「里山は 大きな鳥籠 小鳥鳴く」
道新日曜文芸 俳句(平成28年11月6日(日))にこの句が載っていました。何かおかしな俳句ではあるなあと思ったのでしたが、選者辻井のぶ氏は、「里山は小鳥が渡ってきてさまざまな姿、鳴き声が楽しめる大きな鳥籠のよう。大胆な発想の作。」と評した。
なるど発想を変えれば、この句も面白味のある句と考えられました。
昨日北海道医療大学の里山に上がろう(登ろう)とラビ妻と出向いたのですが、さあ登ろうとしていましたら、鳥の鳴き声が里山に森に響いて驚きの時間でした。
鳥の鳴声は本当に遠くまで響いており、気分は最高に良い時間でした。今回さぞや森は多くの鳥たちが集っているものと思っていたのでしたが、一種類の鳥の様です。姿は木陰に隠されて何という鳥かもわかりませんでしたが、小鳥の鳴き声は人の心を和ませてくれました。里山は 大きな鳥籠にぴったりと思いました。
山に入り他の鳥たちの姿を探しながらの散策でしたが、あいにく他の鳥たちの鳴き声も無く、他の鳥にも会う事はありませんでした。
一回りして登り始めた場所に戻ったのですが、登り始めに騒いでいた鳥の鳴き声はぱたりと消えていて、あの鳥の鳴き声は何だったのだろうと思うほどでした。
先述の俳句を山に入る前に見ていたものですから、「里山は鳥籠の様」だと、なるほどこの俳句の面白さを感じながらの里山歩きであったのでした。