「生き抜く」HPより
昨日はポレポレ東中野で上映中の映画
「行き抜く 南三陸町 人々の一年」を見に行って来ました。津波で壊滅的な被害にあった宮城県三陸町・三陸海岸沿いの港町に暮らす人達の、被災からの一年間を追ったドキュメンタリー映画です。
『娘を引き上げるためにいち早く海に出た漁師、最愛の妻を亡くし幼子と再起を誓う夫、役場職員だった夫を探し続ける妻、日に日に絶望の念を深めていく老女』(HPより)こういった人達の日常に寄り添い記録したこの映画は、深い悲しみに満ちていますが、同時に悲劇の中にあっても穏やかさを失わない東北の人達の優しく誠実な姿を描き出しています。
昨年3月11日に、テレビを通して津波が町を飲み込んでいく様子をリアルタイムに見て以来、私の中で気持ちの在り方は大きく変わり、そこに暮していた人達は私にとって、一方的な思いですが「同胞」という感覚が今も心の中に居座っています。その「同胞」の尊厳に満ちた姿は(言葉が適切かどうか分かりませんが)美しく、海の変わらぬ美しさと相まって、深く心を打たれました。
それと同時に、今年7月のバスツアーでこの周辺を通りかかって、今も大きく残された災害の傷跡に息を呑んだものとして、この方達のこれからの暮らしが少しでも穏やかで幸あるものとなるように、祈らずにはいられませんでした。
この映画は「ポレポレ東中野」で、10月26日まで上映されます。時間があったら是非見てくださいね。
***
映画を見た後、来週月曜日に日本を発つねこねこさんと築地「すし好」で最後のデート。
東中野から大江戸線一本で築地市場にでられるので丁度良いと思って行ったのですが、駅に着いて地上に出たら、町は暗くて無機質なビル群に囲まれています。方向感覚が分からなくなって、店に行き着くまでしばらくウロウロしてしまいました。どうも行き付けない所に使い慣れない電車を使って行くというのは苦手だな。
でも久し振りに築地で食べたお寿司は、ピカピカに新鮮で姿も美しく種類も豊富。伊豆とはまた違った美味しさを堪能しました。ねこねこさんとの楽しいおしゃべりの時はあっという間に過ぎ去って、半年後の再会を約束してしばしのお別れ。置き土産に面白い映像サイトを教えてくれました。
How to Eat at a Sushi Bar
http://www.youtube.com/watch?v=bc6v8IUe_0g&sns=em
笑える。でも、これをジャックさんやアメリカの友人に見せたら、本気にしちゃうかも?(三女)