ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

映画「教育と愛国」

2022-05-27 21:25:36 | 日常
        

昨日は友人のTMさんとPさんと一緒に、ヒューマントラストシネマ有楽町で上映中の映画「教育と愛国」を見てきました。

「軍国主義へと流れた戦前の反省から、戦後の教育は政治と常に一線を画してきたが、昨今この流れは大きく変わりつつある。2006年に第一次安倍政権下で教育基本法が改変され、「愛国心」条項が戦後初めて盛り込まれた。
 2014年。その基準が見直されて以降、「教育改革」「教育再生」の名の下、目に見えない力を増していく教科書検定制度。政治介入ともいえる状況の中で繰り広げられる出版社と執筆者の攻防はいま現在も続く。
 本作は、歴史の記述をきっかけに倒産に追い込まれた大手教科書出版社の元編集者や、保守系の政治家が薦める教科書の執筆者などへのインタビュー、新しく採用が始まった教科書を使う学校や、慰安婦問題など加害の歴史を教える教師・研究する大学教授へのバッシング、さらには日本学術会議任命拒否問題など、⼤阪・毎⽇放送(MBS)で20年以上にわたって教育現場を取材してきた斉加尚代ディレクターが、「教育と政治」の関係を見つめながら最新の教育事情を記録した。」(公式サイト・イントロダクションより)

第一次安倍政権誕生以降今日までの十数年間、安倍流「愛国心」が、取り巻きによる「歴史改ざん発言」「ヘイトスピーチ」等とタッグを組んで、どのように教育の場に巧みに、あるいは力づくで介入してきたかが、実に明快に、筋道だって描かれています。

夫々の場面は、その都度私たちがリアルタイムに目撃し、「なんだかな~」と思いながら、有効な手立てをとれぬまま、流されて既成事実化させてまった事ばかりで、今更のように後悔に似た苦い思いがこみ上げてきました。

救いと言えば、この映画が今大ヒットしていて、昨日私たちが見た時間帯も上映2時間前には満席になる盛況だったということ。

映画自体の完成度が高く、一見の価値があるということもありますが、この映画が描き伝えている問題意識を共有する人が多い証ともいえそうです。

この映画を観ようというエネルギーが、リアルな政治や社会の健全化に繋がることを願ってやみません。

        

重い映画を見た後は、映画館のある「イトシア」ビル内のカフェ「ダッキーダック」で、美味しいコーヒーと巨大モンブランを味わいながら、しばし気の置けないおしゃべりをして、よりよい未来のための(?)エネルギー補給をしました。(三女)
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(2週間遅れの)母の日の集い@「築地 すし好」

2022-05-23 10:31:27 | 日常
        

昨日は夕方「築地 すし好」にY子一家、K、私たち夫婦の6人が集まって、2週間遅れの「母の日」の集いをしました。

6時集合ということで、6時ちょっと前に地下鉄築地駅から地上に上がったら、バイデン大統領を乗せたへリコプターが、横田基地から港区のアメリカ軍基地「ハーディー・バラックス」に移動中で、上空をすごい音を響かせて飛んでいて、ビックリ。ちょうど私たちがお店に入る頃に、基地に到着したようで静かになりました。

        

まずは、ビールとジュースで乾杯!「お母さん、ありがとう~♪」

        

とりあえずつまみの白えび唐揚げと初夏の三種盛り(しまあじ、あじ、こち)、Dちゃんご希望の穴子一本握りとまぐろ尽くしを注文。

  

その後飲み物は「真澄」に移行し、つまみに特製卵焼きとすし好サラダを追加。

        

最後におまかせ握りとのり椀を頼んで、すし好の味を満喫しました。う~美味しかった!大満足。

私たち大人は、現役の皆さんの仕事関連の話、SV家関係者の近況、いつものように他愛のない話などで大盛り上がり。楽しい「母の日」になりました。

一方、来年受験を控えたDちゃんは分厚い「化学の参考書」を持って来ていて、私たちのおしゃべりの間も一人で勉強に集中。化学や数学の勉強は面白いんだそうです。頼もしいですね~。

コロナ対策の規制が丁度昨日解除されたのもあってか、お店はほぼ満席。コロナ禍以前の賑わいを見せていました。このままコロナが収束に向かって、伸びやかな日常が戻ることを期待したいですね!(三女)
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ロダン《カレーの市民》@国立西洋美術館前庭

2022-05-21 21:45:39 | 日常
      

今朝の東京新聞の30面「カジュアル美術館」欄に、4月にリニューアルオープンした国立西洋美術館の前庭に置かれたブロンズ像《カレーの市民》の写真(↑)と、この像が生まれた経緯が掲載されていました。

記事によると、この像は
『14世紀の百年戦争で英国軍との激戦地となったフランス北部の港町カレーで、1年以上に及ぶ兵糧攻めに苦しむカレー側に対し、英国が主要な市民6名の命と引き換えに、全市民を助けるとの降伏条件を提示。これに対し、街の有力者ウスターシュ・ド・サン・ピエールら6人が出頭したーとの逸話に基づいた作品』で、

『英国王妃の嘆願により処刑は免れたが、命を賭して街を守った英雄としてカレー市がウスターシュを顕彰する記念碑の制作をロダンに発注。ところが、出来上がった碑は英雄然とした姿ではなく、城門の鍵を手に、はだしで歩む6人の群像だった』とのこと。完成作は世界12か所にあり、国内では同館が唯一だそうです。

紙面に載った写真からは、罪人のような姿をした6人の“英雄”の、死への恐怖、深い苦悩がひしひしと伝わってきます。

       

実は私は、これまで色々な美術展を観に何度も国立西洋美術館に訪れていて、美術展を観た後は、緑豊かな前庭に置かれたロダンの「考える人」と、この「カレーの市民」像を、しばし眺めて過ごしてきました。

今改めて自分が撮った写真を見てみると、紙面の写真より少し裏に回った角度に、絶望の様子で頭を抱えた人物像が見えます。

これまでは、このブロンズ像の重みも、背景の緑との調和で、ひとつの芸術作品として受け止めてきましたが、今日の記事からは、『(戦争の悲惨さを実感する昨今、)英雄的に扱われる功労者の悲しみや、苦悩、傷み』が、リアリティを持って伝わってきました。

今度何かの展示会で国立西洋美術館に行く時には、前庭のこの像そのものも、改めてじっくり鑑賞したいと思います。

今回の記事でひとつ気になったのは、紙面の写真には緑の木々が全然写ってなくて、人物像の絶望が直接的に現れ過ぎているように見えたことです。リニューアル後の前庭はどうなっているのかな、、?(三女)
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「スコットランド国立美術館・美の巨匠たち」展

2022-05-12 17:36:07 | 日常
        

昨日は、東京都美術館で開催中の「スコットランド国立美術館・美の巨匠たち」展を夫と観にいってきました。

『スコットランド国立美術館は、1859年の開館以来、購入や地元名士たちの寄贈や寄託などによってコレクションを拡充。世界最高峰の美術館になりました。
 今回はその中からラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、ブーシェ、スーラ、ルノワールなど、ルネサンス期から19世紀後半までの巨匠たちの作品と、ゲインズバラ、レノルズ、ターナー、ミレイなどイングランド出身の画家、レイバーン、ラムジー、グラントなどスコットランド出身の画家の名品を出品・展示します。』(「公式サイト・冒頭」の要約)

今回は90点の作品が出品され、作品は、
『プロローグ:スコットランド国立美術館』と『エピローグ』に挟まれて、
『ルネサンス』
『バロック 』
『グランド・ツアーの時代』
『19世紀の開拓者たち』
と、西洋美術の流れに沿った4つのコーナーに分けられ、展示されています。

チラシに使われている作品(↑上)は、『グランドツアーの時代』コーナーの、ジョシュア・レノルズ《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》(1752)。レノルズは「古典的な美の規範を広めた」と言われているそうですが、成程ひたすら優雅で優美な作品でした。

        

こちらは、『ルネサンス』より、アンドレア・デル・ヴェロッキオ(帰属)《幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)》(1470頃)。よく目にする、とても馴染み深いテーマの絵ですね。

以下は、『19世紀の開拓者たち』より、

        

フランシス・グラント《アン・エミリー・ソフィア・グラント(“デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人》(1857)。「グラントが結婚を目前に控えた愛娘の姿を描いたもの」だそうで、初々しく美しい姿は自然体で、とても好感が持てました。

        

ジョン・マーティン《マクベス》(1820)。"丘の上から近づくノーサンブリア軍を眺めるマクベス"だそうです。マクベス像は余りにも小さくて表情も分からないのですが、絵全体からマクベスの不安が伝わってくるような気もしました(?)。

        

ウィリアム・ダイス《荒野のダビデ》(1860)。ダビデの表情にも、羊たちがゆったり寛ぐ丘の景色にも落ち着きが感じられ、こちらからは、ダビデの穏やかな自信が伝わってきました。

        

ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー《トンブリッジ、ソマー・ヒル》(1811)。ターナーの作品はこれまでも何度か見る機会があり、イギリス絵画と言えば風景画、風景画といえばターナー、というイメージがあって、このように寓話などの混じらない風景画に、ホッとするものを感じました。

  

久々に美術館で絵画を堪能し、満足しながら外に出ると、上野公園は緑の木々が爽やかな日差しを受けて明るく輝いていました。

緑の木陰で、若い人たちがビブラフォンの野外演奏の準備をしていて、演奏者の女性二人が予行演習のように「幸せなら手を叩こう」を弾き始めると、ちょうど前を通り過ぎる修学旅行中らしい中学生たちが、演奏に合わせて一斉に手を叩き、演奏者二人が「ありがと~!」と喜んでいる場面もあり、何とも微笑ましく、こちらもハッピーな気分にさせられた、昼下がりのひと時でした。(三女)
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母の日&結婚記念日

2022-05-08 22:03:20 | 日常
        

今日は母の日。朝9時半頃、地元の花屋さんがY子からのプレゼントのカーネーションの花束を届けてくれました。例年どおりオーソドックスで品の良い、とても素敵な花束です。

        

また、5月8日は私たちの結婚記念日だということで、夫がこの前叙々苑で飲んで美味しかった赤ワイン(キャンティ・ダニエロ)とフォーションのチーズ2種とキャステロデニッシュブルーチーズを買ってきました。

        

今夜のメニューは、スーパーで買った母の日特製握り寿司、チーズと生ハム、枝豆、アスパラ・トマト・大根・胡瓜・レタスのサラダ、春菊とえのきだけのお浸し、若布・セロリの葉・そーめんのお吸い物。

夫と二人だけの夕食で、メニューも手抜き気味でしたが、華やかなカーネーションの存在と、美味しいワインとチーズのお陰で、それなりに「特別の日」らしい一日となりました。(三女)

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緑の日の神代植物公園

2022-05-04 21:21:23 | 日常
        

今日5月4日は「緑の日」。朝から爽やかな晴れとなったので、緑を味わおうと、電車で神代植物公園に行ってみました。

ここに来るのは、夫が運転を辞めて以来初めて、凡そ3年振りです。

京王線の新宿駅10時49分発、京王線特急で調布駅に11時7分着。そこから11時15分発の京王バスに乗ると凡そ15分ほどで植物公園の入り口に着く予定となっていますが、今日はバスの車内も植物公園の駐車場付近の道路もすごく混んでいて、予定より15分ほど遅れての到着となりました。

  
  

公園に着いて分かったのですが、今日「緑の日」は、植物公園は入園無料とのこと。どうりで混んでいる訳です。

それでも、園内に入ると、いつもと変わらず緑豊かな広々とした景色が広がっていて、何だかホッとしました。

        

園内をゆっくり散策するうちに、12時を過ぎたので、お昼を食べに、深大寺門から出てすぐのお蕎麦屋さんへ。

2軒並んだ店の前には入店待ちの長い列ができていて、左側の店が「今日のお蕎麦は無くなりました」というので、右側の「松葉茶屋」に並んで、20分ほどでようやく入店できました。

夫は山菜蕎麦、私は天ざるにしたかったのですが、天ぷらのストックがなくなり2~30分待ちになるというので、やむなくにしん蕎麦にしました。あ~やれやれ、日にちの選択を誤ったな、、、。

         

昼食を終えて、植物公園に再入園し、バラ園に向かいました。

  
     

春バラは5月下旬が見頃ということで、今日はちょっと早すぎましたが、それでもチラホラと咲く可愛い花を見ることができました。

その後はざっと駆け足で触り部分を眺めて通り過ぎ、1時半過ぎに公園前から京王バスに乗車。混雑したバスに揺られながら調布に戻り、調布から京王線で新宿・・・自宅という、行きと逆経路で家に戻りました。

今回は電車でも行けないことはないことを確認した“おでかけ”という感じになりましたが、基本暇な私たちですから、次に行くとしたら、もっと人が少ない日を選んででかけたいと思います。(三女)
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浅草寺と「駒形どぜう」

2022-05-01 13:48:27 | 日常
        

ゴールデンウィークが始まったのにパッとしない天気が続きますが、昨日はようやくスッキリ晴れたので、夫と一緒に浅草寺界隈を散歩して、その後「駒形どぜう」で早めの夕食を食べようということになりました。

我が家を3時ごろ出て、浅草寺の雷門前に4時ごろ到着。時間が中途半端だから空いているだろうという思惑は見事に外れ、すご~い混雑!

        

仲見世通りは家族連れや、若いカップルや友達グループでいっぱい!貸衣装の着物をコスプレ風に着た若い子も大勢います。

人びとの合間をぬって、人形焼を買い、浅草寺境内に上がってお賽銭を上げて諸々お願いをして、人混みを避けるつもりで西側の通りへ。

         

こちらの通りも、道沿いにずらりと並んだ一杯飲み屋のようなお店に大勢の人が入って、楽し気におしゃべりしながらお酒を酌み交わしていました。う~ん、コロナの心配はもう終わったのかな?

         

私たちは、浅草寺界隈の喧騒を離れ、「駒形どぜう」に直行。5時頃店に着くと、順番待ちのお客が結構大勢店の前で待機していました。

入り口で受付けをしてもらい、20分ほど待って入店。地下の椅子席に案内されました。この店に来るのは、2年前の夫の誕生祝い以来です。

  

待望のどぜう鍋!ネギとささがき牛蒡をたっぷり乗せ、山椒を振り掛けて、程よく煮えたところで食べるどぜう鍋は、熱燗(ふり袖)ともよく合って最高です!

どぜう鍋3皿と、お新香盛り合わせ、ご飯も食べて満足感いっぱい!自分で作らないで食べるご飯って、なんて美味しいんでしょう!夫は夫で、恒例の駒形どぜう誕生祝いがコロナのせいで去年できなかったので、感慨もひとしおだったようです。

        

店員さんたちも感じが良かったし、満足感いっぱいでお店をでると、街は人気も減っていて、静かな夕暮れの光景が広がっていました。(三女)
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