「山菜シーズン」「死に至る植物もあり 確認が必要」
春の野は私にとって、青空の下の山菜の贈り物の地です。
ギョウジャニンニクにウド、シャク、ヨモギ、ボーナ、ヤチブキ、ニリンソウ、ツクシ、コゴミなど山菜が豊富な季節です。
その中でその、ギョウジャニンニク、シャク、ニリンソウなどは類似した毒草と誤食し死亡する人も出ています。お裾分けも最大の確認が必要です。
山菜シーズンを迎え「食べられるかどうか判断がつかない植物は採らない」「お裾分けはしない」と注意が必要です。
山菜採取経験者と共に採るのがふさわしいと言えます。
先週、医療大学・里山に友達と散策に出向いた折、「ニリンソウは山菜としては最高に美味しいですよ」と説明し、尾根迄上った所、「沢山(ニリンソウ)がありますね」と、野草のかたまりを指して言います。
「いやいや気をつけて、これは食べれますが、こちらはトリカブトの葉ですよ」とあわてて注意しました。素人目にはニリンソウもトリカブトの葉も同じように見えるらしいのです。
道食品衛生課によると、09~18年の過去18年の過去10年間に道内で発生した有毒植物による中毒事例は16件。32人が下痢や嘔吐などの中毒症状を訴え、うち8人が死亡しています。
中毒死の要因となった植物はトリカブトが2人、イヌサフランが6人でした。
イヌサフランは、根元が白く、根も球根状なのが特徴で、ギョウジャニンニク独特のニンニク臭もしません。
ただ問題はイヌサフランは庭に植えられる場合が多く、庭に植えていたギョウジャニンニクと近接して生えている時に誤食します。
山菜を人にお裾分けする時は特に注意が必要です。
注意事項としては
①山菜は種類ごとに持ち帰り、食べる前に確認します。
②食べてみて、おかしい味がする場合は決して飲み込まない。
③食べて異常を感じたら、すぐ医師の診察を受ける。
山菜を人にあげる時は特に注意が必要です。いただいた場合も十分確認が必要です。
この10年間で、有毒植物で食中毒になった植物は、トリカブト、チョウセンアサガオ、イヌサフラン、スイセン、バイケイソウなどでした。
楽しい春を、山菜として誤食し、苦しまないようにして下さい。