4月22日、明治座で公演中の「四月花形歌舞伎」を次女と一緒に見てきました。
演目は、「浮かれ心中」と「二人椀久」。中村勘九郎、中村七之助、尾上菊之助など、今をときめく若い花形俳優たちの出演です。
「浮かれ心中」は、井上ひさし氏作の「手鎖心中」を原作とした喜劇ですが、中村勘九郎が主人公の若旦那・栄次郎になりきって、「人を喜ばせたい」という気持ちを軽妙に体現して、おもしろさを満喫させてくれました。
栄次郎の妻おすずの品の良い美しさ、花魁・帚木の艶やかな美しさなど、若手俳優の美しさに見ほれます。栄次郎とおすずの婚礼の場面で披露された火消しの木遣りの歌声も素晴らしかったです。
そして、最後の場面、木栄次郎が描いたとされるねずみに跨っての「ちゅう乗り」の派手なパフォーマンスに、観客は大いに盛り上がり、楽しく笑いながら大きな拍手を送っていました(勿論、私も!)。
私たちのアイドル真之介君も、茶屋廻りの役を立派に演じていました。もう中学生になったはず。ずいぶん背も伸びていました。
「二人椀久」は、椀屋久兵衛という豪商と遊女・松山太夫の恋物語を、尾上菊之助と中村七之助が、長唄囃子に合わせて舞うという演目です。松の大木と上弦の月の夜景から始まり、途中満開の桜で舞台全体が華やかなピンクに染まり、やがて再び夜景に戻るという舞台の美しさ。演者の衣装と舞の美しさ。長唄囃子の雅さ。日本の美そのものを堪能させてもらいました。
「浮かれ心中」第一幕と第二幕の間の25分休憩には「幕の内」弁当を食べ、「浮かれ心中」と「「二人椀久」の間の30分休憩には、ウィスキーの水割りを飲んだり、お土産物を試食したりして、舞台も休憩時間も充分に楽しませてもらいました。
あ~、しみじみ良い時間だった!これからも年に1回は歌舞伎を見る時間を持ちたいですね。(三女)