園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

和食

2013-12-09 20:42:47 | 日記

園長です。

 このたび、和食が世界遺産に登録されました。日本人としてとても喜ばしいのですが、一抹の不安を感じています。日本食というと、「すし・てんぷら・さしみ・・・」などヘルシーな点が評価されていますが、「和食」となると少し意味合いが違うような気がします。和食の原点は「一汁一菜」が基本ですが、最近は栄養のバランスとか言われて、一日30品目が目標のようです。「一汁一菜」とはご飯と味噌汁(スープではない)そしておかずが1品。おかずはたいてい「焼魚」か「玉子焼き」が主だと思います。我が家でも、昔、今の時期は「塩漬けイワシ」を焼いたものと大根の漬物「がっくら漬け」、そして干し菜汁。干し菜汁は大根の葉を干したもの。それに八戸名産の食用菊を散りばめます。味噌はもちろん自家製です。それがこの地方の冬の定番メニューだったような気がします。たまに「納豆」などが出ると、どんぶりに入れて、玉子、ネギを入れ量を増やします。何もない時は、「玉子かけご飯」(これは味の素を入れることによりおいしくなります。)になったりします。今は、「飽食の時代」と言われ、贅沢三昧の食生活ですが、そのうち必ず、「倍返し」があると思っています。

 さて、和食ですが、世界遺産に登録されたのはヘルシーなだけではないようです。和食に関した「マナー」や「食器・居住空間」なども含めての和食なようです。特に、「箸」の使い方、食器の持ち方、魚の食べ方の作法など多岐にわたる一連の仕草が含まれているようです。先日、保育懇談会があり、「保育カルテ」を一人一人に渡しましたが、中身を確認した時、箸の持ち方を指摘されていた子どもが結構いました。せっかく日本人に生まれたからには、箸を上手に使い、和食をおいしくいただきたいものです。

 保育園では、今年のテーマを2年続けて「日本」にしました。当然、日本各地の郷土料理も入っています。毎月行われる「誕生会」には、日本各地の郷土料理が登場します。その様子を今回の発表会で発表しました。宮城県、山形県、東京、大阪、沖縄県が今回登場しましたが、47都道府県の有名な郷土料理はほとんど頂きました。来月は青森県です。八戸名産の「いちご煮」(ウニとアワビのうしお汁)、せんべい汁が出るようです。郷土料理は子どもたちには少し負担が大きいようですが、職員は大喜びです。今年は隣の町の久慈市の「マメブ汁」が一躍人気になりましたが、青森県には「十和田のバラ焼」、青森の「生姜みそおでん」、黒石の「つゆ焼そば」、むつの「海軍コロッケ」などおいしい食べ物がたくさんあります。大事にしたい食文化だと思います。まずは「箸」を上手に使えるようにしたいと思います。

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