ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

ゴールデンウィーク・スタート!

2017-04-29 16:45:25 | 日常
            

爽やかな好天となった今日、久し振りに自由が丘まで散歩しました。
途中の運動場脇に植えられた花水木が、もう咲き始めています。

            

遊歩道は新緑のトンネル。「鮮やか~な 緑よ~」・・・つい口ずさんでしまいます。

            

緑ヶ丘駅手前の一角のツツジは五分咲き。

            

自由が丘手前の桜並木は、八重桜が満開です。

          

自由が丘に到着。いつものように「ニ八庵さらしん」に入って、生ビールで乾杯!お蕎麦は、私は穴子天せいろ、夫は天麩羅蕎麦。以前私たちがよく食べていた「季節の野菜天麩羅」がメニューから消えているのが残念!でもお蕎麦はやっぱり美味しかったです。

穏やか、のんびりの、私たちのゴールデンウィーク初日です。(三女)
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春の東北(3)芭蕉記念館、松島

2017-04-26 10:45:14 | 日常
            

4月18日。昨夜から今朝8時頃まで音を立てて降っていた雨も私達が出発する9時には止み、用意した傘は出番無しでした。

今日のメインは山寺。以前来たことがあり、その時は五大堂まで上がりましたけれど、今回は行かない人は芭蕉記念館に行くというので散々迷い、1000段の階段は登って行く自信はありますが 下りの膝への負担を考え、記念館の方にしました。

ツアー参加19人中10人が山寺に行き、9人はバスで山寺と道、川をはさんで反対側の、少し小高くなった所にある記念館に行くことになりました。記念館の前庭から正面に山寺が良く見えます。

記念館の中には芭蕉の「奥の細道」はじめ、俳句の書かれた掛軸や懐紙が展示され、それぞれの解説が書かれています。勿論、芭蕉の真筆も数点ありました。筆跡の変化も良くわかり、俳句、奥の細道に興味のある人には楽しい場所かもしれません。

記念館を見たあとまだ集合まで時間があるので、根本中堂まで階段を登って行き、お参りをして御朱印をいただき、芭蕉と曽良の像を見て、山門(ここから登山?が始まります)を見上げました。以前来た時には、この山門前に数件の蒟蒻玉屋さんがあったはずでしたが、平日だったせいか閑散としていました。

山門前の道を本坊まで歩き、そこから階段を降りて集合場所に行きましたが、手すりの無いこの階段を降りただけで膝がキシキシしたので、やはり登山しなくて良かったのかも、と思いました。

達成感でニコニコしながら帰って来た皆さんと合流し、バスは県境のトンネルをくぐり山形県から宮城県へ。宮城県は予想通り桜満開!

まず昼食会場、松島湾を見下ろす場所にある「田里津庵」へ。 ここは 牡蠣と穴子がメインのようで、この季節は勿論穴子。穴子のひつまぶしでした。鰻が穴子になったようで、食べ方は穴子と御飯をよく混ぜまず一杯、次にそこに山葵を混ぜて一杯、〆は小葱、胡麻、海苔などの薬味を添えだし汁をかけてさらさらと一杯。出された時には御飯の量が多いと思いましたけれど、最後がお茶漬けで本当にさらさらと食べられました。

食後は浜の方に降り、案内人と一緒に五大堂、瑞巌寺見学に行きました。松島は昨年7月に来ていて、自由行動の時に瑞巌寺本堂内も見ていますが、今回は案内人さんの説明を聞きながらだったので、説明書を見ながらでは気が付かないこともわかり良かったです。写真の桜は瑞巌寺中庭です。

            

全ての予定の観光が終わり、あとは仙台駅へ、、、と、添乗員さんから「時間が少し早いので、せっかく桜が満開なので『西行戻しの松公園』に寄ることにします」の案内。バスの中は大拍手。 私もヤッター! 実はここは以前四女と来て、桜の開花に会えなかった場所なのです。時間があまり無く歩きまわれなかったので、予想していた場所までは行けなかったけれど、満開の桜と松島湾はしっかり見てきました。

今回の旅行は同行19名。年齢も我々前後、そして皆さん明るい方ばかり。添乗員さんもベテランで、とても解りやすい日程の冊子を作ってくれたり、各観光地の説明も書かれている案内図が用意されていたりで、好感の持てる方でした。

バスガイドさんがこれまた大ベテランで、軽い福島弁で自分の経験談等を面白可笑しく話してくれるので、バスの中は笑い声が絶えない感じでした。例えば「松島に行った時お客様に、皆さん日本三景って言えますかって聞いたら、お客様がニコニコしながら声を揃えて『にほんさんけい!』・・・日本語って難しいですよね。」その他自然な説明の流れで面白い事を言うので、思わず笑ってしまいます。

天気に恵まれ、楽しい人達と美味しい物を食べ、懐かしい場所と再会した、本当に良い旅でした。(次女)
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春の東北(2)喜多方、上杉神社

2017-04-25 17:42:11 | 日常
            

4月17日。この日の最初の観光は「蔵の街喜多方」。以前2回来ていますが その時はバスで通過しながらの観光でした。今回は散策との事で楽しみにしていたのですが、添乗員さん曰く「三大ガッカリの観光地」。 確かにバスで通過しながら見ても立派な蔵が所々にありましたけれど、観光客で賑わっている感じはありませんでした。

予定ではバスから降りて各自散策でしたが、あまり開いている店も無いし迷子になると困るので、ふれあい通りはバスからの観光、おたづき蔵通りは下車し、会津うるし美術博物館その他、自由観光となりました。

美術館は福島県一といわれた大地主・風間善九郎氏の旧離れ座敷で、欅造り、総漆塗りの客間に漆工芸品や漆塗りの道具等が飾られています。皆さんは二階の展示室まで上がっていましたが、私は夫の恒例 「便局行き」(地方の郵便局に行きハガキを買い、その地のスタンプを押してもらう)に付き合い、道すがら蔵を見て歩きました。

かつて味噌販売をしていた、ラーメン屋だった、など商売をしていたような数件の痕跡が見られる他は、蔵が数件連なっていても「ただの蔵」。喜多方はラーメンが有名になり観光客が立ち寄るのだから 川越とか倉敷のように上手に蔵の活用出来ないのでしょうかね。

            

そんな喜多方を後に山形県米沢の上杉神社へ。

神社にお参りする前に、上杉伯爵邸で今は上杉記念館とされている館で昼食です。献膳料理(お殿様にお出しするにふさわしい料理という意味を込めて命名された昔から伝えられている伝統の料理と特別な日に出される料理のこと)。 米沢牛の芋煮、鯉のことこと煮、丘ひじき辛子和え、塩引き鮭寿司、おみ漬け、青菜御飯、冷汁、舘山りんごの寒天、と品数はありますが、わりと質素な感じの食事でした。

食後はお庭を散策。その後、上杉鷹山公之像の横の参道を通り、まず上杉神社宝物殿(稽照殿)へ。ここの目的は以前大河ドラマでやった「直江兼続の愛の字の兜」です。あんな物付けてよく戦いましたね。

神社は以前冬に来たことがあります。その時は雪灯籠が参道の両側に造られていました。同じ場所でも季節が異なると雰囲気も変わります。今回は桜がまだだったのが残念です。

            
               
神社を後に天童温泉へ。ホテルの中庭の桜は満開でしたが、途中の川岸の垂れ桜は、数本咲いていましたが、まだまだでした。(トップの写真は上杉伯爵邸です。)(次女)
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藤祭り@亀戸天神

2017-04-23 22:20:15 | 日常
            

「何かこの時期の花を見たい」という夫の提案で、昨日から藤祭りを開催している亀戸天神に行ってきました。

亀戸天神は錦糸町駅からも亀戸駅からも徒歩15分の場所にあります。行きは地下鉄半蔵門線の「錦糸町」駅から行ってみました。

  

花は五分咲きといったところですが、境内の中庭いっぱいに藤が咲き、馥郁とした香りが立ち込めています。藤棚の向こうにはスカイツリーが見えます。

  

藤祭りということで、地元の子供達がお囃子の演奏をしていました。

とにかく凄い人出で、本殿にお参りする人の行列もズラリ。亀戸天神は学問の神様・菅原道真公をお祀りしているということなので、一応Dちゃんのお勉強が順調に進むように、(本殿まで上がらず)遠くからお願いしておきました。

一渡り境内を回って、帰りは総武線の「亀戸」駅経由で帰宅。亀戸駅周辺は歩行者天国になっていて、何やら戦隊物のパフォーマンスなどをやっていたりして、休日そのもの!強い日差しの中、初夏の気分を味わった午後のひと時でした。(三女)
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春の東北(1)三春の滝桜、鶴ヶ城、飯盛山

2017-04-22 21:17:04 | 日常
            

4月16日(日)。快晴の東京を出発、快晴の福島へ。

新幹線が宇都宮を過ぎる頃から、まだ雪の残る日光連山が見え始め、誰かが「山の名前を車内放送してくれないかしら」と言ってたけれど本当ですね。

東京では終わってしまった桜も満開。でも郡山に近くなると、バスガイドさんいわく「口も開かない無口な桜」。三春の滝桜の開花は金曜日だったとか。

例年満開時には駐車場に入るのも長蛇の列だそうですが、すぐ駐車場に入れ、そこから5分位坂道を歩くと樹齢千年以上という滝桜が堂々と枝を広げて待っていました。

花はまだ二分咲き位ですが蕾が膨らみ濃いピンクになっているので全体を見るとなかなか見ごたえがありました。暖かいので午後には五分咲きくらいになるのではという感じです。(ニュースで3日後に満開になったと映像が流されました。)

            

滝桜を後に鶴ヶ城へ。(上の写真は鶴ヶ城に行く途中の車窓から見た磐梯山です。)

            

残念なことに鶴ヶ城の桜は探してやっと2、3輪。まだまだ奥ゆかしい風情でした。お城の天守閣は、内部は現代的にコンクリートの階段で、各階に会津の歴史の展示場所になっていて、それを見ながら上がって行くので楽でした。この日は晴れて暖かいので、花は咲いていませんが、家族連れの人々が木の下で蕾見を楽しんでいました。

            

今回の旅行は、会津の飯盛山の白虎隊十九士の墓、さざえ堂、弁天洞門に行くのが私の最大の目的でした。

以前家族と両親で飯盛山の白虎隊のお墓に来た時は、亡くなった曾祖父の弟の名前がわからないままお参りしましたが、今回は以前もらった系図から名前がわかっていたので、自刃した十九士でなく、戦死した少年のお墓をすぐ見つける事ができて、お参りすることができました。

            

さざえ堂。六角三層のお堂で、上りと下りが全く別の通路の一方通行の構造になっています。

            

弁天洞門。写真では何と言うこともない洞穴から水が流れ出ている場所ですが、私にとってずっと来たかった場所です。

この洞門は猪苗代湖からの水が流れ出ていて、傷ついた白虎隊の少年達がこの穴を通れば良く知っている飯盛山に出ると、歩いて抜けて来た洞穴なのです。

以前両親と来た時、この洞門の前で父が「ここは猪苗代湖から水が流れ出ていて、昔、夏には男の子達が度胸試しに流れに乗ってくぐって、僕の兄弟もくぐって遊んだけど、僕は臆病でやらなかったんだ」と懐かしそうに話した事がなぜかとても心に残り、その場所にもう一度立ちたかったので、今回やっと思いがかない嬉しかったです。

そこを離れようとした時、気付くとどこから来たのか白っぽい蛇がスーッと水面を泳ぎ向こう岸に渡って行きました。(親父さんだったのかな?)

            

懐かしの飯盛山を後に、今夜のお宿「裏磐梯高原ホテル」へ。このホテルは桧原湖のすぐそばに建っています。山を登って行くにつれ道の両側は積雪が多く残っていて、桧原湖の湖面はまだ凍結していました。写真はホテルのテラスから見た「弥太郎沼と裏磐梯山」です。(次女)
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ねこねこさんとの逢瀬・第二弾、第三弾

2017-04-20 14:58:16 | 日常
            

4月11日に日本に来たねこねこさんですが、早くも今日で日本滞在を終え、アメリカに向けて出発です。

その前に、、、ということで、一昨日、昨日と2日続けて「おしゃべり会」をしました。

4月18日は新橋コリドー街の「土風炉」で、SAさんも一緒の3人の集い。

  

私とねこねこさんは6時に入店。仕事で遅れてくるSAさんを待ちながら、焼き蛤、つくね焼き、新玉葱の炭火焼、蚕豆、釜揚げ豆腐、など、季節のもの、珍しいものをしっかり食べ、しっかり飲みながらのおしゃべり。猫自慢やアメリカでの暮らし振りなどの話で盛り上がりました。

ねこねこさんの家ではこの夏庭にプールを造る計画があるらしい、、、。何とも楽しく充実した生活だということが偲ばれます。

私たちがすっかり出来上がった8時ごろSAさんが来て、その後はアメリカや日本や世界の政治情勢の話が中心に。「これからどうなっちゃうんでしょうね、、。」「う~ん。」結局溜息。それでも色々な視点を知ることができて、私にとっては勉強になるひと時でした。

+++

          

4月19日。一度位2人でのんびり、ゆっくりおしゃべりをしようと、築地「すし好」に集合。翌日日本を離れるねこねこさんのために、早めの開始、早めの終了を目指して、5時スタート。築地の町を眺めるのも半年振りで、何だかすごく懐かしい気がします。

  

今回は焼きホッキ貝、生ホタテなどをつまんだ後、車海老、桜海老、コハダ、鯛、サヨリ、白いか、ひもきゅう、雲丹などの握りを楽しみました。(やはりここのお寿司は抜群です!)

話題は家族のこと、子ども時代の暮し、2人が出会った頃の思い出、など思い切りプライベートなことばかり。子ども時代の家庭環境が似ているので、話がスッと通じるのかも、というのが2人の共通認識です。

心行くまでおしゃべりをして、8時に解散。ねこねこさんが次に日本に来るのは12月とのこと。それまでしばしのお別れです。次回会うまでお互い元気に過ごしましょうね!Bon voyage!(三女)
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Dちゃん入学祝@「日本橋 なだ万」

2017-04-16 13:35:58 | 日常
            

昨日はY子一家と私たち夫婦の5人が「日本橋 なだ万」に集まって、Dちゃんの中学入学のお祝いをしました。

「日本橋 なだ万」は三越新館10階にあって、見晴らしがよく、広々とした静かで落ち着いた空間です。

予約時に「入学祝」と言っておいたら「お祝」と書かれた箸袋を用意してくれるなど、細やかな心遣いにお店の「おもてなし」の心を感じます。

  

お料理は、私たち大人はミニ懐石、Dちゃんは和牛ステーキ膳にしました。

ミニ懐石は、先付(春野菜浸し・揚げするめ、嶺岡豆腐、穴子小袖寿し、蚕豆)、吸物(春野菜土瓶蒸し・新玉葱スープ仕立て・筍/こごみ/海老他)、造り(ホタテ、鮪、鯛盛り合わせ)、、、

土瓶蒸しのスープの美味しいこと!お祝いということで特別に小さなお赤飯をつけてくれたのも嬉しい配慮です。

そして、お造りに飾られた群馬県藤岡市から取り寄せた三波川の冬桜の可憐で美しいこと!

  

続きまして、焼き物(鱒西京漬・桜葉焼、筍磯辺揚げ、厚焼き玉子)、筍炊き込みご飯・香の物・赤だし、デザート。

お料理ひとつひとつに春の味わいがあり、盛り付けには春の華やぎがあり、これぞ日本文化!と思わせる、何とも風雅で満足のいくコースでした。

今週から中学校生活が始まったDちゃんですが、滑り出しは順調。卓球部に体験入部して、毎日「あ~楽しかった!」と言いながらお腹を空かせて帰ってくるそうです。表情も生き生きして、心なしか大人びたような気もします。

明るく、楽しく、充実した中学校生活になりますように!(三女)
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ねこねこさんとの逢瀬@「レストラン アラスカ」

2017-04-14 14:14:06 | 日常
            

昨日は、内幸町のプレスセンタービル10階にある「レストラン アラスカ」で、半年振りに日本に来たねこねこさんと2人の共通の友人SKさんと3人で、「勉強会」転じて「ワイン飲み会」をしました。

いつもガラ空きの「アラスカ」ですが、今回はなぜか大勢の客で賑わっています。でもSKさんの予約で、いつものように見晴らしの良い窓際に席が確保されていました。

会えば半年のブランクが嘘のよう。ねこねこさんの来日~東京滞在に纏わる色々な話(当初9日に来る予定だったのが、飛行機の遅れで11日まで延期になった。東京のマンションを前回引き払ったので今回はAirbnbサイトで見つけた月島の民宿マンションを借りたけど快適!など等。)から始まって、夫々の近況、政治や社会問題など、いつものように多岐にわたる話に花が咲き、楽しい話も小難しい話もツーカーで通じ合う楽しさを満喫しました。

  

3人で会えることは勿論すご~く楽しみにしていたのですが、今回は少し前にテレビで紹介されていた「アラスカ」特製の「高~いビーフカレー」を是非食べてみたいと、こちらも期待していました。

まずは色取り取りの各種付け合せにビックリ。さすがウン千円のカレーの付け合せ(笑)。次に出てきたカレーの器の小ささに再びビックリ。で、取り分けて食べてみたら、スパイスがよく効いたカレーに、美味しい牛肉がたっぷり入っていて、期待を裏切らない美味しさでした。(ねこねこさんはこういう柔らかジューシーな日本の牛肉は苦手と言っていましたが。)

            

ワインもしっかり楽しんで、お腹も心も満ち足りて外に出たら、私たちの気持ちを表すように、ほぼ満月の月が夜空にくっきり輝いていました。(三女)
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映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」

2017-04-13 13:41:20 | 日常
            

「天使の分け前」他数々の名作を生んできたケン・ローチ監督の最新作「わたしは、ダニエル・ブレイク」を見てきました。

ストーリー:
「イギリス北東部ニューカッスルで大工として働く59歳のダニエル・ブレイクは、心臓の病を患い医者から仕事を止められる。国の援助を受けようとするが、複雑な制度が立ちふさがり必要な援助を受けることが出来ない。悪戦苦闘するダニエルだったが、シングルマザーのケイティと二人の子供の家族を助けたことから、交流が生まれる。貧しいなかでも、寄り添い合い絆を深めていくダニエルとケイティたち。しかし、厳しい現実が彼らを次第に追いつめていく。」(HPから)

日々を真面目に、懸命に生きてきた人々が、病気や貧困で躓いた時に直面するのは、「効率」とか「自己責任」、あるいは「規則」とか「手続き」を盾に立ちはだかる「国」(組織)の論理。今という時代を生きていくためには、人は抜け目無く、スマートで、デジタル化社会への適応性を持つことが不可欠なのだろうか。

泣いたり笑ったり、慰めたり励ましたり、という人間らしい優しさや温もり、苦境に陥った人々が夫々に抱える個別の事情への共感などは、お役人や役所と契約を結んだ代理店の社員にとっては、データとして扱えないノイズに過ぎず、そうしたものは容赦なく切り捨てられるのか、、、個々の人々が持つ自尊心と共に。

そんな情況でも、寄り添いあって懸命に生きようとするダニエルやケイティの、痛々しいまでに優しく健気な姿を、デイヴ・ジョーンズ(ダニエル役)とヘイリー・スクワイアーズ(ケイティ役)が見事に演じ、見ている私たちの心を締め付けます。

同時に、融通の利かない役所の電話対応や、規則を振りかざす役人の横柄さも、今の時代とてもリアリティがあって、見ていてムカムカさせられます。

できることなら、心優しい人々が偉そうな役人達に一泡吹かせるようなストーリー展開で胸をスッとさせて欲しいところでしたが、リアリズムを追及する社会派のケン・ローチ監督は、そんな生っちょろい話にはしてくれず、私たちは辛い現実の中に置き去りにされます。

それでもなお、ダニエルが訴える「わたしは、ダニエル。一個の人間だ」の叫びは、今の時代に生きる私を含む多くの人たちの胸に、熱い共感と小さいけれど決して消えることのない希望を残してくれたような気がしました。

現実社会でも色々と納得がいかないことがある中で、気分転換にはなりませんでしたが、「人間の価値って何だろう」というような、静かで深い思索を呼び覚ます映画でした。(三女)
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入学式

2017-04-11 18:03:59 | 日常
            

4月10日(月)桜が咲きほこる中、Dの中学入学式がありました。

クラスメイトの7割が同じ小学校だったのに加え、幼稚園が一緒だった子たちも一部合流したので、親同士は「久しぶりですね」と盛り上がりました。

ブラスバンド部による流行の音楽演奏が開式前に披露され、場を和ませましたが、生徒が入場すると厳粛なムードに。開式、君が代斉唱、生徒呼名、校長挨拶、来賓祝辞、校歌斉唱、閉式と1時間半の式は無事おわり、生徒の待つ教室へ。

1年2組の担任は20代女性で家庭科担当です。サバサバした性格という印象でした。

Dは猛烈に疲れたようで夕飯後はフラフラ。制服、建物、先生が違うとこんなにも緊張するものでしょうか(笑)(Y子)
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