
清水のお寺の水鉢に咲く睡蓮
前から予定していた父の十三回忌に合わせて母の三十五日・四十九日の法要と納骨を、清水のお寺で執り行いました。
昨日、一昨日の雨天から一転、今日は日差しが戻って、鬱蒼としたお寺の境内は賑やかなセミの声が夏の盛りを感じさせます。
お経をあげて頂いた後、汗をかきかき急坂を登って山頂のお墓に到着。母が富士山が見えると気に入って決めた場所ですが、坂道のきついこと!それに雲が出ていて、残念ながら富士山も見えませんでした。
父の骨壷の横に母の骨壷が仲良く並んで埋葬が済むと、どこからともなくアゲハチョウのペアが現れて、私たちがお線香を上げ、住職がお経をあげている間、お墓の周りをヒラヒラと舞って、やがて遠くに去っていきました。まるで迎えに来た父が母を天国に導いていったよう。ちょっと驚き、ちょっと感動の光景でした。
法要・お墓参りが終わった後は、生前母が希望していた通り末廣寿司でお清めの食事会。住職と子供、孫、曾孫に姪と義妹も加わって、賑やかなおしゃべりとおいしいお鮨を堪能しました。
東京に戻り、SV家に父と母の位牌を戻しに行き、お線香を上げて、ガランとした部屋でお線香から立ち上る煙を一人眺めていたら、父と母が作り上げた歴史が終わったんだなぁと、しみじみと寂寥感がこみ上げてきました。(三女)
