mt77のblog

信州松本からの投稿(2004年11月11日~)

正月二日朝のいもじる(芋汁)

2017-01-02 | 松本市の伝統を感じる食べ物


我が家の正月二日の朝食はいもじる(芋汁)です。

正月二日朝のいもじる(芋汁)

正月二日朝のいもじる(芋汁)
おさい(おかず)に「おはづけ」があれば、他には何もいりません。

※我が家のお年取り・新年いろいろ ☞ http://blog.goo.ne.jp/momosi77/e/0ad6aa365e4bcab4f78a1935603e669a
※「信州の年中行事と食(八十二文化財団)」では、「晴れ食」の要素として次の三つがあげられています。
以下太字の部分を引用させていただいております。
『第一に「高価」なもの、第二に「縁起」もの、第三に「手間」のかかるものです。この三種のいずれかに該当するか、複数の要素を備えるものが、晴れ食の特徴といえるでしょう。』
さらに、高価(普段は食べられないもの)の項で、『戦前で高価なものの代表としては、米、餅、とろろ(長芋)、鰤、鯖、てんぷらなどがあげられます。・・・略・・・長いもも今では高級品とも思われませんが、かつては、高価でしかも縁起がよいものでした。』、「縁起」の項では『お正月には一年の平安を願って、縁起をかつぐものを食べました。その代表が「とろろ汁」で、二日に「すりぞめ」といって長いもを食べたといいます(上田、伊那、飯田、遠山)。また、地域によっては、三日とろろ(上田、阿南、天龍)、四日とろろ(松本)といって、とろろを食べる日には違いがありました。とろろは長いものなので、長生きを願ったともいいます。』とありました。
何気なく食べていた我が家のいもじる(芋汁)ですが、「晴れ食」として重要なもののようであったようです。


※参考文献
 財団法人八十二文化財団発行 信州の年中行事と食

コメント (4)
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