支笏湖「氷濤まつり」会場風景
札幌のホテルを出る時は晴天で支笏湖の「氷濤(ひょうとう)まつり」では曇でしたが、寒かったー!会場の入り口に設置された温度計はなんと-10℃。カメラや携帯を落とすといけないので手袋を外していたら指先が痛く感覚が無くなるようでした。ここは色々な形に組んだ枠に支笏湖の水をかけて形づくった氷の芸術で、氷柱の組み合わせのような物やカマクラのように中がドームになった物、そして子供達が大喜びの滑り台等がありました。湖の水を使用しているせいか、綺麗な水色の氷で何か不思議な世界でした。
会場を後にして支笏湖の湖畔に沿ってテレビでも放映されたことのある「丸駒温泉」まで行き昼食と入浴。「丸駒温泉」は露天風呂が湖のすぐ傍にあり、支笏湖の水位の変化と同じに露天風呂の水位も変化するので有名になり、今日は寒く雪が風で地吹雪のように舞っているにもかかわらず沢山の入浴客がいたようです。私は入りませんでしたが入浴した人の話によると、露天風呂に行く外階段が寒いし温泉の温度もぬるかったので急いで内湯に戻って温まったということでした。内湯はなかなか良いお湯だったそうです。
さて今回の旅行の観光もこれで終わり。いよいよ最後のお楽しみ「ウィンザーホテル」へ。ところがバスが進むにつれ風雪が強くなり、と言うか強い風で大量の雪が舞い上がる感じでしょうか、そのうち車内と外気の温度差で窓ガラスが曇ったのでティッシュで拭いたら、なんと窓の内側についていたのは水滴でなく氷でした!すぐ近くの木々と道の両側に高く積もった雪、そして風で巻き上がる雪。その中をただひたすら洞爺湖に向かって山越えしながら走るバス。乗っている私達は居眠りしたり、お喋りしたり気楽なものですが、運転手さんは神経を使って大変だったことでしょう。
洞爺湖のすぐ近くまで来て湖畔の道に入ろうとした所で何と通行止め!「ウィンザーホテルに行くのだけど」「だめです」「回り道は通れるかな」「わかりません」おいおい大丈夫かいな・・・。それから添乗員さんがホテルに到着が遅れる事を連絡したり、運転手さんが道路情報を聞いたり、、、でも回り道でも一番近い道が通れることが判りひとまず安心。順調にホテルがある山を登りはじめましたが、何と半分位登った所でバスが止まってしまいました。エッ......?
しばらくしてガイドさんから「今 2台前のトラックの運転手さんが来て、吹雪いて前が全然見えず危険で運転出来ないとのことですのでしばらくお待ちください。」外を見ると相変わらず猛烈な地吹雪です。さてどうなるのでしょうか?上から先導する車でも来るのでしょうか?天気が治まるまで待つのでしょうか?結局20分以上止まっていた車が、何をどうやって動けるようになったのかは知りませんが動き出し、夜になる前にホテルに着けるとホッとしました。雪国の厳しさを思い知らされた感じでした。道中三ヶ所でスリップによる追突事故も見たし、雪の綺麗なだけでない一面を身をもって知る良い経験でした。
ウィンザーホテルは相変わらずゆったりした雰囲気で、到着した時は優雅なフルートの生演奏が流れていました。今年のような雪の多さは珍しいとの事で、あいにく周りの景色は白一色で何も見えませんでしたが、美味しいお寿司を食べ大満足でした。(次女)