ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

デュフィ展

2014-07-24 10:32:23 | 日常
           

昨日夕方、渋谷Bunkamuraのザ・ミュージアムで開催中の「デュフィ展」を見に行って来ました。

ラウル・デュフィ(1877-1953)は、フランスのル・アーヴルの港街の生まれ。23歳の時にパリの国立美術学校エコール・デ・ボザールへ入学。印象派のモネ、ゴーギャン、ゴッホ、ピサロなどに影響を受けた画家と言われています。

生まれ育った街の環境や、芸術を学んだ場所柄のせいか、絵はどれも色調が明るく、筆遣いが独特で、楽しく心地よい作品ばかりです。

上の絵は、「ヴァイオリンのある静物・バッハへのオマージュ」。1952年=晩年の作品です。背景にササッと軽やかに散りばめられた花の絵が、何とも魅力的。デュフィは織物のテキスタイルデザインも手がけていたので、そういうセンスが絵の中でも光っているようです。

           

年代が逆順になってしまいますが、この絵「クロード・ドビュッシーへのオマージュ」も同じ晩年の作品。デュフィは晩年には多発性関節炎を患い、不自由な身体になっていたようですが、作品はあくまでも伸び伸びとして明るさを失っていません。

           

こちらは、1928年の作品で「ニースの窓辺」。青のゆるぎない美しさを表現している、というような説明がありました。

           

これは、「トゥルービルのポスター」。1906年の作品。当時の町の雰囲気が伝わってきます。

他にも「パリのパノラマ」(1924-33)、「電気の精」(1952-53)など、時代の雰囲気の伝わるパノラマや壁画の復刻版など、楽しい作品が沢山あったのですが、残念ながら絵葉書その他には、なっていませんでした。

また、ギョーム・アポリネールの「動物詩集あるいはオルフェウスとそのお供たち」に版画の挿絵を提供していて、詩と絵のマッチングがとて魅力的でした。いつか是非この詩集を買いたいと思います。

このところ、美術展も映画もなぜか暗いトーンのものが続き、少々気が滅入っていましたが、久々に晴やかな作品に触れることができて、文句無く楽しめ、気持ちも心なしか明るく爽やかになりました。・・・それにしても、夏の渋谷の町の蒸し暑さ、人の多さ!これには参りました、、、。(三女)
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喜寿のお祝い@ニンジャ・アカサカ

2014-07-21 06:43:07 | 日常
           

7月19日に喜寿を迎えた長女夫のお祝いに、SV家関係者が赤坂の不思議なレストラン「ニンジャ アカサカ」に集合しました。

このお店は、忍者屋敷の造りになっていて、入店してから部屋に着くまで、忍者の案内で暗~い廊下や階段を歩かなくてはなりません。途中小さな滝や跳ね橋などの仕掛けもあって、なんだかワクワクドキドキ。

  

お料理も、手裏剣の形のグリッシーニから始まって、夏味のナントカ、サザエの爆弾焼き、灼熱投石鍋・葉隠れの術など、楽しい創作料理が次々に出てきます。

  

メインは魚料理2種とポーク、ビーフから選べます。味も中々結構でした。

  

メインが終った後は、特別忍者が登場。コインやカードを使ったマジックを見せてくれて、みんな大盛り上がり、大拍手。次は店の忍者たちの「おめでとうございます!」の声と共にバースデイケーキの登場。蝋燭に火をつけて、ハッピーバースデイ~♪おめでとう!!皆からのプレゼントはバカラのビールグラス(+おまけで夫からのコルナスのワイン)でした。

こうして5時から始まったパーティは7時半過ぎに終了。あ~、面白かった、楽しかった!笑顔、笑顔。Dちゃんにとっても、夏休み最初の素敵なイベントになりましたね(喜←バババカ)。(三女)
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Milka

2014-07-17 14:57:05 | 日常
           

「Milka」って知ってます?アメリカに本社を置く国籍食品・飲食会社クラフトフーズ(2012年にモンデリーズ・インターナショナルへ商号変更)の主力製品のひとつ、世界中でポピュラーなチョコレートのブランドです。でも美味しい国産チョコレートが出回っている日本では、意外に手に入りにくくて、欲しい人は通販を使っているみたいですが、一般的に言ってそこまで無理に手に入れようとは思わない普通のチョコです。

今週火曜日のフランス語クラスで、前週オーストリアに旅行に行っていたクラスメートが、写真のチョコをお土産に買ってきて、皆に配ってくれました。わ~い、やった~!皆大喜び。

           

実は、3週間ほど前の授業で、「Milka」という名前に纏わる以下のような記事を使ったのです。

+++
2005年に、Milka Budimirというブティック経営の女性が、Kraft Foodsに訴訟を起された。
訴訟の内容は、2001年からこのマダムが自分のブティックの紹介サイトとして使っていた「milka.fr」というアドレスを変更するように、というもの。
当初Kraft Foods社は、アドレスを変更してくれたらそれに掛かった費用は負担すると申し出たが、マダムが拒否したため、訴訟となった。
裁判の結果は、マダムの敗訴。裁判所は、このアドレスを使わないこと、廃止の期日を超えたら日割りの罰金を支払うこと、ミルカ・チョコレートのブランドカラー「薄紫」をマダムのサイトで使わないこと、を命令。
+++

記事の見出しは、「C'est vache!」で、vacheは、ミルカの包み紙に描かれた「雌牛」の意味と「ヒドイ!」の意味を掛けています。また記事の最後は、「またもや、判決は個人の権利より大企業の権利を優先させた!」と、批判のトーンでまとめています。なんか、面白いですよね?

というわけで、「ミルカって実物見たことある?」という話題になって、今回のお土産となったのでした。(三女)
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ランチタイム~(@白州)

2014-07-16 17:04:05 | 日常
           

本日は採れたて野菜でバーニャカウダです。次回白州においての際は、ぜひお試し下さい。(YK子)
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ジャン・フォートリエ回顧展

2014-07-12 15:39:15 | 日常
           

東京ステーションギャラリーで開催中の(明日まで)「ジャン・フォートリエ回顧展」を見てきました。

http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201405_JEAN_FAUTRIER.html

ジャン・フォートリエ:
ジャン・フォートリエ(Jean Fautrier、1898年5月16日 - 1964年7月21日)は、フランスの画家、彫刻家。タシスムの作家として最も重要な一人であるとされる。またジャン・デュビュッフェ、ヴォルスとともに、第二次世界大戦後の抽象芸術の先駆的な存在であるとされる。(ウィキペディアより)

           

『初期の新即物主義影響下の濃厚で暴露的リアリズムから、暗色の表現主義、そして茫洋(ぼうよう)とした内省への展開をみると、第一次大戦後、画家が“時代の不安”を抱えていたことは確かだろう。ただ、それらはあくまで、一つの時代の絵画表現にすぎない。
 
それに対して、第二次大戦以降の厚塗りの画面には、一種の時代的必然がある。画家とともに、作品を受け入れる人々によって共有された時代の精神が、そこには息づく。だからだろう、「人質」シリーズ以降、日常の品々や情景をモチーフに、厚塗りの画面に甘さが垣間見られるようになるなかでも、悲惨な経験を内側に秘め、謙虚に日常の平穏を慈しむような切実さはある。』
(藤田一人=美術評論家)東京新聞6/27

http://www.tokyo-np.co.jp/article/event/bi/fautrier/list/CK2014062702000282.html

           

この画家のことを全然知らなかったので、とりあえず引用で展示の流れをご紹介しましたが、評論家の藤田氏が言うように、初期の「暗色の表現主義」も暗くて不安そう。それが1943年にゲシュタポに捕まり、パリから逃走してシャトネ=マラブリーに避難した体験を経て取り組んだ連作「人質」になると、サルトルは「最も戦後的な画家」と賞賛したようですが、ちょっと私としては紹介するのに苦痛を感じる悲惨さ。(なので、省略)。

けれど、そのシリーズで獲得した表現方法が、その後「アンフォルメル」として結実し、晩年の作品には、不思議な明るさと穏やかさがあって、ようやくホッとすることができました。

展示室の一角にこの画家の生前の映像が写されていて、理屈っぽくて少し気難しい様子が、いかにもフランス人らしくて良い感じ(笑)でした。

東京ステーションギャラリーは、「東京駅の歴史を体現する煉瓦壁」がそのまま生かされた造りで、建物に居ることそのものも楽しめます。

今日は暑さを避けて朝10時の開場と同時に入場。観客が少なくて作品もゆっくり鑑賞できたし、展示場の独特な雰囲気も十分に味わえました。外に出てもまだそれ程暑くなくて爽やか。夏の美術鑑賞は朝イチに限りますね!(三女)
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母の命日の集い@神田きくかわ上野毛店

2014-07-07 12:55:04 | 日常
           

明日7月8日は母の命日です。早いもので亡くなって丸4年が経とうとしています。

        

        

昨日はお昼に、SV家関係者で都合のつく人が上野毛の鰻屋さん「神田きくかわ」に集って、「命日の集い」をしました。参加者は、長女夫婦、次女夫婦、三女夫婦、四女、K子ちゃん夫婦、KY子ちゃんの総勢10名。

        

おつまみのきゃべつの浅漬け、うざく、鰻の白焼きなどを食べ、途中で水ナスや鰻の骨の唐揚げなども追加して、ビールやお酒をグイグイ!母の思い出話、介護していた日々のことから、旅行の話、サッカーW杯の話、ネコの話、畑の話、夫々の近況などまで、いつものように話が弾み、賑やかなひと時を過ごしました。

           

締めは勿論うな重。皆「美味しい鰻を食べよう」と万を持して来ていたので、散々食べたり飲んだりした後にも関わらず、ぺロリ!私も昼にそんなに食べられないと思ってタッパーを持参したのですが、気がついたら完食(懐かしい言葉)していました。美味しかった~!

お店は法事などの集まりで大賑わい。1時間半しか居られなかったので、お店を出た後は四女の家に寄って、さらにおしゃべりをして2時半位に解散しました。

皆が変わらず仲良く楽しく集っていることに、母もきっと空の上で安心してくれていることでしょう。(三女)
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シネオペラ「ナブッコ」パルマ王立歌劇場ライブビュー

2014-07-06 06:20:20 | 日常
           

昨日、銀座ブロッサム(中央会館)ホールで上映された『「ナブッコ」パルマ王立歌劇場ライブビュー』を、四女と見てきました。

1時開場、1時半開演ということで、まずは「築地すし好」でランチ。小生ビールと共に鯵、平目、白いか、こはだ、あなご、中トロ、しま鯵、ぼたん海老、ミル貝、焙り帆立(つまみ)、干瓢巻きなどを堪能。あ~、美味しかった!

1時少し前に会場に到着すると、既にお客がずら~っと列をなしていました。ほとんどが私達以上の高齢者。若い人たちの姿はほとんどありません。オペラって、若い人たちには余り縁がないのかもしれませんね。

実は私も普段オペラと全く無縁な暮らしをしていて、今回の「ナブッコ」自体どんな内容かさえ知らなかったのですが、優れた芸術を味わいたいという渇望<プラス>とある理由から、是非四女と一緒に見てみたいと、この日を楽しみにしていました。

物語は旧約聖書の“バビロン捕囚”〔新バビロニアの王ネブカドネザル(ナブッコ)により、エルサレムからバビロンにユダヤ人が強制移住をさせられた事件〕に題材をとっている(パンフレットより)とのことで、少々げんなりさせられる主題、内容、及び展開。

美味しかったランチ後の眠い時間帯で最初の20分位、深く豊かな歌声に包まれて心地よくうつらうつらし、目を覚ましてそこに繰り広げられているストーリーに「むむむ」と抵抗を感じ、の繰り返し。でも最終的には、オーケストラと歌手が織り成す豪華な世界に、オペラの楽しさを十分に味わい、気持ちが満たされていることに気づきました。

特に、ナブッコ役のレオ・ヌッチは、「当代最高のヴェルディ・バリトンと称されるイタリアオペラ界の至宝」(パンフレット)と言われているだけのことはあり、その歌声、表現力は本当に素晴らしく、彼の歌が聴けただけで良かった!と感じました。

それにしても、なぜヴェルディがこのテーマに曲を提供する気になったのだろう、と四女と不思議がっていたのですが、パンフレット及びウィキペディアによると、

〔通説では、第2作『一日だけの王様』の初演で失敗し、私生活では2人の子供と妻を相次いで亡くし、絶望のあまり作曲の筆を折ろうとまで考えていたヴェルディに対して、スカラ座の支配人バルトロメオ・メレッリが紹介したテミストークレ・ソレーラ作成の台本(もともとドイツ出身の新進作曲家オットー・ニコライにあてがわれたが、ニコライが「作曲に値しない」として返却したもの)を、半ば強引にあてがい、に1841年秋頃までに作曲がなされたとされている。〕

とのこと。半ば強引にあてがわれた、、、、のですね(笑)。でも、このオペラは初演で大成功を収め、ヴェルディは一躍、引く手数多の有名作曲家となったのだそうですから、結果的には良い決断だったということでしょう。こうして私達も楽しむことができたわけですし。

このオペラの中で最も感動的で、第二のイタリア国家とも言われている合唱曲「行け我が想いよ、黄金の翼に乗って」(日本語字幕付き)をYouTubeで見つけました。
http://www.youtube.com/watch?v=ihjhGYGtH6Y

いかがですか?この曲を愛するイタリアの人々の気持ちが伝わってきますでしょうか?(三女)
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「集団的自衛権行使容認」抗議集会&官邸前デモ

2014-07-02 10:08:34 | 日常
        

7月1日に安倍内閣は「集団的自衛権の行使容認」を閣議決定しました。それに先立つ6月30日、この決定に反対する集まりがアチコチで行われ、私も(珍しく自分も参加したいと言い出した)夫と一緒に「国民安保法制懇(総理大臣の私的諮問機関の安保法制懇に対抗して作られたもの)」の緊急記者会見&公開懇談会@参議院議員会館→官邸前デモに参加してきました。

「国民安保法制懇」の記者会見は、定員180名で一般人の参加も可ということでしたが、座席はほぼ満席。関心の高さが伺われました。

冒頭弁護士の伊藤真さんから「集団的自衛権の行使を認める閣議決定の断念を求める声明」が読み上げられ、その後元内閣法制局長官の大森政輔さんと阪田雅裕さん、慶応大学名誉教授の小林節さん、東京外国語大学教授の伊勢崎賢治さんから、夫々に「行使容認の前提が現実的でない」「憲法を破壊するもの」「自衛隊を国外に派遣するのなら憲法改正国民投票で国民に問うべき」などの意見が語られました。

記者対象のQ&Aでは、フリーの記者からの質問がほとんどでしたが、興味深かったのは「週刊プレイボーイ」の記者からの質問があったことです。最近プレイボーイは時々硬派な記事を載せていますが、こんなに生真面目な場に出没しているとは!質問は「‘論’を組まない相手に、どうやって‘論で’立ち向かうのか?」というユニークで核心をついたもの。(おぬし、できるな!)

           

6時半に会は終了し、引き続き「官邸前デモ」をしている人たちのところに行ってみました。衆議員議員会館前では若い人たちが太鼓のリズムにのってレゲエ調で「解釈改憲絶対反対~」「安倍政権は退陣♪退陣♪」・・ドンツクドンツクとやっています。

        

官邸前に行くと、デモ参加者は国会の向かい側の歩道に誘導されて、そこで皆口々に「集団的自衛権行使容認ハンタ~イ!」と叫んでいました。しばらく国会側の歩道で眺めていましたが、警官から「ここに立ち止まらないで下さい」とデモ隊の側に行くよう促され、そちらに合流することにしました。人、人、人の波。記者会館前から霞ヶ関方向に財務省の辺りまで人垣は続いていました。翌日の新聞によると参加者は1万人~4万人だったようです。

        

日も暮れて、当初の終了予定時間の8時が近付いてきました。人は増える一方でしたが、私たちは後を若い者に任せて引き揚げることにしました。溜池山王近くの「黒澤」に寄って「私達もそれなりに頑張ったね!」と乾杯。大人の雰囲気の店で、美味しい酒の肴と美味しいお酒と、〆のお蕎麦を味わって、満足。翌日には予定通り「閣議決定」は行われてしまったわけで、こんな切羽詰った状況で「満足」なんて言っていて良いのかな?ま、でもこれが私達クオリティということで、、、。(三女)
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