今日通った奈良井川の堤防道路の様子です。
何か所も堤防道路両脇からハリエンジュの花が道路に被さるように花を咲かせています。
車の窓を開けて堤防道路を走ると、車内に体に纏わりつくように甘い香りが入ってきます。
ハリエンジュ=ニセアカシアですが、昭和の時代は「アカシア」と呼ばれていました。
西田佐知子さんが歌って大ヒットした「アカシアの雨がやむとき」の「アカシア」も、石原裕次郎さんのヒット曲の「赤いハンカチ」の中で「アカシアの花の下であの娘がそっと涙を拭いた」もこのハリエンジュの花です。
このハリエンジュを日本で最初に砂防樹種に導入した場所が松本市内にある牛伏寺川流域です。(
牛伏川フランス式階段工)
砂防樹種として導入されたハリエンジュですが、周囲の植生を駆逐し、高木になると下草が絶えて自分自身も倒れやすくなり、かえって土壌を軟弱にする弱点が出てきてしまい、最近はナラやクリなどの在来種に植えかえる林相転換が進められているところが多いようです。
なお、日本生態学会はニセアカシア(ハリエンジュ)を日本の侵略的外来種ワースト100に選定しています。
以下は昨日撮った写真ですが紹介させていただきます。

侵略的外来種ワースト100に選定されていますが、清楚で可愛い花です。
私にとっては幼少期から思春期と多感な時に、色々な記憶の中にこの花が登場します。