園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

知る者は言わず、言う者は知らず

2011-09-08 16:09:47 | 日記

園長です。

 最近「良寛」の本を読んでいます。こどもが大好きなことで有名な良寛様ですが、その生き様には感動するものがあります。自然を愛し、人を愛した良寛様はその時々の思いを詩にしたためています。草庵での月、道端の桜、僧侶同士の争い・・・。そのような中でつぶやいた言葉が「知る者は言わず、言う者は知らず」でした。世の中の道理を知っているものはやたらと物知りぶらず、静かに聴いている。物事を知らない人に限り、ああでもない、こうでもないと騒ぎまくる。私はこの言葉をきいて、さもありなん、という気持ちと「知らなければ言えない」という相反する気持ちが湧き起こりました。私はどちらかと言うと「知ったかぶり」をするほうで、しゃべっている内に「ウソも方便」という我田引水的思考に陥ります。まして相手を攻撃するかのような激しい口論になることもあります。つい最近も「深く反省したこと」がありました。年をとって丸くなると言うことは、私にはないようです。ますます依怙地に我を通そうとしています。自分の事ながら情けなくなります。

 昨日は年に一度の県の指導監査がありました。この日のために多くの書類を書き、整備しなければなりません。確認するだけでも大変な労力を要します。事前に資料を作成し、本番を迎えます。私は自分でいうのも恥ずかしいのですが見た目と違い「几帳面」な性格なので細かくチェックします。キリがありません。「いい加減」のところでやめにしますが、自分でもこのときばかりは「ずぼら」な性格になりたいと思います。お陰で大きな指摘事項もなく済みました。(と自分では思っているのですが、相手があることなので結果がこない内は何ともいえません。)保育園の経営者はこの日をクリアするために法令を順守し最低基準を守っているのです。なにはともあれ監査が終わりほっとしたと言うのが実情です。

 この監査は知っていてもいわないほうが良いことがたくさんあります。私は几帳面な割りにおしゃべりなので時々「墓穴」を掘ることがあります。「自分の考えは正しい」と思い、反論しても「権力」には敵いません。同情してくれることはほとんどありません。白か黒か問われているのに「ピンク」と答えても「よし」とはならないのです。「口は災いの元」ですが、丁寧な説明は必要です。「知る者は言わず、言う者は知らず」・・・なかなか悟りが開けない園長です。

コメント
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