園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

津軽平野

2015-04-29 20:12:49 | 日記

園長です。

 ここ数日、春を通り越して「初夏」のような暖かさが続いています。先日、県の仕事が終わった後、青森県保育連合会の仕事で、桜が満開の「弘前」へ行ってきました。東北六県の代表組織が一堂に会し、これからの保育の在り方や法人改革の行方などを勉強しました。今年4月から開始された「子ども子育て支援新制度」の各県の取り組みや各市町村の取り組みなど大所高所からからの意見発表があり、我が青森県は他の東北六県・北海道より進んでいることが確認できました。青森県の中でも八戸市が圧倒的に「幼保連携型認定こども園」に移行したところが多く、八戸市の保育園の園長の保育教育に対する考え方の意識が高いことが証明されました。これから29年度くらいにかけて「様子見」を終え、最終的に「認定こども園」の数が決定しそうですが、幼稚園協会の考え方も移行に大きな影響を及ぼしそうです。でも、基本的には「園自身」が決定しなければならないので協会や連合会がどこまで指導できるか疑問なところもあります。・・・・・というような中身の濃い話し合いをしたのですが、私は、そのあとの「夜の弘前公園」の散歩のほうが楽しめました。鯵が沢の保育園の園長の案内で「夜桜見物」をしました。ソメイヨシノは満開を過ぎ、散り始めていましたが、しだれ桜はちょうど満開でした。夜の8時30分だというのにたくさんの花見客がいて、中には車座になって宴会をしているグループもいました。平日の月曜日の夜だというのにあんなに酔っ払っていいのでしょうか。今年は天守閣の周りの石垣工事が始まったので、埋め立てられた「お堀」の中から桜見物をすることが出来ました。工事は10年くらい続くそうで、天守閣を背景に桜が観られるのは今年だけになりそうです。その分多くの花見客が来たのでしょうか。前回弘前の桜を観たのは、私が中学1年のころなので何と45年ぶりになります。桜を見ているときに青森県選出の木村太郎代議士が奥さんと来ていて、連れの園長先生が私を紹介してくれ、とても恐縮しました。力強い握手をしていただきとても良い夜桜見物になりました。

 さて、津軽平野は広い。八戸のちまちましたところとは比べられないほど辺り一面平野です。そのかにリンゴ畑が広がり、つい、吉幾三の「津軽平野」の歌が思いだされました。そして広い平野の中にぽつんとそびえる「岩木山」。津軽人の心のふるさと、信仰の山です。津軽に行ったら絶対岩木山の悪口を言ってはいけません。「たったの1600メートルしかないの」なんて言ったらスマキにされていわき川にながされてしまいます。それくらい津軽の人たちの心のふるさとなのです。津軽の人は「おいわきやま」と呼んで大事にしています。

 広い平野の中にリンゴ園がたくさんありました。今回リンゴの木をじっくり観察し、木が付いたことがありました。普通、木は太陽の光を求め、枝を天に向けて伸ばすのですが、リンゴの木は、なぜか、枝を下に向けて成長していました。な~ぜだ。それはね、枝が天に向かって伸びるとせっかく実ったおいしいリンゴに手が届かかなくなるからなのです。リンゴは枝の剪定が難しいと言われます。リンゴが収穫しやすいように、高くならないように横へ横へ、あるいは下へ、横へと枝を伸ばしているのです。日本一のリンゴを収穫するために農家の人たちも創意工夫しているのです。

 ところで、一日目の懇親会は13階で行われたのですが、おいわきやまに沈む夕日がとてもきれいでした。富士山をほうふつさせるような夕日は「津軽富士」と言われる所以のようでした。なかなか八戸人には遠い津軽・弘前ですがこれからは1年に1回くらい桜を見に行こうと思います。長女が弘前にいたころは高速で何度か行きましたが、それ以降はほんとに久しぶりの弘前でした。五所川原のW先生、いろいろ夜の弘前を案内してくれてありがとうございました。これからもよろしくね。

コメント
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