国立新美術館で開催中(6月5日まで)の「ミュシャ展」を昨日見てきました。
雨の平日なので空いていると思いきや、すご~い混雑。入場まで30分以上並んで待つという事態になっていました。ビックリ!
今回の目玉はなんと言ってもチェコ国外では世界で初めて20点まとめて公開されたという《スラヴ叙事詩》(1912-1926年)。
「およそ縦6メートル、横8メートルにも及ぶ巨大なカンヴァスに描かれた20点の油彩画は、古代から近代に至るスラヴ民族の苦難と栄光の歴史を映し出す壮大なスペクタクルであると言えます。」(HPより)
淡く美しい色彩で描かれたスラブの独特な歴史と文化の壮大な構図と、その中にほぼ必ず描き込まれている、誇り高く正面を見つめ、あるいは少し横を向き憂いを帯びた若者の表情が、とても印象的でした。
上の絵は「スラヴ式典礼の導入」
「東ローマ皇帝として戴冠するセルビア皇帝ステファン・ドゥシャン」
「イヴァンチツェの兄弟団学校」
「スラヴ菩提樹の下で行われるオムラジナ会の誓い」
これらの作品は現在プラハ国立美術館ヴェレトゥルジュヒー宮殿で公開されているとのこと。
2年前にプラハに行った時には「ミュシャ美術館」には行ったけれど、ポスターや小さな油絵などの展示で、思い掛けない規模の小ささ、地味さに少々がっかりした記憶があります。そうと知っていたら、ヴェレトゥルジュヒー宮殿に行っていたんだけれどな~。
今回《スラヴ叙事詩》の圧倒的な素晴らしさに接し、それをすごい人ごみの中で見ることになった残念さで、今更のように本場で見なかった後悔が湧いてきました。(三女)