「おぞい・おぜー」は「粗末だ」や「良くない」や「劣っている」や「品質が悪い」の意。
例文1
「おぞい ふく」=「粗末な服」
「こりゃー おぞくて いけん わ」=「これは品質が悪くていけないです(役に立たない)」
「この せっけん は おぜー わ。 あわ が ちっとも たたん」=「この石鹼は品質が良くない。 泡がちっともたたない」
「たにんのふこう は みつのあじ なんて いう やつ は おぜー もんど」=「他人の不幸は蜜の味等と言う奴はお粗末な者です」
「たいふうのひがい うけた ちく い ほうしかつどう いく に かわぐつ はいてきたやつ が いた。 おぜー もん じゃー ねー かい」=「台風被害を受けた地区に奉仕活動に行くのに革靴を履いてきた奴がいた。 お粗末な者ではないですか」
例文2
※織田信長、豊臣秀吉は幼馴染と言う仮定での会話
かうだったらあかいやつにしときましょって。」
例文2の標準語(?)訳
豊臣秀吉 「この前買った水色の水鉄砲がもう壊れてしまいましたよ。」
織田信長 「だから言ったではないですか。
水色の水鉄砲は品質が良くないから買わない方が良いと。
買うのであれば赤い水鉄砲にしておきなさいよと。」
豊臣秀吉 「やはり安い物は駄目ですね。
品質の悪い物を買ってしまったという事です。」
コメントなしには分かりませんね。
1 気が強い。強情だ。おぞましい。
2 恐ろしい。こわい。
3 悪賢い。ずるい。
の3の意味が強いですね。
と思いましたが例文などを聞くと勘違いのようです。
私が聞いたのは「オゾマシイ」と言った意味で使われていた気がします。見たくも聞きたくも無い事、物を見た問いに使っていたようですからぜんぜん別物ですね。
この言葉は今でも我が家と我が家近辺では立派に通用しています。
松本では「おぞい」だけですと物に対して用い、人に対しては「おぞい」の後に「もの」や「やつ」をつけて「おぞいもの」・「おぞいやつ」となります。
意味は「役に立たない人」になります。
同じ長野県で同じ言葉なのですが、大分意味が異なりますね。
久保の家様から「悍い」を教えていただきましたが、どうも我が家で使っている「おぞい」とは語源が異なるような気がしました。
語源を知りたいところです。