ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

散々な一日

2008-01-31 22:31:40 | 日常
               
          りこちゃん:「ここを破いたのは誰かな?」

朝、ベットで「起こして、寒い、痛い」と大騒ぎ。「濡れていて寒いから、起きて着替えましょう」とさっさと起こしたら、それが気に入らず「こんな痛いこと始めて。寒いじゃない、どうする気?」と泣いてわめいて「家には、優しい娘が沢山居るから、あんたはもう来なくていい」と言われました。

昼、「ヘルパ-さんが来るなんて聞いたことがない」「誰が頼んだの?ヘルパ-さんに聞いてみよう」と言うので「自分で、何時も『楽しかったから、また来て下さい』ってお願いしているじゃない」と言ったら、「その人にとって都合の悪いことは、忘れてたふりをする、常識でしょ」という返事。これって、どういうつもりで言っているのでしょう?

夕飯時、「おいなりさん、美味しいわよ。食べないの?」と聞いたら「なんで こんな献立になったのかと思って」「じゃあ、今日はなにが食べたかったの?」「わかんない、お腹いっぱいだから、もういいけれど…」

就寝時、「こうやると、なんか良いことあるの?」「痛たたた。殺す気か?死んで化けてやる。」

……一日中、罵しられ、呪われ、それでも笑顔で優しく介護することは大変です。今日は二人、朝からうまく噛み合わなかったのかな~~。
今日一日、本当に疲れました。
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相性

2008-01-30 21:33:24 | 福祉
               
             なな:「狭いところが、なぜか好きなの♪」

今日は来訪10分前位に、「もうすぐヘルパーさんがお昼を作りに来てくれるから」と当たり前のように伝えたら、「あ、そう?お礼はどうしたら良いの?」という返答。「お礼は介護保険で出るから何も心配はいらないの」と答えると、「そうなの。お金の心配もないし、皆のおかげで寂しいこともないし、幸せな余生だわ~」と満足そうな反応。こちらも、せっかくだからこの際とばかり、いかに良い娘達に恵まれているか、多角的に(笑)インプットすると、母も「本当ね~」といちいち肯定。

そんなハッピートークの中来訪したヘルパーさんを、母は歓迎ムードで迎え入れてくれました。その後は娘の不在もOK、ヘルパーさんが用意したお昼もきれいに食べて、帰り際には「あなたって明るくて楽しい方ね、また是非来てくださいね」とご挨拶。ヘルパーさんも「順応性がありますね」と嬉しそうでした。水曜日に関しては、ヘルパーさん受け入れはクリアしたようです。

一方、「偉そうな感じで一人で勝手にしゃべっていく感じが悪い人がいるのよね」というコメントもありました。どうやら母にとっての問題は、「ヘルパーさん」総体から、個々のヘルパーさんとの相性に移りつつあるようです。
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平和な一日

2008-01-29 21:43:10 | 日常
私たちの心配は心配として、今日は幸い一日穏やかで、「主治医さんのところに薬を貰いに行って来る」という説明に、ヘルパーさんとの留守番も納得。長女が疲れて母のベッドに横になると笑いながら見守るという感じで対応。そして夜寝るときは、「すっきりして気持がいいわ、ありがとう」と言って、9時前に寝息を立て始めたということです。
こういう小さくても平和な時間の積み重ねが「尊い」ですよね。
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黒ヤギさん?

2008-01-29 17:27:27 | 日常
               
             すっかり少女らしくなった、ななちゃん

最近たま~にですが、母が異物を食べようとするという状況が発生しています。四女によれば、昨日も午後のリハビリ後に居眠りして起きた時に、おかしな雰囲気でティッシュの箱に手を伸ばすので「どうするの?」と訊いたら、お手玉を指して「この中は食べられないのかしら、だから・・・」とのこと。

実は三女も一度、朝食の支度をしていた時に、居間で新聞をビリビリ破く音がするので見ると、破いた新聞を口に入れようとしていたという場面に遭遇しています。「どうしたの?」と聞くと「お腹がすいたけど、食べるものがこれしかないから」と言うので、「ヤギじゃないから、紙は食べられないでしょう。すぐ朝ごはんができるからもう少し待ってね」と慌てたことがありました。

以来、朝食の準備中はティッシュの箱や新聞は少し離れたところにおく。ベッドメーキングなどは後回しにして、なるべく早くに朝食の支度をする、などを心がけています。

ちなみに、インターネット情報(「認知症を知る」-異物を食べる)を探しましたが、

『身の回りにある物を何でも食べてしまうのは、満腹中枢が侵されたり、味覚の働きが低下している、あるいは食べられる物と食べられない物の区別がつかないなどといった原因が考えられます。
 気がついたら別のもの、例えばアメなどと交換してあげると、口にしたものを出してくれます。また、ふだんから口にしては危険な物を身の回りに置かないようにして、常に健康状態に注意する必要があります。』

と、まあ私たちが考えられる以上でも以下でもない説明でした。これから、今までに無かったような心配が、次々に出てくるのでしょうか。母の場合、余り身体の自由が利かないことが、ある種安全装置になっているともいえそうですが。それにしても、認知症というのは、本当に不条理なできごとです。
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鎌田實さんと二割の力

2008-01-28 09:55:55 | 日常
               
        近くの公園の池のほとりで寛ぐ、カモさんとカモメさん

昨日は結局最近多い「眠くて穏やか」な一日で、8時ごろには「あらもう8時、そろそろ寝る時間ね」といった展開になったとのこと。夕方一時間ぐらいおしゃべりしている時には、「私は優しい娘達にいつも来てもらえて幸せだわ」と言っていたそうです。確かにそれは正直な気持でしょう。その延長線上で、私たちが今試みていることも、素直に受け入れてくれたらどんなに嬉しいことか。それがそうならないのが、人というものの複雑さなんでしょうね。

ところで、三女は、「役に立つ介護本(ビタミン編)」で触れた「鎌田實のしあわせ介護」の著者・鎌田實さんのトーク(イラクやチェルノブイリの子どもたちの医療支援の話)と、坂田明さん他のバンドYahhoo!によるジャズ演奏を、おととい夕方聴いてきました。鎌田さんは、見るからに温かく優しい、実行の人で、「自分の力の2割ぐらいは、人のために使いたい」という言葉には説得力がありました。

今の私たちの介護体制は、丁度その位の割合いかな?結構大変かも。
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「分けがわからない」って、なんじゃ?

2008-01-27 16:00:59 | 日常
               
     近くの公園の梅がほころび始めています。春はもうすぐそこに。

今朝は無事にベッドの上に横たわっていたので、「朝の部」担当だった三女としては、ひとまずOK!の気分。でも起き上がりがスムーズにいかないとか、なんだかだで、一人で勝手にパニックって泣いてみたりという「面倒な」場面がありました。

三女→次女の引継ぎのときも、居眠りの真っ最中で、例によって「わたしは、こういうわけの分からないことは大嫌い!」などと言っていましたが、言わせてもらえば、私たちこそ、「あなたのわけの分からない」文句にどんなに悩まされていることか!っていう話なんですよね。

さて、その後次女さんとどんな風に折り合いを付けてくれているか。
心配です。
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喜びと心配と

2008-01-26 23:19:01 | 日常
              
            流れる水が大好きな りこちゃん

今朝は又、掛け布団を枕に毛布を体に巻きつけて床にひっくり返ってました。トイレに行ってテレビとスト-ブをつけ(ここまでは上手くいっていた)椅子に座ろうとしたら椅子が動いてしまいひっくり返ってしまったらしい。

また、午後に30分程買い物にいっている間にスト-ブの近くの椅子に移動していました。ということでスト-ブガ-ドをだしています。なんか動けるようになるのは嬉しいけれど心配が増えますね。

午前午後、居眠りもしないで過ごしたためか、19:30頃から椅子で居眠りを始め、20:00前にはベットに入り「気持ちがいいね」と寝てしまいました。こんなことは本当に久しぶりです。

====
母の中に生まれた小さな自信と、自分で生きていこうとする意欲を、安全を確保しながら何とかサポートしてあげたいですね。
とても難しいですけれど。
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デイサービス・デビュー

2008-01-25 21:21:48 | 福祉
               
       春がすぐそこまで来ていると、スウィートピーが告げています。

ついに迎えたデイサービスの初日。朝から体調も気持も安定していて、せっかくの静かな湖面に小石を投げるようなことしたくないな~と少々憂鬱。

お迎え30分前に意を決して「前に見学に行ったデイサービスのところに、お風呂の予約をしたから、入りに行って見ましょうね」と切り出すと、最初は「行きたくないわ」と柔らかな返事。それが次第に、「他所のお風呂は絶対に嫌」「行きません」と断固拒否のトーンに。こちらも負けずに「そんなこと言っても行ってもらうから」と突っぱねると、お風呂に入れない理由をなんだかんだとでっち上げる。

そんな押し問答の揚句、嫌がる母をエイヤー!と無理やり車椅子に移動。「行かないから」「断って」と言っているのを聞きながら、サクサクと靴をはかせ手袋をしているうちに介護士さんが登場し、車椅子ごと何とか引き渡しは完了しました。

結果(介護士さんの報告):お風呂には入っていただけませんでした。お食事もされませんでしたが、おやつは少し召し上がりました。人形作りに興味を示されました。トイレ誘導とおむつ・衣服交換をしました。昼過ぎに帰りたいそぶりをみせましたが、声掛けをすると楽しそうにしてくれました。

お風呂に入らなかったと聞いた時には、思わず「あら残念。それが第一の目的だったのに、、、」と恨みがましい言い方をしてしまい、「すみません」と若い介護士さんに言わせてしまいました。彼女だって入って欲しかったに違いないですよね。こちらこそすみません。(←今ごろ遅いか。)

帰ってきた母は、少し疲れてはいるけれど荒れた様子はなく、「何も変わってないのね。やっぱり自宅はほっとするわ」などと感慨深げ。「たまには他所にでて、帰ってきて我が家を見直すのも良いでしょう」というと、「そうね」との返事。その後は夕食もおいしく食べて、「あなたも疲れたでしょう」などと労わりの言葉も出て、穏やかに休んでくれました。そうそう、寝るとき、椅子からベッドに移り、横になるまで、全て自力でできました!

考えてみれば、4時間半、家族の元を離れて見知らぬ人々の間でパニックを起こさず過ごしてくれた(過ごさせてくれた)だけで上出来というべきでしょう。とりあえず感謝です。

それにしても夕べから神経が張り詰めて、と~っても疲れたデイサービス・デビューでした。
次回は別などなたかが担当してみてね。
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平均点

2008-01-24 17:41:53 | 日常
               
             すっかり少年らしくなった、りゅうちゃん

本日は、余り機嫌が良くはなく、でも夜中まで騒ぎだてして困らせることはなく、つまり「中の下」の「平均的な一日」でした。不機嫌の主な理由は、一日中トイレに行こうとしないので行こうと誘ったのが気に入らなかった、ということのようです。

最近トイレに行きたがらなくなっているのは、居間から出るのが寒い、歩くのが難しい、便座に座るのも難しい、そして何よりトイレの床が滑りやすくて恐い、というのが原因のようです。自宅改修などの大げさなものでなく、床の滑りを緩和する簡便な方法はないものでしょうか。(東急ハンズをあたってみようかな?)

あと、つい私たちが「もっと奥に座って」だの、「自分の足の上に体重を乗せて立って」だの、果ては「本当に出たの?」だの言うので、プライドが傷つけられている節もあります。そういえば、昨日も「何であ~だ、こ~だ、言われなくてはならないのかしら」と言っていました。指示する感じではなく、上手に誘導する方法を見つける必要があるかもしれませんね。

あと、ヘルパーさんが来ることにも相変わらず不満を言っていたけれど、結局何とか受け入れたということです。ヘルパーさんについては、抵抗を感じながらも大分慣れてきたようだし、今後必要性は増しこそすれ減ることはないので、当分このまま継続していこうかと思います。

さて、明日のデイサービスはどうなりますことやら。昨日みたいな状態だったら、母のためだと何とか納得してもらえると思うのだけど。
今からドキドキ。
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眠くて穏やかな一日

2008-01-23 22:14:33 | 日常
               
              今朝は雪。ブルーベリーも寒そう!

昨晩遅くまで頑張っていたせいか、今日は一日中本当に眠そうでした。でも、起床時から手も腰もほとんど痛がらず、起き上がり、椅子への移動、トイレでの腰掛など、かなり自発的に動いてくれました。寝るときも、少し背中を支えたり、足・腰・頭の位置などの修正は手伝いましたが、基本的に自分で寝る姿勢を作り、最後は「とても気持ちがいいわ、ありがとう」と穏やかな表情で眠る態勢に入ってくれました。

昼間のヘルパーさんには、「こんにちは。どうぞお座りください」と笑顔でご挨拶。後を託して三女が自宅に戻るときも、「ちょっと家の仕事を片付けに行って来るわね。お昼を食べてヘルパーさんと待っていてね」というと、穏やかな表情で頷いてくれました。結局居眠りでお昼は食べずじまいだったけれど、母が初めて見せてくれた自然な受容の様子に、ヘルパーさんも驚き喜んでいました。
総じて、眠いけど穏やかでハッピーな一日でした。
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