ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

晩秋の洗足池公園

2018-11-29 11:13:34 | 日常
            

昨日の夕方、もうすぐ12月とは思えない暖かさに誘われて、洗足池公園に散歩に行ってきました。

お池周辺は、紅葉・黄葉が入り混じる、まさに晩秋の景色。児童公園のイチョウ並木も綺麗に色づき、その下の遊具で幼い子供たちが楽し気に遊んでいます。

          

桜山の麓もこんな感じ。黄色いのはケヤキ、赤いのはドウダンツツジ、、、かな?

          


お池の東側。池の中州に植えられているのはカラマツでしょうか。モミジの赤が本当に綺麗!

  

お池の景色。キンクロハジロや鴨が池のぬくもりを楽しんでいるように見えました。

            

桜山の山頂は、つわぶきが元気な姿を見せている一方、桜は寿命が来ているようで、老木が数本やっと残っているという状態。昔は毎年春になると、母と一緒に桜がいっぱいのこの山頂で花見を楽しんだものだけれど、、、。

爽やかな空気の下、紅葉・黄葉を楽しんだ散歩でしたが、最後は少し感傷的になりながら、晩秋の洗足池公園を後にしました。
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映画「ボヘミアン・ラプソディ」(2)

2018-11-23 09:56:26 | 日常
            

昨日(11月21日)、映画「ボヘミアン・ラプソディ」を三女と新宿ピカデリーで観てきました。

今、話題沸騰中のこの映画は、1970年代後半から世界的な人気を博し、1991年リード・ボーカルのフレディ・マーキュリーの死を経てもなおその音楽が人を惹きつけて止まない“伝説のバンド「クイーン」”の“生き様が世界を変えた感動の物語”です。(“”内公式ページより)

映画では主に、出自や私生活から時に奇異の目で見られたり、差別されながらも圧倒的な才能で誰もが認めるトップエンターテイナーにまで駆け上がったフレディ・マーキュリーの人生を、数々の名曲と共に紹介。

現在でもいろいろな場面で使われ続け、愛され続けるそれらの曲が作られた背景を知ることで、込められた深い意味を知ると共に、改めてフレディの才能を見直す良い機会となりました。

私自身のニューヨーク滞在時期とクイーンの活躍期が重なっているのですが、当時は“プリンス”や“ヴィレッジ・ピープル”などセクシーさやゲイっぽさを強調するミュージッシャンもいて、彼らはそれぞれの音楽的分野で大きな影響力を発揮してはいたのですが、ゲイに対する偏見は未だ根強く、またMTV全盛であったため視覚的に受ける印象が強くて、人々の反応には複雑なものがある時代でした。

今の時代のように人種的、性的マイノリティに対する共感と理解が深まっていれば、フレディはもっと生きやすかったことでしょう。そして、この映画自体、表現も含めて今の時代でなければ作ることができなかったのではないかと思ったりします。

同時期に私の知人も2人エイズで亡くなっています。

制作にはブライアン・メイとロジャー・テイラーも関わっているとのことですが、その原動力となった彼らの大きな愛と悲しみの底には、癒しがたい複雑な思いがあるのではないでしょうか。

この映画が、若い人々を含め空前のヒットとなっていることに、すべてを超越する音楽の偉大さに今更ながらに気づかされます。

映画そのものはフレディの生き様が中心になるために曲が途中で終わってしまったりして、私的にはもっと音楽をたっぷり聞かせて欲しいという物足りなさがちょっと残ってしまいました。

そして本音を言うと、“私のクイーン”をブームにして欲しく無かった!!(笑) 今、クイーンを聞きながら。(四女)
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映画「ボヘミアン・ラプソディ」

2018-11-22 11:08:20 | 日常
            

昨日、四女と映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見に、新宿ピカデリーに行ってきました。

この映画は、20世紀が生んだ“伝説のバンド「クイーン」”の楽曲を、リードヴォーカル「フレディ・マーキュリー」の生き様と共に、たっぷり聞かせてくれる、ミュージックエンターテインメントです。

「We are the champions」や「We will rock you」他、多くの人に知られ、多くの人に今も愛される数々の名曲を世に送り出したフレディの溢れる才能は、誰もが認めるところ。

一方で彼は人種差別やゲイに対する偏見、家族との葛藤、彼の才能を利用する人たちの裏切り、仲間との諍いと別離に苦しみ、毎日毎晩派手に騒ぎながら心は孤独感でボロボロ、というスーパースターが陥りがちな罠に落ちていきます。

1991年にエイズにより45歳の若さで命を落としたフレディですが、命の終わりが迫っていることを感じた彼は、何物にも代えられないファミリー「クイーン」に戻り、1985年に行われた史上最大級のチャリティ・イベント「ライブ・エイド」に仲間と共に参加。素晴らしい演奏を繰り広げ、会場を熱狂させます。

映画の最後に流れるこの時の演奏風景は圧巻で感動的、映画館で見ている私たちも、心を揺さぶられました。

実は私たち姉妹は、クイーンの楽曲への思い入れに比重があって、フレディの生涯のストーリーより、クイーンの音楽と演奏風景をもっと長く、もっとじっくり味わいたかった、というのが本当のところですが、それでも、映画鑑賞後も感動が心の中に居座り、気が付いたら一晩中この映画の余韻に浸っていました。

クイーン・ファンの人、ロック・ファンの人、音楽ファンの人、必見です。・・・といっても、東京地域では、ひとまず今日で上映は終わりみたいですが、、。(三女)
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ジャックさんとの夕食会@築地すし好

2018-11-20 21:04:44 | 日常
            

仕事で京都に滞在中のジャックさんが、束の間東京に出てきているので、昨日「築地すし好」にご招待しました。

魚市場が豊洲に移転した後、築地の街がどうなっているか気になっていたのですが、明るいイルミネーションでパッと見華やかに見えても、それはジョナサンやローソンのもので、築地ならではの場外店舗は完全に閉店状態。寂しい限りです。

それでも、「すし好」は今まで通りの営業をしていて何だかホッとしました。

    

私がジャックさんと会うのは4年前のチェコの学会以来。まずはフランス式のビズをしながら「久し振り!」「元気?」「会えて嬉しい」「私も」といった挨拶をし、席に着いて日本式にビールで乾杯!

お酒(獺祭、八海山、浦霞)も頼んで、さつま揚げ、白エビの唐揚げ、蒸し里芋、銀杏揚げ、下仁田葱の煮びたし、焼き北寄貝などをつまみながら、怒涛のおしゃべり。

京都滞在の感想、互いの近況、政治や社会の問題、等など。ジャックさんは延べにすると1年以上日本に滞在しているけれど、京都は初めてだそうで、「素晴らしいお寺が色々見られるし、紅葉は美しいし、落ち着いた静かな雰囲気も良い」「二つのお祭りを見られてとても興味深かった」「パートナーのVさんも途中で来日し1週間ほど滞在。最初は初めての日本に不安そうだったけれど、思った以上に安心して自由に行動できて満足そうだった」と、京都滞在に大満足の様子です。

フランスでの暮らしに関しては、私たちも何度か行ったことのあるトゥールーズ北部の住宅街から、南部のガロンヌ川沿いの森の中のに引っ越して、目下住み易くなるように手入れ中だとのこと。いつか私たちも新しい家を訪問する機会は訪れるでしょうか???

政治や社会の問題については、ヨーロッパ各国の従来の移民政策がいま夫々の国の不安定要因になっていると、移民問題先進国としてこの問題の難しさを熱く語っていました。なるほどね~。考えさせられます。

          

それやこれや、尽きぬ話をしつつ、食べる方は、最後にお任せ握りへ。中トロ、カワハギ、鯵、北寄貝、アオリイカ、、、サーモン、トロ叩き、ウニ、いくら、そしてシャコ。ネタは新鮮で、シャリは程よい小ささで、文句なしの美味しさ!ジャックさんも喜んでくれたし、私たちも大満足でした。

上等なお寿司と、温かさと率直さのある、真の友達としての会話を心行くまで楽しんだ、本当に気分の良い夜でした。Au revoir!(三女)
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地域交流音楽会

2018-11-19 10:22:03 | 日常
            

昨日は東工大デジタルホールで地域交流音楽会=アフタヌーンコンサートが行われ、夫と一緒に聴きに行ってきました。

プログラムは、前半が新日本フィルハーモニー・メンバーによるクラシック演奏。曲目は、
 バッハ作曲 ゴルドベルク変奏曲 BWV988より
 モーツァルト作曲 弦楽四重奏曲第17番変ロ長調K.458『狩』
 モーツァルト作曲 トルコ行進曲
 ヴィヴァルディ作曲 四季より「秋」第一楽章

ここまでは弦楽奏者4人による弦楽四重奏です。

最初の「ゴルドベルク変奏曲」は、解説してくれたヴィオラ奏者の吉鶴洋一氏によると、バッハの恩師ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクが不眠症に悩むヘルマン・カール・フォン・カイザーリンク伯爵の不眠症解消ために作るようにバッハに指示して生まれた曲だそうで(逸話)、吉鶴さんは「これは聞きながら寝ていただくようにできています」とのこと。私はお言葉に甘えて、気持ちよくウツラウツラしながら聴くことになりました。

他の3曲も比較的ポピュラーな曲で、バイオリン、ヴィオラ、チェロの美しい音色を味わいながら、楽しむことができました。

ちなみに、演奏者は、ヴァイオリン1が松澤舞さん、ヴァイオリン2がビルマン聡平さん、ヴィオラが吉鶴さん、チェロが太田陽子さんという、吉鶴さん以外はとても若いメンバーです。

4曲が終わったところで、特別ゲストとしてパーカッションの柴原誠さんが加わって、様々な道具を使った演奏に。曲目は、
 アンダーソン作曲 シンコペイテッド・クロック
          サンドペーパーバレイ
          タイプライター
          踊る仔猫
          そりすべり

どれも聞いたことのある曲ですが、夫々にウッドブロックやサンドペーパーやタイプライターや自分たちの音声をコミックに取り入れた愉快な演奏。最後の「そりすべり」は柴原さんがサンタクロースに扮してそりに乗って登場するなど、私たを十分に楽しませてくれました。ちなみに、これらは演奏者が勝手にふざけてやっているのではなく、作曲者アンダーソンの楽譜どおりに演奏しているとのことです。

プログラムの後半は、地元のコーラスグループによるコーラス。曲目は「夏の思い出」「さくら貝のうた」「ローレライ」「オーシャンゼリゼ」。「オーシャンゼリゼ」は観客に手拍子やサビ部分の合唱を促して、皆で盛り上がりましたが、コーラスのレベル自体は私が所属しているコーラスグループとどっこいどっこいといった感じでした。

最後に新日本フィルのメンバーが再登場して、彼らの伴奏で参加者全員で「ふるさと」と「夏の思い出」を歌ってプログラムは終了。

吉鶴さんも言っていましたが、こんな風にクラシック音楽を楽しむ形で地域交流が成り立つ地域というのは、中々なものだと、住民の一人として嬉しくなりました。

音楽会開催にご尽力下さった役員の皆さん、有難うございました。来年もよろしく~!

            


良い音楽を聴いた後はやはりワインですよね。夕飯はポトフやアヒージョやチーズや生ハムを用意し、ボジョレヌーボー(生産者:ドメーヌ・シャサーニュ)を味わいながら、コンサートの余韻を噛みしめました。(三女)
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フェルメール展と会食@木曽路上野店

2018-11-18 12:59:44 | 日常
            

昨日はY子一家と上野の木曽路で夕食会をしようということになっていて、せっかく上野まで行くのだから、会食の前に上野の森美術館で開催中の「フェルメール展」を見ようと夫と話がまとまりました。

今回の「フェルメール展」は、世界の美術館にちらばるフェルメールの作品のうち10点が集結・公開されるというもので、中でも主催者の一押しは「牛乳を雪ぐ女」です。

確かに若い女性の日常の一コマが、穏やかで優しい光の中に描かれているこの絵は、フェルメールらしい魅力にあふれています。

           

左は「手紙を書く婦人と召使」。このモチーフはいくつかの解説本にも取り上げられ、背景に入り込んだ旧約聖書の一場面「モーセの発見」の絵画が、女主人の手紙の内容を暗示している、のだとか、、、。

右は「マルタとマリアの家のキリスト」。解説によると、「ルカによる福音書」に登場する場面で、マルタは給仕に忙しいが、妹のマリアはキリストの話に聞き入り手伝わない。キリストはマリアを指さして「マリアは良いほうを選んだ」と語る、という場面とのこと。

この二つの作品から、今まで余り感じたことのなかったフェルメールと聖書との繋がりを垣間見た気がしました。

フェルメールは日本ですごい人気のようで、今回も日時指定入場制となっていて、「さすがに夕方5時過ぎなら空いているだろう」という私たちの見込みは大きく外れ、入場時からすごい行列。中に入っても人と人の間から何とか作品をのぞき込むという状態でした。

もともと各作品はサイズ的にも小さくて、作品鑑賞という点では最悪の環境。1時間以上かけてじっくり見ようと思っていたのですが、人混みをさけるために絵をさっと見て通り過ぎることを繰り返して、30分弱で会場を後にしました。

            

未だ6時前だというのに外は真っ暗。西郷隆盛像がライトアップされて堂々たる姿を見せています。

            

上野公園から中央通りに降りて、集合時間に間があったので、途中蔦屋で本の立ち読みをして時間をつぶし、7時に「木曽路」に入店。


ビールとジュースで乾杯!その後は各自好きな飲み物を頼んで、ひたすらしゃぶしゃぶを食べまくりました。久し振りの牛肉、美味しい!野菜も美味しい!肉と野菜から出たお出汁で煮たきしめんも美味しい!(食べるのに集中して写真を撮り忘れました。)

心身共に着実に成長し、元気に通学するDちゃん、仲良しなY子一家とおしゃべりをしながらの食事は、いつも楽しく格別なひと時です。(三女)
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「樋川」で香箱ガニ

2018-11-15 22:01:10 | 日常
            

「居酒屋 樋川」の最新メニューに「香箱ガニ」が乗っているというので、急きょ夫と食べに行くことにしました。

本当は一人ひとつづつ行きたかったのですが、他のお客様の分が無くなるというので、2人でひとつをシェア。その点は少し残念でしたが、美味しさは期待どおりで満足!!

    

他には、突き出しのししゃもと人参の葉っぱの唐揚げ、のどぐろの唐揚げ、しめ鯖と九条葱のぬた、、、。この店の唐揚げはどれも絶品です。

    

栗と銀杏の素揚げ、自家製野菜のぬか漬け、氷頭なます、、、。栗の素揚げ、美味しかったな~~。

           

締めはおにぎり(夫は明太子、私はシラス佃煮)と味噌汁。有機農法つや姫と上等な海苔のおにぎりも納得の味です。

    

お酒は、手取川(石川)、黒龍(福井)、鳳凰美田(栃木)。夫々に美味しいお酒でしたが、やはり香箱ガニに合うのは石川県の手取川のような気がしました。

食べ物、飲み物全てに満足。難点はすごい人気で6時半頃から仕事帰りの客がどんどん入ってきて、私たちが注文していた料理が途中からなかなか出て来なくなったこと。

結局5時半入店で、全てを食べ終えてお店を出たのは7時半と二人の夕食にしては随分長丁場。それでも、美味しいお酒と料理を堪能できて、十分に幸せなひと時でした。(三女)

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冬の準備

2018-11-13 20:37:38 | 日常
          

隣家の柚子の木にカマキリが卵を産み付けました。その高さ1メートル以上の位置。

カマキリは冬の積雪量を予測して、卵が雪に埋もれないように産みつける位置を決めると言われていますが、今年は例年に無く高い位置。

気象庁もこの冬は暖冬だけど積雪が多そうだと予測していて、カマキリと同意見です(^^)。大雪は歓迎できないのですが、果たして両者の予測があたるのかどうか。

ちなみに去年は50センチ位の位置に産み付けてあって、最大積雪は15センチでした。

            

ご近所からいただいた柿で干し柿を作りました。昨年、一昨年は「作ってみる?」と言って5、6個下さったのが、今年は50個も!

皮を剥いて茎を結び、熱湯に5秒間漬けて消毒。手間はかかったけれど、きれいに並んだ景色は見ているだけでウキウキします。今年の冬は大雪になっても干し柿を食べて乗り切ろう!!(四女)
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ニューヨーク雑感

2018-11-11 10:42:02 | 日常
            

三女とニューヨークを旅行してからもう1月近く。遅ればせながらのニューヨーク雑感集記です。(帰国後すぐに三女がアップしたブログと対象が重なるところはなるべく省いています。)

ニューヨークには夫の赴任でしばらく住み、その後自分の出張などもあり最後に訪れたのが1993年。もう25年も前のことです。知人達からこの間ニューヨークは良くも悪くも凄く変わったという話を聞いていたので、昔のニューヨークに強い思い入れを持つ私は、期待半分恐れ半分でJFKに降り立ちました。

  
   
旅行会社から迎えに来ていた車に乗ってブルックリン経由でホテルに向かう途中の景色は、昔ながらのレンガ造りの中高層ビルが立ち並び、しばらく走って見えてきたマンハッタンの街並みも遠目には昔のまま。懐かしい通りの名前やビルの姿に、思いもかけず25年の空白がなかったかのような気分に襲われました。

そうして始まった6泊8日のニューヨーク滞在の日々。やはり、ニューヨークは変わっていました。(以前の生活の場、徘徊していたのが主にミッドタウンだったため、そのエリア中心の感想です。)

<治安>

     
左 NY市の犯罪件数推移(1993~2015)  右 NY市の人口と殺人件数の推移(1960~2016)

まず一番印象的だったのは、よく言われることですが治安の変化。

70~80年代は犯罪率が高く、夜の静けさを破るけたたましいパトカーのサイレンが毎晩鳴り響いていました。それが今回の滞在中は皆無。勿論これは100%歓迎すべきことなのですが、静まり返ったニューヨークの夜に、違う街に来てしまったような違和感と一抹の寂しさを感じてしまいました。

ホームレスや、獲物を狙うかのようなギラギラとした人々も、皆無とは言いませんが随分減っていました。昔は結構怖い思いをしたこともあったので、“目的地に行くまでにどうしても危ないエリアを通らざるをえない”という厭な夢を最近まで見たりしていたのですが、今のニューヨークに暮らしていたらそんなことは多分無かったのでしょう。

<街並み>

     

アメリカは好景気に沸いているそうで、それを象徴するかの如くニューヨークは建設ラッシュでした。私見ながら良くなった地域、残念な地域、変わらずにいてホットする地域など様々です。

ミッドタウン、特にセントラルパークの南側には妙に細長くそびえる、個性的と言うよりも周囲との調和を無視したようなビルがニョキニョキと建ちつつあります。セントラルパークから南側を臨む昔の落ち着いた景色は望むべくもなくなったようです。

     
    
5番街では古い石造りの建物の前面が店の大きな広告で覆われていたりしていて唖然としました。

            

その一方で、統一感がもともと無かった3番街やコロンバスサークルなどは林立する新しい高層ビルが近代化と高級化に貢献。勿論ミッドタウンのそこここにあるトランプ関連ビルは威容を誇っていました。

東西を川に挟まれて横への拡大が限られるマンハッタン。こうして経済第一主義でどんどん発展していく、発展してきたのがニューヨークなのでしょう。用途やゾーンによってある程度の建築規制があるようですが、もうちょっと規制が強くてもよいのではと思ってしまいます。

<物価>
            

デフレの続いた日本から来たせいか、昔のイメージがあるせいか、物価の高さとチップを堂々と請求するシステムには驚きました。

例えば、朝食用にパンとコーヒーなどを買う時に10ドル札を握って待っていて、足りなくて慌てて数ドル追加することがしばしばありました。一般のレストランの食事の値段も同様にイメージの1.5倍くらいです。

更に、レストランでは昔は多くても15%程度のチップを適当に置いていけばよかったものが、今はgratuityとして請求書に15%、18%、20%の価格が提示されていて選択させられるケースが一般的。本当に世知辛くなりました。

レストランでは税金とチップを合わせると表示価格に25%以上上乗せされることになる覚悟が必要です。

<乗り物>
            

マンハッタンは街歩きが楽しみの一つですが、それでも距離のあるところや時間帯によって応じてタクシーや地下鉄、バス、列車(三女のみ)とすべての交通機関を利用しました。

地下鉄はとても安全になっていますが、東西の移動がしにくくラインも沢山あるので、近場ならばタクシー利用が圧倒的に便利です。ただ渋滞にはまると時間的にも金銭的にも計算ができないし、チップを考える面倒さはあります。

地下鉄はさすがに昔のトークンからメトロカードに変わっていました。ただそのカードの改札の通し方が慣れないと難しく、溝に沿ってカードを通すだけなのに、“too slow”などと表示されてしばしば通れないことが。慣れるとどうということもないのですが。今後日本方式に変わる方向という話を聞きました。

バスは、リンカーンセンターの帰りに2回乗っただけなので他のラインのことは分かりませんが、客質の観点から、余り居心地は良くありませんでした。

<観光>

  
     
今回、ワイナリー巡りとシャンパン・ブランチ付クルーズの2つのオプショナルツアーを利用しました。これらは新たな体験でなかなか楽しかったですし、よく練られたプランは個人の街歩き観光の枠を超え、華を添えてなかなかいいものです。詳細は三女のブログの通りですが、私の追加の感想は“飲み過ぎた!”です。

     
   
帰国日にJFKに行くまで時間が余ったので、ローワーマンハッタンを巡る2階建ての観光バスに乗りました。最近は日本を含め観光地にはよくあるバスですが、さすがニューヨーク、ガイドの実況のほかに、イヤホンで聞く説明は11か国語に対応していました。



通る地域によっては道の渋滞がひどく所用時間が計算できないのが難点ですが、2階から見る景色は地上からとは一味違うし、街の全体像もつかめて楽しいですね。

<出会い(街歩きの最中に出会った出来事)>

      

8日のコロンバスデイのパレードのために7日の5番街は警官やバリケードだらけ。それにも拘わらず当日のパレードはひどく小ぶりで盛り上がりに欠けていて、パレードというものは期待外れが多いということを再確認したひと時になりました。過度とも思える警備の厳重さは多分テロ対策なのでしょう。

            

セントパトリック寺院で日曜のミサ。柱ごとに司祭の姿を映すスクリーンがあるのは今風なのでしょうか。確かに合理的ではありますが。

  

車や人が行き交うアッパーイーストサイドの街路樹の下で木の実をあさるリスを見かけるのも、ニューヨークの街ならではの出会いといえるかもしれません。

マディソンスクエアガーデンの周りにアイスホッケーのユニフォーム姿の人達が集まっていたり、地下鉄や通りでJets(アメフト)のユニフォーム姿を見かけたり。試合当日の昔の自分の姿を見るようで本当に懐かしい出会いでした。

<レストラン>
                  
             
                  ポスター


               ホームページより

J.G.Melon:映画“クレイマー、クレイマー“(79年公開)にも登場したアッパーイーストサイドのハンバーガー店。

昔通りハンバーガー、チリビーンズ、コッテージフライ、ビールをオーダー。店の雰囲気は昔のままだけれど、味にはもっと感激したような気がします。ハンバーガーといえばマックぐらいだった時代、肉を好みの焼き方に焼いてもらい、トッピングやケチャップで我流のハンバーガーにして食べる食べ方そのものもが新鮮であったし、年齢的なものもあったのでしょう。若い店員達は映画“クレイマー、クレイマー“そのものを知らないのだろうなと過ぎ去った年月を思う一時でした。

Lincoln Ristorante:リンカーンセンター内のイタリアンレストラン。オペラの前なので軽めに白ワインとラビオリをチョイスして、追加でデザートをオーダー。外のテラス席で開場時間までゆったりと暮れゆくリンカーンセンターの景色と美味しい食事を楽しむ、今旅行最後のディナーに相応しい優雅な時間でした。

<オペラ>

     
 
昔、サブスクライブして年に10数回通っていたMETのオペラ。良い席はサブスクリプションやパトロンなどに一般発売の前に抑えられてしまうので、今回はチケットエージェンシーを利用して割高ではあるけれど好みの席を購入(したつもり)。

・アイーダ(土曜のマチネ)
 チケットエージェンシーを通じて押さえておいたチケットが、昔観ていた席のすぐ近くで私的にベストの席。METらしい豪華な舞台で歌手達も全員素晴らしい。すぐ後ろがブラボーおばさんですごいノリ。隣のおばあさんもつられてブラボー。オペラのできも劇場の雰囲気もすごくよくて納得でした。

・サムソンとデリラ
 席はオーケストラのP列にしたのですが、右端だったため舞台の一部が上の階の陰になったり、休憩時間に人の出入りで頻繁に立たねばならなかったりという半端な席。チケットエージェンシーを通じると列までは分かるのですがシートまでは分からないのが難点です。オペラも期待のアリアだけは本当に素晴らしかったのですが、全体的に今一つ乗れない感じ。METに(私が)求める演出とは違うなと思っていたのですが、ブロードウェイで評判をとった演出家が担当したと知りさもありなん。ニューヨーク最後の夜にしてはちょっと残念な結果となりました。

蛇足ですが、METではPLAYBILLと言う、オペラの内容や出演者などを紹介する小冊子が会場に入るときに無料で配られます。日本のような立派で高価なプログラムが必要なのかいつも疑問に思っています。

<総括>
             
 
以前のニューヨークは、古い落ち着いた街並みにハイソ感と薄汚さが混在してひどく人間臭い街でそれが魅力でもあったのですが、25年振りに訪れたニューヨークは2階建ての観光バスが暗くなるまで走り回り、新しいビルが林立する明るい街に変貌していました。そのニューヨークで生きる人々は、以前はフランクで冗談好きな人が多かったのが、今は少し無愛想になったような気がします。この違いは、こちらの立場が住人から観光客に変わったことで接する人々が多少異なったためということなのでしょうか。

これらの変化に多少の戸惑いはあったものの、やっぱりニューヨークはニューヨーク。25年のブランクを超えて昔の感覚にスーっと戻ったことに一種の驚きと感慨がありました。

そして旅行全体を振り返ると、観光を含む目一杯のスケジュールをこなし、美味しいものを食べ、好きだったNY生活を顧みることができてすごく納得しています。

帰国して日常生活に戻った今は、ニューヨークにいた数日が本当に夢のよう。また行く日が来るのかな~。

            

最後に、今回旅行するにあたっては家に残していくことになるシャイな猫のことが一番気がかりでしたが、ペットシッターさんとゴルフ方々留守番に来てくれた友人たちのおかげもあって、帰国後しばらくは文句を言い続けていたもののすぐに安定、心身ともに健康そのものでした。意外にタフな子だということが分かったので、また置いて出掛けられるかも。(四女)
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なでしこ会@自由が丘「えん」

2018-11-09 11:32:11 | 日常
            

昨日は高校時代の友人の集まり「なでしこ会」を自由が丘「えん」でやりました。7月以来、4か月振り。本当は10月にやろうという声掛けがあったのですが、私のニューヨーク旅行と重なったため延期になっていました。

  

「体調が悪くて参加できそうもないない」と言っていたKYさんも、最近ご主人のお母様が亡くなったTCさんも、参加してくれて、今回は嬉しい4人全員集合。

まずは、再会を祝して、生ビールとウーロン茶で乾杯!KYさん始め私たち全員の健康管理を第一に、栄養バランスを考えて、野菜多めのメニューを選択。

鯛と鰤のお刺身、鶏つくね焼き、納豆そぼろのきつね焼き、彩り蒸し野菜、大根とカリカリじゃこのサラダ、、、

  

生麩田楽、シャキシャキ野菜の浅漬け、締めは鯛土鍋炊き込みご飯。こうして見てみると、ほとんど定番ですが、色々な味が楽しめていつもながら結構満足度が高いメニューです。

飲み物は、今回私はアメリカの思い出に浸って?ジャックダニエルのハイボールにしました。

話題は、私のニューヨークと白州の旅のこと、TCさんのお義母さまのこと、TYさんの大町旅行のこと、夫々の健康のこと、家族のこと、等々。何より不調と言っていたKYさんが思ったより元気そうで、ホッとしました。

いつものようにおしゃべりが弾み、気が付けば8時半、入店から2時間半が経過。年末は何かと忙しい私たち。次回は年明けということで、「良いお年を!」と少々気の早い挨拶をしてお別れしました。(三女)
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