
「あっこら」は「あの辺り」の意。
「とくがわいえやすさん ち は あっこら だと おもうが ね」=「徳川家康さんの家はあの辺りだと思いますがね」
「こうき な かた が あっこら に すんでるって はなし だが ほんと かい」=「高貴な方があの辺りに住んでいるという話ですが本当ですか」
「あっこら で いちばん でけー うち が とよとみひでよし さん の うち だじ」=「あの辺りで一番大きい家が豊臣秀吉さんの家ですよ」
「だんそうのれいじん と いわれる かわしまよしこ の はか は あっこら に ある じ」=「男装の麗人と言われる川島芳子の墓はあの辺りにありますよ」
「なんだい あすこ に すんでる だ かい。 あっこら は みずが ほうふ で いね つくる にゃー いい とこ だね」=「何ですかあそこに住んでいるのですか。あの辺りは水が豊富で稲作するには良い所ですね」
「この あたり にゃー のみや は ねー が あの ねおん が みえる あっこら に いきゃー のみや は ある んね」=「この辺りには飲み屋は無いですが、あのネオンが見えるあの辺りに行けば飲み屋はありますよ」
「あっこら は ここ じゅうすうねん の あいだ に うち が いっぱい たたって えれー かわっちまって むかし あった くわばたけ なんか みたく ても みれ ねー じ」=「あの辺りはここ十数年の間に家が沢山建てられてとても変わってしまって昔有った桑畑など見たくても見れないですよ」
例文2の標準語(?)訳
子 「お父さん、蝉が鳴いているので蝉を捕りたいのですが捕虫網は何処に有るのですか。」
父 「(指さして)あの辺りにあるだろうから探してみなさい。」
子 「お父さん、蝉が鳴いているので蝉を捕りたいのですが捕虫網は何処に有るのですか。」
父 「(指さして)あの辺りにあるだろうから探してみなさい。」