10月28日(日)、私は黒部ケーブルカーを降り、トンネルを歩き、光の射す方向に進みました。トンネルを抜けた前に広がっていたのは、黒部ダムが造った黒部湖でした。
湖の向こうには雪を纏った山も見えます。
「あれ、放水している。観光放水は終わったはずだけど。」
観光放水は10月15日で終了していますので、放水が見えないものと考えていました。何かの必要があって、放水しているのでしょう。ラッキーです。
湖畔には殉職者の慰霊碑も有ります。171名が亡くなっているそうです。
レストハウス前には「くろにょん」というゆるキャラがいます。女性に大人気でした。
2013年(平成25年)に黒部ダムが完成から50年となることから、誕生したキャラクターだそうです。
黒部ダムは本当に勇壮です。アーチ式ダムの高さは186mで日本一です。左右のウイングがあるダムは形状も美しいです。幅は482mだそうです。
黒部ダムを堪能しました。見に来て、よかったと思いました。
お腹が減ったので、野沢菜のおやきを買いました。お昼です。
この黒部ダムを造ったのは、関西電力㈱です。水力発電専用のダムだそうです。貯水量は約2億㎥です。水は黒部第四発電所に送られ、335,000kwが発電されるそうです。
1956年(昭和31年)から建設が始まりましたが、何せ山奥なので、資材等の運搬は困難を極めたようです。資材の運搬のためにトンネルを掘り始めると、破砕帯にぶつかり、トンネル工事も困難を極めました。
完成したのは1963年(昭和38年)です。
黒部ダムを建設する際に使われたコンクリートを運搬するバケットが展示されていました。9㎥で7tの主さがあるそうです。
立山の峰が少し、見えていました。
このダムは1工区は間組、2工区は鹿島建設、3工区は熊谷組、4工区は佐藤工業、5工区は大成建設が建設したことを下の表示で知りました。表示にも「技術の結集」と書かれていますが、この難工事を遣り遂げ、土木技術は格段と進化したのでしょう。
そして、石原裕次郎主演の映画「黒部の太陽」の表示もありました。TVドラマでも私が小学生だったころやっていた記憶があります(白黒の時代です)。
帰りがけに放水の様子を見ると、虹がかかっていました。