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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

「ハマナス」 「ハマナシ」 浜には浜茄子が似合う

2020-02-22 13:11:20 | 樹木

「ハマナスの実 浜の宝物」

網走市の西の方に「鱒浦(ますうら)」という浜の町があります。むかしはこの浜で鱒が沢山捕れたので「鱒浦」と名が付けられたのでしょう。

私はこの町の浜で初めてハマナスの実を見たのですが、当時住んでいた女満別の海から離れた農村地には無い植物でした。

父が小学校の夏休みの時だったかに生徒を連れて鱒浦に行った時、私も小さいながら中にいれてもらったのです。この季節がハマナスの実が赤く色づく季節であったらしく、浜近くで素敵な赤い実を取ったのです。

赤い実はサンゴの赤玉のようで、当分の間私の机の中の宝物になっていました。

六花亭の六花にもハマナスが挙げられていますが、ハマナスの花が描かれていなければ、六花亭の包装紙も味気ない物になるでしょう。

花の香りが特によく、好きな香りです。

網走原生花園では、むかし花びらを女性たちが積み乾留して香水をつくったとか、今考えると最高の天然の香水だったと思うのです。

アイヌ語では「マウニ」(ハマナスの実の・木)ですが、「マウ」がハマナスの実の事で、当時は花より実が大事な食べ物にもなっていたのでしょう。

地名では、マウニ・ウシ(ハマナスの木・群生する地)、マウ・タ・サン(ハマナスの実・を採りに・降りるところ)となります。

石狩灯台近くにマウニの丘と名づけられたところがあり、食堂がありハマナスの花の季節、実の色づく季節には人がよく来ています。

長沼町に流れる馬追運河と言うのがあります。どう変化したものでしょう、ハマナスのマウニの言葉が変化したものと言われています。

長沼町はむかし低地で海も近かったもようで、海水が近くまで来ていたものと思われます。

牧野富太郎の植物図鑑によると「ハマナシ」がもともとの名と言いますが、わざわざ今になって言い換える事をしなくて「はまなす」はまなすで良いのではと思っています。

※ 新型コロナウイルス感染者 道内にも8名でました。 多くの集まりや行事が取りやめになっています。人の交流、物の流通が滞り経済にも影響しだしています。

★ 中国では、コロナウイルスによる死亡者が2200人になったとか、驚異の伝染病です。この頃では毎日100名ほどが亡くなっています。(2月21日)


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