11月28日続き。ひがし茶屋街はテレビや雑誌の紹介で見て1回は行ってみたい場所でした。が、重要伝統的建造物保存地区で町並みの景観を大切にすると言うことで、品物は全部家の中に展示されていて、外から見ると普通の家屋に見え、この日は平日だったせいか人もまばら。町並みは確かに情緒がありましたが期待して行ったわりには・・・でした。
そこから加賀屋さんに行く途中 千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイと言う海岸の渚を車で走れる所を通りました。この日は風が強く波が側まで来るようで面白かったです。皆さんは終点のレストハウスでバスから降りトイレに行ったりしましたが、バスから一歩外に出たら猛烈な砂嵐!私は以前来た時初夏だったせいか風も穏やかで砂浜まで行っているので、即バスに戻りました。バスで待って居る間も強風でバスがガタガタ揺れていました。出て行った皆さんが目から口から耳の穴まで砂だらけになって帰ってきたのは言うまでもありません。まあこれも一興かもしれませんね。
そこからバスで走ること約1時間で加賀屋さんに着きました。以前来た時は、あの有名な女将はじめ従業員さんの並んでのお迎えが無かったのですが、今回は何ヵ所かに別れて大女将、若女将そして従業員さん達のお迎えがありました。せっかくの最初のおもてなしですが正直外にも館内にも並ばれると、何となく気疲れします。
今回の部屋からはあまり海が見えませんでしたが、なんと又立山連峰が見えたのです。でも仲居さん曰く「夕方に立山連峰が綺麗に見えると翌日は雨になるんですよね。」まあね、明日は明日。
早く着いたので館内・外を散策。湯量たっぷりの温泉に入り夕食です。さすが加賀屋さん、器もその料理の色合いにマッチした素敵な絵付けがされている物でお料理も珍味として「口子 このわた なまこ」が少量ですが、それぞれ素敵な小さな器に入れられていました。その他も新鮮なお造り、鴨の治部煮、のど黒のいしる朴葉焼(ふっくらしていて美味しかった)その他品が良く美味しい懐石料理を食べつつ、美味しいお酒(天狗舞)を飲み、可愛い仲居さんとのお喋りを楽しみました。
11月29日。楽しかった一夜が明けた朝ショック!私の胃が和食拒否状態になっていました!せっかくの加賀屋さんの美味しそうな朝食を前にしても手が出ないのです。ご馳走を前にして悲しくなるなんて・・・。
考えてみたら1日目の昼食が駅弁ですが、かなりボリュームのある松花堂弁当。夕食が懐石料理まではいかないけれど品数の多い和食。翌日の朝食もかなりの品数の和食。昼食が加賀懐石料理。そして夕食も懐石料理。今朝もまた品数の多い和食。各々に新鮮な海の幸などとても美味しいのですが、いくら美味しくても7食全て和食、それも6食続けて必ずお造りがあると・・・。美味しい鰤も甘エビも最後にため息をつきながら食べていたのは私だけだったようですが・・・。
教訓=後の事を見通して残す事に罪悪感を持たず、好きな物を適量食べる事!そのてんバイキングは良いですね。まあそんなことがありましたが、湯豆腐、温泉卵半分、ご飯2口、お味噌汁で朝食を終えました。
さて夜中に降っていた雨も出発の頃には上がり( どんよりと灰色の雲が重たい感じの空ですが)、加賀屋さんの大げさなお見送りに送られ輪島の朝市へ。途中輪島塗の工房に寄り漆器を作る手順等を見学し、子供達に干支の描かれた塗りのお箸をお土産に買いました。
輪島の朝市は道の両側に小さなお店が並び、ほとんどのお店が魚の干物や糠漬け(へしこ)、蟹等の海産物と「いしる」などを置いています。美味しそうだし安いし買いたい気持ちはありましたけれど、持って帰るのが大変なので諦めました。
昼食(海鮮丼)後今回の旅行の最後の目的、 ローカル線「のと鉄道」の全線(穴水~七尾)に乗りました。全線と言っても乗車時間40分の短いものですが、いつ廃線になるかわかりませんから貴重です。七尾からは上田駅までただひたすらのバスの旅。皆さんにとってのちょうど良いお昼寝タイムでした。
今回の旅行は和食拒否という思いがけない事がありましたが、それは次回からの教訓とすれば良い事で、まず今回も1回も傘を使わなかった事、気持ちの良い温泉でのんびりできた事、美味しい海産物(鰤、蟹、海老、鮪、うになど)を堪能できた事など、かなり満足できる旅行でした。(次女)