加藤登紀子コンサートのパンフレット
昨日は蒲田の大田区民ホール・アプリコで行われた「加藤登紀子コンサート」に、夫と二人で行って来ました。このコンサートは当初3月12日開催の予定でしたが、あの東日本大震災の影響で昨日まで延期になっていました。日程が変わったにも拘らず、会場はほぼ満席。皆この日を待っていたんですね。
ビアノ、バイオリン、キーボードの演奏者がスタンバイした暗い舞台に、スポットライトが点いて、黒い衣装の登紀子さんが「さくらんぼの実る頃」を歌いながら登場すると、沢山の真っ赤なバラがついた傘型の天幕が舞台上方を飾り、時に深緑、時に群青色のライトと相まってとっても綺麗!
一曲目を歌い終わって「あ~本当に久し振りのコンサート!今日は力いっぱい歌います」と嬉しそうな挨拶。次の歌はこの日の朝日新聞beで取り上げられていた「わが人生に悔いなし」。その後、バラの天幕が無くなって静かな照明になった舞台で、被災地に慰問ライブに行った話をして、今回の震災直後に作ったメッセージソング「今どこにいますか」と、訪問した飯舘村に贈った「ぬちゆい」を披露。登紀子さんの被災地に寄り添う気持ちがグッと胸に伝わってきました。
震災地への鎮魂の色合いが濃い静かな第一ステージが終わり、「リベルタンゴ」で始まった第二ステージは、「愛の賛歌」、「檸檬」、最近発売の「パーマ屋ゆんた」・・・と、バックの演奏者との息もピッタリあって、登紀子さんの華やかさが全開。登紀子さんの魅力に引き込まれて、あっという間に時間が過ぎて行きました。
アンコールでは、再び赤いバラの天幕が降りてきて、観客の手拍子の中で「百万本のバラ」。途中からはお客も引き込んで大合唱、大盛り上がりになりました。(「登紀子倶楽部」という常連さんたちが前の方の席に陣取っている様子でした。・・・ちなみに、私たちは2階の最前列の席。)アンコール2曲目=最後の曲は「知床旅情」。「別れの日は来た・・・」で今日のステージの終了を告げる心にくい演出でした。
初めて見た加藤登紀子さんのライブ。彼女の人としての魅力、エンターテイナーとしての実力がよく分かる、とても楽しく素敵な、充実したひと時でした。(三女)