堂々巡り

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　りゅう：「ぬ・・ぬけない」→「こうやれば、ぬけられそう」の図かな？

昨夜は自発的にベッド・インしてくれて、嬉しい反面チラッと心配が頭をよぎりましたが、今朝はその心配が現実に。なんと鍵が内側から二重に閉められて開けるに開けられない状態で、早朝から鍵屋さんに来てもらう騒ぎになりました。

一時間ほど待ってようやく鍵屋さんが来て、家の中に入ってみると、暖房やテレビがついていて、母は肩掛けやひざ掛けを身体に巻きつけて、床に横たわっていました。一体何をしようとしていたのでしょう？

２月の寒さに戻った今日、服が濡れたまま、長時間冷たい床に横たわっていたせいか、少し風邪気味な様子だったので、昼過ぎと夜にルルを飲んでもらいました。また、午後から雨が上がったので散歩にでましたが、近所を廻ってすぐ戻ってきました。

ということで、朝はごたごたしましたが、後は比較的順調で、淋しいと言いつつも、寝る前の支度は全てすんなり受け容れ、８時には眠りにつきました。

それにしても、怪我が無かったのは幸いでしたが、ずっと順調というわけには行かないですね。何かガックリ。

　「分からない　どうすれば良い？」　「分からない」
　　　　　母と娘の　堂々巡り　　　　　
（ＳＶ家介護百人一首第三弾）

「自分を取り戻したみたい」

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　今日の夕食：土筆と白すの卵とじ、芹の白和えが絶品！

今日は頭がかなりはっきりし、「自分を取り戻したみたいな気がする。これから又日記を書くことにする」と言って、昨日と今日のことを（若干混同がありますが、ほぼ正確に）思い出しつつ、「３年連記」の日記帳に右手で書き込んでいました。

３月２９日「ＸＸ池の八幡様に上がって礼拝。○○さんの桜が満開。写真を写した。」
３月３０日「次女が一泊した。沖縄のチンスコウ美味。」

後は、テレビの素人のど自慢を上手いの下手だの言いながら見たり、生協の申込みを相談しながら記入したり、百人一首をしたり、一緒に土筆のはかまを取ったり、洗濯したタオルを畳んでもらって過ごしました。また途中で三女が洗濯物の取り込みに自宅に戻っても、パニックになることもなく待っていてくれました。

夕食も右手と左手を上手に駆使して、ほぼ完食。「今日は生憎のお天気だったけれど、そんなに悪くない一日だったわね」と言うと「楽しかったわ」との答え。余り眠くなさそうでしたが、８時半に「もうあなたも寝なくてはね」と自主的にベッドに入って、「今日はもう誰も来ないわよね、じゃお休み」と穏やかに寝る態勢に入ってくれました。

散歩の効果か、デイサービスでの入浴の効果か、今日は居眠りも無く、トイレの失敗もほとんどなく、気持も安定して、とても良い状態でした。この状態がずっと続いてくれると嬉しいのだけれど。

花見

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　お隣の家の桜も満開！

朝９時過ぎ、朝の仕事が一通り片付いたので散歩に誘うと、とても乗り気な反応が返ってきました。外に出ると隣の桜も満開。春爛漫の空気に誘われて、思い切って桜が一杯の公園まで行って見ました。

「あら～懐かしいわ。ここでお花見したことあるわよね。この池には何度も来ているわ。お店が沢山出ているのね、お財布を持ってくれば良かったわ。」など、とても楽しそう。八幡様の境内までは行けなかったので、下の鳥居のところで一緒に拝礼して、戻ることに。往復とも急な坂は迂回したものの、帰りの上り坂はさすがにきつく、ふーふー言いながら押して、なんとか無事に家に到着。小一時間のささやかな花見でしたが、楽しいひとときとなりました。

車椅子の扱いがもう少し楽なら、散歩は母娘の精神衛生にとても良いのですが。

順調な一日

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　手摘みの春の香り（あけびの芽、せり、つくし）が届きました（嬉）。

朝７時半起床。機嫌よく着替え。朝食完食。ちょっと居眠り。デイサ－ビスは「お世話になります」といって迎えの車に乗車。デイサ－ビスの‘虫退治ゲ－ム’では、配られた答案用紙に漢字で名前を書き、答も１６問中１１問書いていました。なんと素晴らしい！右手も使えるようになってきていますね。

帰宅後おやつを食べ居眠り少々。夕食完食。寝間着の着替えに多少の抵抗はあったものの、トイレもすませ、８時過ぎにはベットイン。
順調な一日でした。

原因の転嫁

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　ななちゃん、何を見つめているの？

今朝は、床の上でした。何とか椅子に座らせようと悪戦苦闘していると、「あなたはいつも変なことをする」とのたまって。多分この間の猛烈なウンパン処理と、今回のぐしょくしょの状況を認められずに、原因を転嫁することで精神の均衡を保っているのでしょう。でもね～。

今日は一日眠い日で、ベッドにもすんなり入って８時には眠ってくれました。頭がぼんやりしていたせいか、ヘルパーさんとも今日はうまくお付き合いしていたようです。

（そういえば、昨日寝る時の会話の中で、「夜中にトイレに行きたくて目が覚めたときに、どうしたら良いのか困っちゃうのよね」と、「そうだろうな～」と思わせられることを言っていました。昨日は調子が良かったので、トイレに自力で行くことを試み、そしてやっぱり上手くいかなかったのだと思うと、可哀想になります。）

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〔業務連絡〕（by 三女）

ケアマネージャさんの事業者から電話があり、「母担当のケアマネージャが、家の都合で４月に退職する、ついては、新たなケアマネージャは、現在ヘルパーさんを派遣している事業者の方に引き継いだらどうかと思い、話を進めている」ということでした。「姉妹と相談の上、回答する」と答えておきました。

今日もお散歩

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　りこ、りゅう、ななの母、「三毛母さん」

今日も午前中に３０分ほど散歩にでかけました。母も散歩に対して、不安より心地良さを感じ始めたみたいで、誘うとスンナリその気になりました。車椅子の扱いの不慣れで多少ガタガタしても「大丈夫よ」と笑う余裕も出て、花を眺め、家々の表札を読みながら、母娘でのんびり春の日差しを味わうことができました。

昼食は（お気に入りの）ヘルパーさんと楽くおしゃべりしながら、ゆっくり食べて、ほぼ完食。その他、ボウリング、百人一首などいつもの遊びをして、間にトイレにも適宜行って、平穏・順調に一日を過ごしました。寝る時になって「寂しい。これも運命なのね」と、ちょっと切ない涙の「お休み」となったのは、まあ仕方ないことなのでしょう。

〔業務連絡〕
下の歯が抜けかかっていて、夕食時とても食べ辛そうでした。歯を何とかするか、自然に抜けるのに任せるか、考えた方が良さそうです。

散歩＆庭でティータイム

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　神代植物園の椿園の隅にひっそり咲いていたスミレ

今日はお天気もよく暖かだったので、午前中に３０分ほど散歩に行ってきました。帰ってきて、庭の雪柳などの花を見ながら、外でクッキ－と冷たいお茶でおやつの時間を楽しみました。車椅子も思ったより扱いやすく、また散歩に行こうねと約束しました。

ヘルパ－さんも今日の母の様子に、「明るく、元気になられましたね」と言っていました。ヘルパ－さんの帰った後、ボ－リングやトランプをして遊びました。ボ－リングの玉を投げるとき、トランプのカ－ド（ババヌキ）を相手から引くときは上手に右手を使っていました。夕飯は相変わらず左手で食べていましたが。右手も好きなことに夢中になると無意識のうちに使っているようですね。

娘達の前向きな姿勢に支えられて、なんて幸せな母！でもず～っと順調なまま一日を終えるのは難しいみたいで、せっかく８時過ぎに寝たと思ったら、自分のいびきで目を覚ましてしまいました。
本格的に眠ってくれるのは、何時になることやら。

ウンパン処理

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　菜の花とサンシュウで黄色く染まる神代植物園の一角

今日は一日眠たい日だったようです。それでも百人一種やおはじきなどをして平和ではありましたが。なんとウンパン処理（＝ウンのつき）が、朝の分を合わせて３回もありました。一回は結構大物で、娘としても少々へこみましたが、母も落ち込んで、そのせいか夕食も余り進まず可哀想でした。

夕飯後にくしゃみを５、６回したのでルルを飲んでもらいました。

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「寝る起きる　食べる飲む出す　泣く笑う　この繰り返し　生きるということ」（ＳＶ家介護百人一首・第二弾）

春を満喫第二弾：何じゃこりゃ～！でも、結果オーライ？

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　神代植物園：色とりどりに織り成す花々は桃源郷のよう

今日もせっかくの好天なので、母が大好きな神代植物園にご案内しようと心積もりして母のところに行って見ると、なんとなく半覚半睡、不機嫌モード。「そっとしておいた方が良いかな」と迷いつつ、朝食を済ませてはっきり目覚めた様子の時に誘ってみると、「あら嬉しいわ。深大寺には毎年行っているのよね」と真っ当な返事。

よっしゃ～！と張り切って、一旦家に帰り準備万端整えて、母のところに戻ってみると、何だか様子がおかしい。「何のためにおかしな所にいかなくちゃいけないの」「訳がわからない」が始まりました。でもせっかくだから行きましょうと、１０時頃出発。乗車の時には「痛い、何するの！」他、あらぬ言葉を口走り、車が走り始めると、「おかしいわね。困ったわ、無事に家に帰れますように、神さま助けてください」など、文句と呪文（？）を延々と言い続けます。いい加減ウンザリ！

植物園に着いて下車の時に、もう一度悪態をつかれホトホト嫌気がさしましたが、不快感を押さえて春爛漫の園内に入ってみれば、母の気分も予定通り好転。バラ庭園（バラは咲いてませんが）の端でお握りを食べて、サンシュウと菜の花を見ながらソフトクリームを食べたりするうちに、母もようやく本格的に楽しそうな様子になりました。

その後は、早咲きの桜や桃や梅が咲き乱れる道を通って、椿園に。その頃になると「こんなに良いところが東京の中にあるんですものね」と喜んでくれて、娘としては、ようやく当初の目的を達成した気分。

帰りの車中「道が全然わからない。不安でしょうがない」とひと泣きがありましたが、２時半過ぎに自宅に戻ると、安心した様子で深々と居眠りをし始め、夕食までそのまま過ごすことに。かなりの緊張と不安の中で過ごしていたのでしょうか。

それでも夕食時には「お疲れさまでした」とビールで乾杯し、ハンバーグ、アスパラガス、蕗その他の夕食とデザートのアイスクリームをおいしそうに食べ、食事が終わると、清拭、着替え、トイレを抵抗無く済ませ、８時過ぎには「お休みなさい、また明日も起こしてね」と穏やかに眠りについてくれました。

母娘共々（娘の夫も）大変だったけれど、結果的には、あるいは総合的には、多分出かけてよかったんじゃないかな。またやりますか？と問われれば「むむむ・・・」としか言えないけれど。

春を満喫

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　三女、四女がかつて通った幼稚園の庭で見事に咲く花。（この花は何でしょう？）

今日は三女と四女で、予ねて懸案だった「私たち自身の手で車椅子の母を散歩に連れ出す」ことに挑戦しました。玄関の昇降と庭から門までの操作は、慣れないせいか少し難航しましたが、母を恐がらせるようなトラブルも無く、４月の陽気の中、沢山の花々を見ながら４５分ほど春を満喫。母娘共々とても気持ち良い時間を過ごしました。

夕食後は、手の調子もとても良く、あと５年いや１０年は大丈夫そうと会話を楽しみ、何の問題もないとても幸せそうな状態でしたが、効果のひとつとして期待していた体内時計には余り影響なかったようで、９時を過ぎてもまだ寝たくないと言っていました。でも９時半には寝てもらいました。

最近は寝てもらうこと以外は殆ど問題無いのだから、よしとすべきなのでしょうね。