園長です。
忙しかった10月もあっという間に過ぎ去り、一息つけるかもしれない11月になりました。先週の採用試験は悩んだ末、ようやく結果を出すことが出来ました。保育は人なり。積極的に動く良い人材は確保したいと思います。
さて、本日、久しぶりに家内と温泉に行きました。例の通り、あらかじめ予定を立てていたわけではないので行き当たりばったりの温泉行きになりました。出発はゆっくり朝ごはんを食べてから、おもむろに提案したので午前十時。我が家から八戸自動車道は車で5分足らず・・。さあ行くぞ!と言っているうちに高速道路を走っています。言いだしっぺの私の提案は、まだ玉川温泉に行ったことがないので「玉川温泉で体調の充電をする。」ということでした。玉川温泉は療養・薬効で有名で日本一酸性度が強く、「癌」さえも消滅すると言われています。温泉の中に包丁を入れておくと1週間でボロボロになるそうです。車内で玉川温泉の話になり、私が「体の悪いところを消滅させてもらおう。」と言ったら妻がすかさず「だったら行かないほうがいいじゃない。体が全部消滅してしまうわよ。」。「あはは・・・それもそうだな。」と私。ひとしきり笑った後、車内は10分くらい沈黙が続きました。
高速の「松尾八幡平」で降り、一路、「蒸けの湯温泉」に向かいました。玉川温泉に行くには時間が足りないという結論に達し、手前の「蒸けの湯」にしたのです。八幡平は晩秋から初冬の気候で山頂付近は雪が路肩に積もっており、いつ通行止めになってもおかしくない様子でした。山頂までは良い天気でしたが、秋田県に入った途端霧が湧き出て空模様が怪しくなりました。蒸けの湯には12時前に着き、早速温泉へ。この蒸けの湯は子宝の温泉と言われ温泉内には男性のシンボルの形をした「金勢様」が祭られており、霊験あらたかな効能があるそうです。この宿は、日本秘湯を守る会のメンバーで、由緒正しい「ひなびた温泉宿」なのです。温泉の敷地は広く、「野天風呂」があるいて2,3分のところに5~6か所あり、当たりの山肌や地面、川の土手からゴーゴーと地鳴りをあげて蒸気が吹き上げていました。谷全体が野天風呂で入るには時間がかかりそうです。私たちは宿の中の風呂に入りました。料金は野天も含めて600円なり。とてもリーズナブルで得した気分になりました。温泉は「露天ふろ」と内湯がありましたが、露天は屋根がないだけ、温度はぬるめで、内湯は43度くらい(源泉は88度あるそうです)、眼の高さに窓が作られており、温泉に浸かりながら八幡平の絶景が眺められる設計になっています。PH2.3はは青森の誇る「酸ケ湯温泉」とほぼ同じですが、なめてもそんなに酸っぱい感じはしませんでした。ゆっくり1時間かけて内湯と露天に入り、ロビーで妻と待ち合わせ、温泉卵(1個100円、食塩付き)を食べてから、私だけ外の「野天風呂」へ出掛けました。外の気温は5度前後、寒い寒い。野天風呂は温度が高く熱いくらい。冷たい風が顔に吹き付け、体は熱いが顔は寒い、という状態で、なかなか体が温まらなく困ってしまいました。近くを流れる小川は温泉が流れ込み調度よい湯加減のようでした。それでも5分くらいで上がれる状態になったので急いで着替え(ゆっくりしていたら寒くて風を引きそう)をして妻のもとへ・・・。ここはもう少しじっくり時間をかけて「湯治」するくらいがちょうどよい温泉のようです。久しぶりに温泉を堪能した一日でした。
若いころは温泉と言えば「歓楽街」があるところや「豪華ホテル」の温泉が楽しくおいしく遊べて良かったのですが、歳をとるにつれて、「古い建物」「効能のある泉質」「高名な作家が泊まった宿」など、豪華なホテル、山海の珍味満載の食事でなくても山には山の、海には海の地のものがあり、少しの地酒があれば良くなりました。当然カラオケなどもいりません。こんこんとわき出るお湯に最低でも一日3回入り、朝からビールを1杯飲めればそれだけで満足なのです。でもそんなところは交通も不便で、買い物も不便できっと2日もいられないと思います。そんな時は由緒正しい温泉がお勧めです。たとえば「道後温泉」「由布院温泉」「別府温泉」「草津温泉」などですが・・・・行くのが大変です。老後の楽しみにしたいと思います。箱根の「冨士屋ホテル」も良かったなあ。そういえばもうすぐ箱根駅伝が1月にあります。先日の大学日本一は東洋大学が勝ちましたが、わくわく大作戦の青学大もこのままでは納得しないでしょう。我が駒沢大学も頑張ってほしいものだと思います。来年の箱根駅伝は温泉に入りながら、地酒を飲み感染・・じゃない観戦したいものです。