昨日は新国立劇場で行われたオペラ「椿姫」を見てきました。
6月に矢田稔さん演出の舞台「椿姫」を見て、生のオペラの「椿姫」も一度見てみたいと思ったのが切っ掛けでした。
お話は以前にも紹介した「椿姫(オペラ)」にあるとおり。
舞台は3部構成で、高級娼婦ヴィオレッタがプロヴァンス出身の青年アルフレードと出会う社交パーティの場の第一幕。
アルフレードの思いが実り、彼とヴィオレッタが愛の生活を送るパリ郊外の田舎家の場面、そしてアルフレードの父親ジェルモンの申し出を受け入れてヴィオレッタが戻ったパリの社交界での、ヴィオレッタと裏切られたと思い込むアルフレードが再会する第二幕。
30分の休憩を挟んで、、、。病が悪化して死を待つヴィオレッタの元に、真実を知ったアルフレードや別れさせたことを悔やむジェルモンが訪れて、彼らが見守る中ヴィオレッタが息を引き取る場面の第三幕です。
出演は、ヴィオレッタがイリーナ・ルングというロシア出身のソプラノ歌手、アルフレードがアントニオ・ポーリというイタリア・ヴィテルボ生まれのテノール歌手、ジェルモンがジョヴァンニ・メオーニというローマでデビューしたバリトン歌手。後は日本の合唱団とオペラ歌手達です。
人々の豪華な衣装や煌びやかなシャンデリアが社交界の華やかさを示す第一幕、青い空と白い鳥のシルエットが田舎家の静けさを思わせる第二幕、上方の赤い幕と下方の黒い背景がヴィオレッタの死を予感させる第三幕と、衣装も美しく舞台装置も見事です。
でも何よりもヴィオレッタとアルフレードとジェルモンの歌の素晴らしさ!伸びやかで美しい声質、豊かな声量は圧倒的で、最初から最後まで、一点の瑕疵もない歌声、ハーモニーに包まれて、何ともいえない幸福感を味わい続けました。
なるほど、これが本物のオペラの魅力なのですね。納得!チケットが高かったので当初は少々躊躇したのですが、値段以上の価値がありました。是非またいつか、見に行きたいです。(三女)