ボリュームもたっぷり」
セットのスープも円やかでいいお味。


「岡崎って、しゃれたカフェも多いんだよー」と、自慢げに…

さて、お隣の「ギャラリー&セレクト ショップ ノマ」は、ミモロが好きなものがいっぱい。


木製の箱は、シューカーワークショップの品。年代物の糸巻なども、やさしさが漂います。北欧デザインの目覚まし時計は、すてきなインテリアグッズ。
ほかにもオーナーがヨーロッパで見つけた品々をはじめ、日本のアーティストによるデザイン性の高いバッグや雑貨なども豊富に。
「見てると、飽きないんだから…欲しくなっちゃうものがいっぱいあるよー」とミモロ。

*「ギャラリー&セレクト ショップ ノマ」電話075-752-7317と「&noma CAFE」電話075-752-3157 左京区岡崎円勝寺町36-1 詳しい情報は、「noma」のホームページで。ミモロの写真展会場から徒歩5分

ランチタイムやディナーに、ミモロがお友達と行くのが、「noma」から、疎水沿いに歩いて、2分ほどのメキシコ料理店「レイナデ レイナ」です。
レンガ色の建物で、店内に入ると、大きな木のテーブルやソンブレロなどがあり、メキシコの雰囲気そのもの。窓からは疎水の景色も楽しめます。

ここは、京都で一番歴史のある本格的なメキシコ料理店。ランチタイムは、2000円のスペシャルメニューが用意されています。「食べごたえ十分なのー。サボテンのサラダなんかも食べられるよ」


ミモロの一番のお気に入りは、パエージャ。

シーフードいっぱいのパエージャは、ご飯の部分が香ばしく、これだけでも食べに行きたくなる美味しさ。


「わーこんなにたくさんのお料理・・・ランチなのに贅沢…」

辛さは、自分好みで調整ができます。「メキシコ料理がますます好きになっちゃったー」


*「レイナ デ レイナ」左京区円勝寺町1-10 電話075-751-7658 詳しくはホームページで。ミモロの写真展から徒歩7分。

ランチの後、さらに疎水沿いを歩くと、細見美術館へ。そこからさらに南へ進みます。
するとモダンな白い建物が…ここは、創業寛文元年(1661)の京漆の老舗「象彦」。

2階には、「象彦美術館」があり、6月27日まで、「宮廷の雅ー京蒔絵の世界」展を開催中。

1階の店舗には、日常使いにぴったりの品々が豊富に揃っています。


東京日本橋にもお店がありますが、ここが本店。

優美で繊細な趣をもつ京漆器。使うほどに味わいが増す品々です。

京都の旅の思い出に求めたくなる品も。


「あ、象のデザイン…」

ガラス、陶器、磁器など、さまざまの素材の器とも相性のいい漆器。また、丈夫さも備え、実は、とても使いやすいもの。贈り物にもおすすめの品々です。

*「象彦」左京区岡崎最勝寺町10 電話075-752-7777 詳しくはホームページで。ミモロの写真展会場から徒歩9分。


明日も、岡崎エリアのミモロおすすめのお店をご紹介します。


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東山岡崎おすすめスポット(1)白川沿いの道にある「三味洪庵」、「うつわ阿閑堂」、「オ タン ペルジュ」

2013-04-23 | グルメ

「ミモロちゃんの写真展に行くけど…その後に、どこか近くに素敵なお店ない?ランチや、お茶が楽しめたり、お土産なんか買えるとこ教えてー」とのお友達の声多数。

そこで、東山岡崎の「ぎゃらりーあーとぺーじ唯心」で開催されるミモロ初のチャレンジ「ネコのミモロの京都案内写真展」(4月29日~5月5日)の帰りに歩いて行ける範囲のお店を以前ブログにアップした中から、ダイジェスト版でご紹介します。



ミモロに会った帰り道、地下鉄東西線「東山駅」の出口手前の一筋目の路地を左側(北)に入ると、「三味洪庵」があります。

町家の構えのお店は、創業文久元年(1861)の老舗。ちりめん山椒、塩昆布、西京漬など、お土産にぴったりの品々がいろいろ揃っています。

お店の奥のスペースは、風情ある白川に面した気持ち良いお休み処。

丹波黒豆の豆乳プリンなど、上品なお味のデザートが…

「ここ、ちょっとした穴場なんだよねー。だって、白川を眺めながらコーヒーやデザートが味わえるんだもの…。東京へのお土産にもちりめん山椒などを買いに行くんだー」と、ミモロ。

*「三味洪庵」東山駅から徒歩1分。ミモロの写真展会場から徒歩3分です。詳しくはホームページで。


そして、そのお店のほぼ向かい側にはあるのが、「うつわ阿閑堂(あかんどう)」です。


よくミモロが覗く場所。

お店の中には、所狭しと、いろいろなうつわが並び、積み重ねられています。


数ある品々のなかでも、おすすめは、骨董から若手の器作家のものまでが揃う小皿や豆皿。値段もお求めやすく、1枚から購入できるので、お気に入りを、ちょこっと買うのに、ぴったり。


「つい欲しくなっちゃうものが、いろいろあるよー」とミモロ。

ご主人の中嶋さんの確かな目で選ばれた品々です。

ぜひ、地下鉄に乗る前に立ち寄ってはいかがでしょう。

*「うつわ阿閑堂」東山区三条通白川橋西詰北入ル大井手町102-6 電話075-752-3538 11:00~18:00 月曜休み 東山駅から徒歩1分。ミモロの写真展から徒歩3分。 


さて、白川沿いの道を北へ上ると、疎水へと至ります。
その手前のりっぱなマンションの1階にあるのが、フレンチ惣菜やケーキのお店「オ タン ペルジュ」です。


お店の前を通るたびに、ケーキをチェックするミモロ。
「だって、ここのケーキ美味しんだもの…。それに持ち帰りのできるお惣菜は、ランチや夕ご飯にピッタリなんだものー。今日はなにがあるかな?」と…。

京都で有名なフレンチレストランのフランス惣菜料理のお店で、ほとんどのものが持ち帰りでき、また、店内でも味わうことができます。
ランチタイムには、キッシュ、サラダ、お肉の3種類のランチセットも(各1800円)おすすめ。
爽やかな5月は、テラスでのティータイムが、本当に気持ちいい季節です。


ミモロがよくお友達にプレゼントするのが、マドレーヌ。
「すごくおしゃれなパッケージで、贈り物にぴったりなんだから…」

*「オ タン ペルジュ」左京区岡崎円勝寺町64 電話075-762-1297 ミモロ写真展期間中のお休みは、4月30日のみです。11:00~19:00

「白川沿いは、お散歩すると、すごく気持ちいいんだから…あ、いけない!この白川沿いをゴッホ展を見てから行くと、ミモロの写真展のギャラリーの前を通らなくなっちゃうー」と、心配そう。
大丈夫…それぞれのお店から、ミモロのところまでは、歩いてすぐなんだから…。

ちなみに、ミモロの写真展の行われる「ぎゃらりーあーとぺーじ唯心」は、神宮道と三条通の交差点の東側です。

さて、明日は、疎水の周辺のお店をご紹介しましょう。




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来週に迫った「ネコのミモロの京都案内写真展」。ミモロは、準備に大わらわ….岡崎のおすすめお店紹介

2013-04-22 | イベント

いよいよ来週に迫ったミモロ初の写真展。

「わーどうしよう…まだ、準備することがいっぱいあるのー」と、大慌て…「間に合うかなぁー」「たくさん見に来てくれるかな…」と、心配そう…。

来週、写真展を開く京都岡崎の「ぎゃらりーあーとぺーじ唯心」に、打ち合わせに出掛けました。

三条通と神宮道の交差点の東側にある丸い大きな窓が目印のギャラリーです。

「こんにちはー」
「あ、ミモロちゃんいらっしゃいー。いよいよ来週ね、準備は進んでるの?」と、ギャラリーのオーナーの竹口恵子さん。「うん、やってるけどーなかなか進まないの…」とミモロ。「もうすぐだから、頑張ってねー」と。


この日は、壁に写真を何点展示できるか、またどんな風に展示するかの打ち合わせです。
「なんか、すごく楽しいそうじゃない?!」「うん、きっと面白いって思ってもらえると思うけど…。でも、いろんな人が見に来てくれるかなあーあのね、ミモロのお友達が東京から来るって言うから、少なくとも10人はいると思うけど…」と、かなり心細い感じ…。

「きっと大丈夫!だって、ミモロちゃんの写真、見てるだけで和むもの…あの、チラシも素敵だし…」と恵子さん。
打ち合わせを終えたミモロは、急いで家にもどり、作業を…。

「ウーウーウー」とうなり声が聞こえてきます。
ミモロ、どうしたの大丈夫?「ウーどの写真にしたらいいか、悩んじゃうー」と、まだ写真選びに苦労しているよう。いろいろな写真を前に、頭を抱えてうなっています。

ブログで撮影した10000枚の写真から、展示できるのは、わずかな枚数。選び出すのに一苦労…。ミモロ、早く決めないと、間に合わなくなっちゃうわよー。「うん、わかってるってばー・・・でも、選べないのーフー」と。

すでに選び終わった写真は、1枚1枚、丁寧にパネルに貼ることに。

「ウーン、これって結構力がいるんだよねー」と、カッターを持ちながら、またウーウーと。


「あー疲れたー。パネルづくりって力がいるねぇー」と、小さなミモロには、なかなか厳しい仕事です。

手を切らないように注意してね、ミモロ。「うん、気を付けるねー」と、慎重にカッターを動かしています。

まだまだ、パネルづくりは続きます。

「あ、そうだ、これもやらなくちゃー」パネルづくりを中断して、ミモロが始めたのは、写真展で、数量限定で販売する記念のポストカードの支度です。
「ミモロの写真、喜んでもらえたらうれしいなぁー」と、1枚1枚、透明の袋に入れて行きます。


「これも結構、大変…」。そんなミモロを見かねて、神戸からお友達が助っ人に、泊りがけで来てくれて、一緒に袋詰め作業を…。

「私に任せて…。ミモロちゃんは、写真選びを早くしなくちゃー」と。「うん・・・」と、本当に悩む写真選び。

ちなみに、記念ポストカードは、全部で6種類。ミモロの飛び切りのショットをポストカードにしました。

「どれもお気に入りの写真なのー」と。3枚組500円で販売予定です。

「あ、ご近所にチラシも配らなくちゃー。一人でも多くの人に来てもらいたいもの…」と、ポストカードの袋詰めを友達に頼んで、ミモロは、ご近所の懐石料理「神宮道 波多野(じんぐうみち はたの)」へ、チラシと案内のハガキを届けに出掛けました。

「あのこれ、ミモロ、写真展するんです。来てくださいねー」と。


<ミモロの写真展にいらした方に、おすすめの食事処ご紹介>
神宮道 波多野」東山区神宮道三条上ル 電話075-771-0959
(ミモロの写真展会場のギャラリーの向かい側です)


営業時間 11:30~15:00 夜17:30~20:00(入店)月曜夜のみ休み(祝日の場合は翌日夜)

「すごく丁寧なお仕事で、どの料理も本当に美味しいの。ランチは、刺身御膳2500円と松花堂弁当3000円。どちらもおすすめ、迷っちゃうー」カウンター席のほかに、テーブル席もあります。京都らしい料理が食べたいならおすすめ。「ギャラリーの向かい側だから、ミモロに会ってから、すぐランチが食べられるよ。」夕食でも、お昼のメニューも注文できます。夜は、懐石料理7350円~。

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「上御霊神社」。平安遷都に伴い創建された歴史ある神社。「こころしずめ」のお守りも評判。

2013-04-21 | 寺社仏閣

写真展を目前に控え、その準備で、バタバタとしているミモロ。
「心を落ち着かせて、ラストスパートしなくっちゃー」と・・・・。

そんなミモロを見て、お友達が「心を鎮めるお守りがあるよ」と教えてくれました。
緊張するような場面には、一度心を鎮めることが大切。ミモロは、さっそく、そのお守りがあるという神社へ。

そこは、上京区の相国寺の北側にある「御霊神社」。大きな木が茂る境内には、静寂の時が流れています。


鳥居には、菊のご紋章。
ここが、天皇家ゆかりの神社であることを物語ります。

鳥居をくぐり、境内へ。

「なんか厳かな雰囲気の神社だねー」と。

鳥居の先には、りっぱな門が。
伏見城にあった門の移築と伝えられています。

「中に、だれかいるよー」と覗き込むミモロです。

門の両脇には、神社をお守りする武人の像が…。


門をくぐり、境内へと進みます。
広々とした境内には、人影もまばら…。

今は、桜も終わり、境内には、白いシャガの花が清楚な姿を見せています。


「あ、ここにも菊の紋がついてるー」お神輿を納める場所でしょうか、蔵のような建物にも、菊の紋。



さて、ここのご祭神は、早良親王(さわらしんのう)。京都を作った桓武天皇の弟に当たる方。そして、桓武天皇のお父さんの光仁天皇の皇后の井上大皇后、そしてその息子の他戸親王(おさべしんのう)、さらに桓武天皇の夫人の藤原吉子(ふじわらのよしこ)、空海、嵯峨天皇と共に三筆に称される橘逸勢(たちばなのはやなり)、平安時代の官人である文室宮田麻呂(ふんやのみやたまろ)などをはじめとする8柱が祀られています。

そもそもこの神社の創建は、延暦13年(794)に、早良親王(崇道天皇)を祀ったのが始まりとされます。
延暦13年といえば、桓武天皇が平安京に遷都した年。その10年前に、都は、奈良の平城京から、長岡京に遷都したばかりです。


ご祭神は、天皇家ゆかりの方々、だから菊のご紋章が。

そして、ご祭神の8柱に共通しているのは、陰謀や謀反の疑いにより、非業の死を遂げた方々だということです。

早良親王は、長岡京に遷都して間もない頃起こった、「藤原種継暗殺事件」で、廃嫡され、幽閉された後、無罪を訴え、断食し、憤死することに。それから、長岡京では、天皇家の人々の度重なる病死、疫病の流行、洪水などが続き、それらは、早良親王の崇りと畏れられ、10年そこそこで、平安京に遷都する一因になったとか…。

憤死した早良親王の御霊を鎮めるために、平安遷都して、すぐにここにご祭神としてお祀りすることに。


「よっぽど、すごい崇りだったんだねー」とミモロ。

井上大皇后も、夫である光仁天皇を呪詛した疑いで、、皇后の座から追い出され、皇太子だった息子の他戸親王と共に、幽閉され、そこで、2人揃って同じ日に亡くなっています。そして次に皇太子になったのが、後の桓武天皇です。


「昔は、韓国宮廷ドラマみたいなことが、実際、日本でも起きてたんだー」
陰謀と策略などが渦巻く世界があったのです。

平安時代、人々を脅かすような天災や疫病などが起こると、恨みをもって非業の死を遂げた人の怨霊の仕業と恐れおののきます。そこで、これを鎮めて「御霊」としてお祀りして、崇りを逃れ、平穏と繁栄を取り戻そうとする御霊信仰が広がります。

この神社は、その御霊信仰の発祥の地とも言える神社で、やはり悲劇にみまわれた菅原道真や崇徳天皇が登場するのは、それからかなり後のことです。

ちなみに寺町にも同じ祭神をお祀りする「下御霊神社」があり、それに対応してここは「上御霊神社」と呼ばれます。

「どおりで、なんか他の神社とは違う雰囲気…。神様になられて、みんなを守ってくれているんだねー」


ミモロは、さっそく本殿へ参拝…

「どうぞミモロをお守りください…」と。

さて、ここ「上御霊神社」では、5月1日の御霊祭の神幸祭が始まり、18日の還幸祭まで、さまざまな神事や行事が行われます。

毎年、後陽成天皇、後水尾天皇から寄進されたものから作った、金色のりっぱな神輿が氏子の住む町内をめぐります。下御霊神社の大祭もほぼ同じ時期に…。さらに「葵祭」も始まります。

「5月って、お祭り多いんだよねー。写真展が済んだら、お祭りに行かなくちゃー」

京都の三大祭りと言われる「葵祭」「祇園祭」「時代祭」。それ以外にも、実に京都には、素晴らしい祭りがいろいろあります。ぜひ、葵祭の時期に京都を訪れたら、この「御霊祭」にも足を伸ばしてください。勇ましい神輿の巡行など、見どころも豊富。京の祭りの奥深さを感じさせる祭りのひとつです。

さぁ、参拝も終わり…社務所へ。

「これがこころしずめ守り?」お祝詞付のお守りで、心乱れたらお祝詞で、平常心へ…。

「お詣りしたら、なんか心が落ち着いた感じー。さぁ、写真展の準備がんばらないとー」と、このところ、緊張気味だったミモロの顔つきも、少しは穏やかになったようです。

さぁ、もうひと頑張り…。

*「御霊神社」京都市上京区御霊前通烏丸東入ル 電話075-441-2260 境内には、7:00~日没に自由に入れます。交通/地下鉄烏丸線鞍馬口駅から徒歩3分。相国寺の北側に。


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