ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

プーシキン美術館展@東京都美術館

2018-06-29 22:11:24 | 日常
            

一昨日、上野の東京都美術館で開催中の「プーシキン美術館展」に行ってきました。

モスクワのプーシキン美術館が所蔵する17世紀から20世紀までのフランス風景画65点を展示した今回の美術展は、私たちにも馴染み深い画家の作品がずら~り。

そんな中で、今回のシンボル的な作品はモネの「草上の昼食」。フォンテーヌブローの森の美しい木々と木漏れ日のきらめき、華やかに装った男女の楽し気に寛ぐ姿が、モネの魅力を伝えています。

          

作品はテーマ別にコーナーができていて、まずは「近代風景画の源流」コーナーから、ヴェルネの組作品「日の出」と「日没」(1746年)。イタリアの景観と港を組み合わせた架空の風景とのことですが、朝と夕方の空気感の違いが巧みに描き分けられた美しい作品です。

          

「自然への賛美」コーナーから、コローの「夕暮れ」(1860~1870)。かつて訪れたイタリアの風景と祖国フランスの風景を融合させた「スヴニール(思い出)」のカテゴリーに属する作品とのことで、確かに『懐かしい気分』を感じます。

右の作品はクールベの「山の小屋」(1874年頃)。解説によれば、クールベは普仏戦争、パリ・コミューンなどの歴史の激動の中でスイスへの亡命を与儀なくされ、失意にあったということですが、豊かな色彩、力強い筆致のスイスの風景画からは落ち着いた心持ちが伝わってきます。

          

「大都市パリの風景画」コーナーの作品群は夫々に、私の知るパリの雰囲気は基本的に昔からそんなに変わっていないことを感じさせます。

ロワールの「パリ環状鉄道の煙」(1885年)は、暗い空と汽車の吐き出す煙の下でも人々が日常の活動を淡々と続けているパリ郊外の雰囲気をよく表しています。

コルテスの「夜のパリ」(1910年)。夜の帳が下りてもショーウィンドウに明かりが灯り、街行く人々が賑わうパリ中心街の華やかさが生き生きと描かれています。この雰囲気、懐かしいな~、又行きた~い!

          

「パリ近郊ー身近な自然へのまなざし」コーナーには、モネ、シスレー、ピサロ、セザンヌ、マティスなど、私たちに馴染みの画家の作品が集まっています。トップの「草上の昼食」もこのジャンルに入っています。

上の左はマティスの「ブーローニュの森」(1902年)。独特な色彩と黒い縁取りにマティスの個性が感じられます。右はヴラマンクの「オ―ヴェールの風景」(1924年。)パリ郊外でよく見る小さな町の様子に既視感がありました。

          

「南へー新たな光と風景」コーナーより、左はセザンヌの「庭園の木々」(1885~1887)。右はドランの「海に並ぶヨット」(1905年)。全く違った個性ながら、夫々に好きな画家・画風ですが、今回は絵そのものより、嘗て訪れた南仏の風景が思い出され、懐かしさで胸がいっぱいになりました。

          

最後のコーナー「海を渡って/想像の世界」から、ゴーガンの「マタモエ、孔雀のいる風景」(1892年)と、シュルヴァージュの「赤い人物のいる風景」(1927年)。私の余り得意でないジャンルですが、そんな中では明るさとそこまで奇をてらっていない自然さが好ましいと感じた作品です。

  

平日の猛暑で美術展も空いているのではないかとの目論見は見事に外れ、館内は老若男女ですごい混み具合。一つ一つの作品をじっくり見ることはできませんでしたが、馴染みのあるフランス人画家たちの作品に囲まれて、フランスに行った時のことを思い出しながら過ごした時間は、やはり幸せなひと時でした。

美術館から外に出ると、上野公園は緑の木々と高い空で真夏の空気!それでも暑さに負けない元気な人々が、大勢思い思いに集っていました。(三女)
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6日遅れの「父の日」の集い@鴻元食坊

2018-06-24 13:25:47 | 日常
            

昨日はY子一家と一緒に、6日遅れの「父の日」のお祝いを「鴻元食坊」でやりました。

Y子の仕事が5時までだったとのことで、7時半に入店。雨だし、最寄り駅から少し歩くし、空いているだろうと思いきや、ほぼ満席な上、次々に客が入ってきます。でも私たちは予約を入れておいたので円卓席を確保してくれていました。良かった!

まずはY子とKの父と、Dちゃんの父に敬意を表して、ビールとジュースで乾杯!その後は紹興酒(ボトル)。

皆でメニューをじっくり選んで、頼んだ料理は、Dちゃん一押しの、胡瓜の浅漬け、、、

  

Dちゃんが気になった鶏皮のパリパリ揚げ、Y子が予め心に決めてきた海老チリソースと北京ダック。北京ダックは美味しかったけれど、鶏の身もしっかり付いていてボリューム有り過ぎ。それはともかく、Dちゃんが皮に味噌をぬって野菜と鶏を巻いて皆に配ってくれたのが感激でした。

          

更に、私の希望の鶏・カシューナッツ炒めとアスパラ・海鮮塩炒め。どちらも間違いのない美味しさ。

          

〆は、皆の意見が一致した小籠包とDちゃん希望の担々麵、そして希望者は杏仁豆腐や抹茶アイス、とかなりなボリューム。「鴻元食坊」に来たのは本当に久し振りでしたが、どの料理も期待以上に美味しかったです。それにしてもお腹いっぱい!

食べながらのおしゃべりは、Dちゃんの卓球の試合のこと、Y子一家の夏休み計画、夫の出張や私の旅行計画、最近読んで面白かった本のことなど。Dちゃんたち卓球部は何と夏の県大会に出ることになったそうです。3年生がメインで2年生は補欠だそうですが、すごいですよね!

いっぱい食べて、いっぱい飲んで、沢山おしゃべりして、楽しい「父の日」の集いでした。

ちなみに、夫への父の日のプレゼントは、上等そうな免許証入れ。今までのが破れてきていたので、良かったです。みんな、有難う~!(←夫に成り代わって。)(三女)
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映画「いつだってやめられる」

2018-06-23 13:55:53 | Weblog
            

渋谷「Bunkamuraシネマ」で上映中のイタリア映画「いつだってやめられる」を見てきました。

            

『2009年にギリシャで始まった欧州経済危機はイタリアにも飛び火し、大学の研究費削減により研究員たちは給与をカットされたり解雇されたりした。彼らの中には国外に活路を求める者も多く、「頭脳流出」と呼ばれ社会問題となった。本作は、そうした不遇な研究員たちが、それぞれの才能を思いがけない分野で発揮する・・・。
 
神経生物学者のピエトロ・ズィンニは、生活のため仲間たちと合法ドラッグを製造した結果、逮捕され服役していたが、前科の抹消と引き換えに警察から合法ドラッグ撲滅のための極秘任務を依頼される。才能がありながら、人生のチャンスや転機に巡り合えない仲間たちが再び集結し、・・・頭脳流出組も新メンバーとして加わる。・・・プライドの高さや意見の相違から罵り合うことも少なくないが、次第に友情にも似た奇妙な仲間意識が芽生えていく。次々と予期せぬ事態が起こり、抱腹絶倒の追跡劇が展開する。』(HP「解説」より)

            

大学の研究費削減と研究者の苦境というは、日本でもよく聞く話で、話の前提を身近に感じて見てみようという気になったのですが、さすが、イタリア。策略、暴力、追跡、恋人とのすれ違い、、、と巻き起こるドタバタ劇は、日本の真面目な研究者たちからは想像できないぶっ飛んだものでした。

その一方で、彼らの知力、専門分野への拘り、探求心、そしてある種の不器用さなど、万国共通の研究者のキャラクターが、ストーリーの中で上手く描かれていて、それがコメディーの大事な要素となって笑いを誘っていました。

ヒーローもいないし、ハッピーエンドでもない作品なのに、イタリアらしい明るさがあって、ハラハラしたり笑ったりしながら作品に心を奪われ、見終わった時には、梅雨の晴れ間の渋谷の街に相応しい、スカッとした気分になっていました。(三女)
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梅雨の晴れ間に?伊豆へ

2018-06-18 20:51:44 | 日常
            

本格的な梅雨入りですが、日曜日は「貴重な晴れ間」という長期予報を信じて、17日~18日と伊豆に行ってきました。

17日。思ったほど天気は良くなかったけれど、18日は雨になりそうだし、何かするなら今日しかないと、少し早めに家を出ました。日曜日の下りは道もすいていて快適な走り!

12時丁度位に多賀のお蕎麦屋さんに到着。夫は鴨南蕎麦、私は天せいろをそそくさと食べて、12時半頃にはお店を後に。

余り遠出もしたくないしと考えているうちに、ふと思いついて、伊東マリンタウンから出ている遊覧船に乗ってみることにしました。伊東マリンタウンというのはすごく大きくて派手派手しい道の駅で、いつも横目で見て通り過ぎていたのですが、駐車場も広くて停めやすく、意外に快適です。

遊覧船の発着場まで急ぎ足で行ったら、1時5分頃到着。1時10発の船に乗れることになりました。何て良いタイミング!

  

私たちの乗った船は海中展望が売りらしく、まずは海底室に降りてガラス越しに海中を眺めるようになっています。メジナ、真鯛、ボラ、ニシキベラなど、沢山の魚が泳いでいるのでビックリ。

船が出航すると、今度はデッキに出て、カモメの餌付け。皆さんかっぱエビせんを買って、きゃ~きゃ~言いながらカモメに向かって投げて楽しんでいます。元々食後のひと時を海の上でのんびり過ごすつもりだった私と夫は、そんな皆さんの様子を椅子に腰かけてぼんやり眺めるばかり。

クルージングといっても、湾の中を小さく一周するだけなので、海と空以外には、手石島と汐吹岩、遠くの大島、そして伊東港超しの大室山が見えるだけと、風景としては正直退屈なものでしたが、初体験という意味で、それなりに面白かったです。

我が家に着いて一休みした後、かんぽの湯へ。温泉はやっぱり気持ちが良い!私の他には2人しかいないほぼ貸し切り状態だったので、いつも以上にのんびり、のびのびと温まることができました。

  

温泉の後は「あきしろ」へ。今回食べたのは、なた漬け、ハタハタ一夜干し、しめ鯵(しめ鯖の代わりに鯵を酢〆めしたもの)、ねばねば三昧、めぼうバター、空豆とエビのかき揚げ、きりたんぽ鍋、デザートのラム苺のアイスクリーム。しめ鯵と空豆・エビのかき揚げは初めてでしたが、どちらもとても美味しかったです。

  

お酒は、天の戸、まんさく、夏田冬蔵、美酒の設計、一白水成。夫々に個性があって、でも秋田のお酒!という美味しさでした。あ~、満足!

+++
           

18日。朝から予想どおりの雨。庭の木々もしっとりと濡れています。

掃除を終えて10時に出発。カインズホームに寄って水、ビール、洗剤と重いものを買って、帰路へ。

  

途中、真鶴道路沿いにある「はまゆう」でランチ。窓から海を見下ろせるこの店は、昔は両親とも何度か来たことがある懐かしい場所で、結構おいしい魚料理が食べられます。

今回は、夫は煮魚と刺身定食、私は刺身漬け丼を注文。私は夫の赤魚の煮つけも半分もらって、それを肴に熱燗も楽しませてもらいました。

帰りの道もまあまあ空いていて、おかげで雨にも拘わらずスムーズな走りで、3時前に我が家に到着。何をしたというほどのことは無いけれど、良い気分転換になりました。「もっと頻繁に来ようね~。」夫と私のいつもの会話。(三女)
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月命日の集い@白州

2018-06-09 16:23:18 | 日常
            

6月8日~9日、白州の四女宅で月命日の集いをしました。参加は長女夫婦、次女、三女夫婦、四女、次男の7人。前回転んで胸を打ったため欠席だった長女も参加できて良かったです!

          

11時半に四女宅に集合。玄関口のベランダにバニーテイルや可愛い小花の鉢植えが置かれ、庭にはバラや芍薬他色とりどりの花が咲いていて、相変わらずとても素敵な住まいです。

          

一休みした後、前回と同じ原村の「香草庵」にお蕎麦を食べに行きました。今回は6人が鴨せいろ、1人(三女夫)が鴨南蕎麦。店主ご自慢のお蕎麦は勿論、鴨に合わせたやや辛めの出汁も、とても美味でした。

食後は「たてしな自由農園」に寄ってお買い物。私は、サニーレタス、アスパラガス、絹さや、わらび、ラディッシュなど、地元の新鮮野菜を自宅用に沢山買って、すご~く豊かな気分です。

          

四女宅に戻って、皆で山椒の実の収穫をした後、「蔦の湯」へ。久々の温泉をゆっくりのんびり楽しんだ後は、再び四女宅に戻って夕食です。

前回の月命日の時に、Y兄から「スパークリングワインやお酒が色々あるので、次回みんなで飲みましょう」の提案があり、今回はそれに応えて四女が色々とワインに合うメニューを用意してくれました。

セビチェ(鯛・ホタテ・タコと、玉葱、パクチーなどの野菜をライムで和えたペルー料理)、厚切りベーコンとレンズ豆のトマト煮、ミニトマトのオリーブオイル漬け、キュウリのトルコ風サラダ、焼きアスパラ、蕗と油揚げ。四女らしいお洒落な料理ばかりです。更に私もピカール(フランスの冷凍食品屋)のキッシュロレーヌとポロねぎのタルトと、最近マイブームの人参シリシリのカラムーチョ和えを提供させてもらいました。

何とも美味しくヘルシーで、豪華な食卓となりました。思いがけず夕方から雨が降ってきたため、ベランダで食べられなかったのがちょっと残念でしたが、皆でワイワイ言いながら、美味しく食べ、スパーリングワインは勿論、赤ワイン、日本酒、焼酎まで飲んで盛り上がりました。

最後はアイスクリーム・自家栽培苺のコンポートかけのデザート。美味しくて、華やかでお洒落な食事の締めにピッタリでした。

+++
            

前日は9時ごろには床に就き、朝6時までグッスリ。夜中には雨音がしていたようですが、今朝はまた青空!

朝食は、前日の残り野菜のサラダ、蕪、トマト、ハム、スクランブルエッグ、ふわふわパン、苺、ヨーグルト、コーヒー。朝からバランスの良い、色取りの美しいメニューで元気がでます。

          

朝食を終えて、広々とした景色をもう少し味わいたいと、皆で八ヶ岳中央農業実践大学校に行きました。

現地では、せっかくなので、売店で豆菓子やお弁当や野菜も夫々思い思いに購入しました。

          

朝の爽やかな空気の中、青空と緑と花と山が大きく広がる風景は期待通り!

こうして、少し早い時間でしたが、基本的にここで解散。短い時間ながら十分にリフレッシュできて、満足感一杯の「集い」でした。

四女さん、お世話になりました~!皆さん、楽しい時間をありがとう~!(三女)
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なだいなだの学校同窓会@神楽坂

2018-06-04 17:14:39 | 日常
            

昨日は神楽坂にあるフレンチレストラン「Le petit Bistro RACLER」で、なだいなださんのファンやなだいなださんに何らかの形で関わりのあった人たちが集う「なだいなだの学校同窓会」があり、私も参加しました。

年に1回、なださんが亡くなった6月に開催されるこの会ももう5回目。今年は男性7名、女性6名の参加となりました。

          

お料理は、まずは、前菜の盛り合わせ。次にサラダとこのレストランの売りのチーズフォンデュ―。パンとジャガイモにチーズを絡めて食べるフォンデュー、とても美味しかったです。

  

後は、メイン(お魚かお肉:お魚は鰆のムニエル、お肉は鶏のトマト煮込み)、鹿肉のピッツァ、最後がデザートのアイスクリームというメニュー。これに十分な量のワインと特別提供のコーヒーがついて5千円と、納得のお値段でした。

この「同窓会」に来るメンバーは、本の出版者、編集者、哲学者、鎌倉の自然を愛する仲間や依存症支援グループのメンバーなど多岐に亘り、国籍もイタリア人や中国人などもいて、なださんの活動の幅広さがしのばれました。

話題は政治や文化が中心で、「なだいなだの学校」健在なりといった感があって、とても面白かったです。

            

レストランのある町、神楽坂は、新宿や渋谷や銀座などの繁華街とも一味違った穏やかでどことなく文化の香りのする空間で、様々な国の人や若い家族連れが、寛いで過ごす休日そのものの空気感は、とても好感が持てました。

来年は、なださんのお宅のある鎌倉で開催予定とのこと。それも又楽しみです。(三女)
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