ひょんな事から四女と宮城県、福島県に旅する事になりました。
1日目(15日)。良い天気に恵まれ、まず仙台から仙石線で本塩釜へ。ここでの目的地鹽竈神社までは徒歩15分位ですが、その途中家と土台の隙間がまだずれているような所があったり、かなり海から離れている場所に「津波到達点」の碑があったりで、一見穏やかな街も大変な被害があった事がわかります。
神社は山の上にありそこまで行く道が3種類あります。神社の正面の道は202段の直線の階段、その手前はくねくねとした坂道、その手前は階段と石畳の組み合わせの少し楽な道(同じ高さまで行くので段数は変わらないと思いますが)があり、私達はその少し楽な道を行く事にしました。
鹽竈神社は創建1200年以上の歴史と奥州一宮としての格式を誇る、国の重要文化財です。本殿の前の桜が満開で古い建物ととても良く合って素敵でした。帰り道横の建物等を見ながら降り、ふと後ろを振り返ったら、町並みのむこうに春の陽に青く輝く海が目に飛び込んできました。何か幸せ!もと来た道を下り、道の先にある階段だけの参道を下から見に行きました。うーん 素晴らしく急な階段道でした。
次はこの日のハイライト、お寿司屋さんでの昼食です。あらかじめネットやガイドブックで目星をつけておいた「
すし哲」さんへ。歩き回ったあとのビールの一口の美味しかったこと!お寿司は・・・新鮮な魚、小さめに握り口に入れるとほろりとくずれるごはん、なんともバランスが良く、思わず笑ってしまう位美味しかったです。
その後は船で松島湾の島々を見ながら松島港まで行くのですが、出港までかなり時間があるので、本塩釜駅前の案内所でお菓子の「志ほがま」を売っている店と「浦霞」の酒造元を教えてもらい買いに行きました。どちらの店も津波到達点よりかなり海に近いので、津波の影響がかなりあったようです。
塩釜から松島まで船で50分位。出港すると船内アナウンスがありますが、それとは別に女性の人が生声で案内してくれました。穏やかな湾内の穏やかに見える島々も、一番湾の外側にある島々は死者こそ出なかったものの家々は崩壊し、現在は皆さん山の上の学校の校庭の仮設住宅に住んでいられるそうです。また島のなかには2/3が波に持って行かれた島や頭を削られた島もあり、本来は島と島の間を通過するのが、まだまだ海底に瓦礫が多くあり危ないので通れないなど、震災から2年以上たっても終息には程遠い感じでした。
松島港で下船した後はタクシーでガイドブックにあった桜の花越しに綺麗な湾を見る事ができる「西行戻しの松公園」を見に行きました。が 残念なことに桜の開花はまだでした。でも そこから見る湾はほど良く島が点在していて、海の色も少し薄いきれいなブルーで素敵でした。これで手前の桜のピンクが加われば言うこと無かったのですが・・・。
待ってもらっていたタクシーで次は観光案内所の人のお薦め双観山へ。うーん、何故ここを薦めたのかわからない・・・でした。この後は少し早かったけれど予約している宿「小松館 好風亭」へ。
海岸沿いの道にはお土産物屋さんや食堂など沢山並んでいましたが、皆津波の被害で大変だったそうです。お宿は海のそばですが高台にあり、部屋の広い窓から点在する島々や赤い福浦橋などが綺麗にみえます。夕食までかなり時間があるので2階の外にある足湯に入り綺麗な景色を見ながらお喋り。疲れた足には温かいお湯が心地良く、夕方の風の寒さも余り気にならりませんでした。
部屋に戻りテレビを見ながら居眠りという普段の家での過ごし方と変わらない一休みをし温泉へ。少し熱めのツルツルした感じの私好みの泉質のお湯にゆっくり入り、汗が引いたところでお楽しみの夕食です。
まずビールで乾杯。先附・前菜・お造りと三陸の海の幸があり、次のお吸い物はフカヒレと蛤の清汁、焼き物は好きな物四品選べます。私は「焼きたらば蟹足一本、あなごの天婦羅、蒸し野菜、焼き豚肉」を頼みました。まずは焼き蟹、美味しかったけどボリュームたっぷり!そこでかなりお腹がいっぱいになりました。でもせっかくのご馳走です。美味しいお酒を飲みながら全て美味しくいただきました。さすがに最後のご飯は遠慮しましたが。ここは食後のデザートは別室でいだだきます。優しい香りと味のハーブティーと小さい甘いお菓子。なんとなくホッとする一時でした。
部屋に戻ったらあとは寝るだけ。明日の日の出を期待しつつおやすみなさい。(次女)