昨日は友人と、市ヶ谷にある「JICA地球ひろば 国際会議場」で行われた映画「コスタリカの奇跡~積極的平和国家のつくり方~」上映&トークに参加してきました。
中南米の小さな国コスタリカは、1948年に軍隊を廃止、1949年には常備軍を廃止する憲法を成立させ、軍事にかかる費用を福祉に充てることで国民の幸福度を最大化することに成功しました。
常備軍廃止により軍事クーデターの恐れはなくなる一方、1955年1月のニカラグアによる侵攻は、コスタリカ武装警察の反撃と、OAS(米州機構)の仲介により一か月で停戦。その後1986年にはアリアス大統領が国内の対ニカラグア米軍基地を撤去させ、さらに中米紛争そのものの解決のためにも尽力して、ノーベル平和賞を受賞したとのこと。(ウィキペディアより)
こうして、軍事力を持たないことがもたらす豊かで幸福な暮らしは、国民の間で日々実感され、軍隊を持つことを望む人は全くいない社会になっているということです。映画の中に出てくる人々の、屈託のない明るい表情がまぶしく見えました。
映画上映後は、この映画の監督、マシュー・エディーさんと、マシューさんの学生時代の恩師であり共同監督のマイケル・ドレリングさん、更にコスタリカ研究家の足立力也さんのトークショーがありました。
マシューさんとマイケルさんは、「この映画はアメリカではほとんど関心を持たれなかったけれど、日本では大きな関心を呼んだ。9条を持つ国、日本ならではと敬意を感じる」と話していましたが、日本の現実は9条の精神とは随分遠いところに来てしまっています。
コスタリカという国が現実にあることに希望を感じつつ、コスタリカのような「積極的平和国家」になるチャンスは未だ日本に残されているだろうかと、複雑な気持ちになりました。
映画上映会の前に、友人のご案内で市ヶ谷学士会館アルカディアのレストラン「フォッセ」で日替わりランチを食べながら、しばしおしゃべりをしました。スープ、サラダ、ステーキ、パン、コーヒーで1028円。ステーキも美味しくてお得感いっぱい!
その後、JR線路脇の桜並木~その先の土手沿いの道を散歩。新緑の影を作る桜の木々や鬱蒼と茂るオリーブの木を眺めて、初夏の空気をしばし味わいました。
ランチも、おしゃべりも、散歩も、映画も、すべて楽しかった~!(三女)